2010年9月17日金曜日

Israel: Yodfat : オーガニックファームの一日

[イスラエル ~ヨッドファット~]
 

ファームのロゴ
本当は今日 Jerusalem(エルサレム)に向かう予定だったんだけど、Istanbul(イスタンブール)行きの飛行機を25日にした為、まだまだ時間がある事に気づいたのと、何よりもこのオーガニックファームでのシンプルだけど身体と心に優しくて、ヤギ・馬・ガチョウ・羊・犬・猫に話しかけながら彼らの生活を眺めるのどかな生活、そして日々色々な事を教えてくれるDalya(ダリヤ)とAmron(アムロン)との会話が楽しくて、ちょっと延期することに。
延期したら、ユダヤ教の新年10日目にある伝統のYom Kipur(大贖罪日)を体験できるし。

 ああ、毎日のどかで楽しくて、もう本当にここで沈没しても良いかも~と思っちゃう!



ということで、今日は、ここ Goats with the Wind (お気づきの人いるかな?そう、この名前は、風とともに去りぬの英タイトル、Gone with the wind にかけてるのでーす) オーガニックファームでの一日を紹介。


まず、朝は午前5時半に起床。写真の二階の小屋が私たちの部屋。
目覚ましなしでも、4時半ごろから雄鶏が鳴いて起こしてくれるので大丈夫。


すぐヤギの小屋へ向い、乳搾り開始。
160頭、すべて手搾り。乳搾り係と、ヤギをローテーションしていく係(大体Joe一人で担当)に別れて黙々と作業。

乳絞りの順番を待つヤギさん達


2日目にやっと笑う余裕が

言うこと聞かないヤギに世話を焼くJoe

猫たちはおこぼれのミルクを待つ係
結構時間のかかる乳搾り後の掃除タイム

ヤギ小屋の掃除まで終えるともう7時!

休憩のためにキッチンへ行くまでに、チキン小屋に立ち寄って、卵を収穫。いつもドキドキわくわくする瞬間。

今日は3つ収穫!


キッチンへ行き、早朝のブレーク。
牛のミルクは全く無いので(ついでに冷蔵庫もなし。クーラーボックスのみ)、カフェラテはコーヒー+ヤギのミルク!大抵ちょっとしたお菓子もある。









ブレークが終わると、それぞれ担当の仕事を。
私は、レストラン近くの植物への水遣り、オリーブの木への水遣りなど。



全て食事の準備はDalya担当。
朝ごはんの準備を待つ間に、人数分のお皿を出してテーブルセッティング。
準備が終わって他の人を呼ぶ前にちょっとぼーっとする時間ができるので、Zakがあつあつパン(ピタパンやチャパティ)を作るのを隣で見学。
この間、大抵他のみんなは暑くなる前にちょっと畑仕事をしたりしている。



ベルで朝ごはんの準備が整ったことを農場全体に知らせ、いよいよ朝ごはん!
この時点で大体9時~9時半。
パン、サラダ、酸っぱいラバネ(ヨーグルトチーズ)、チーズ、ときどき卵など。全てオーガニック!

幸せ~♪
食事の〆は必ずシャイ(お茶)かコーヒーで

ここからは、ひたすら一日労働!
別に強制はされてないんだけど、みんな働いてるからがんばっちゃう。
勿論、適度に休憩しながら。
Wwoofでは、4~5時間がボランティアの労働時間としているところも多いけど、逆にここのように本当に農家の人と同じような生活を営むWwoofファームも。
人生のうちのたった10日、バリバリ働くぞー!

このファームでは、ヤギの乳、ヤギのチーズ、ワイン、オーガニック(有機)野菜を作り、それらを味わってもらう小さなレストランも併設している。
特に役に立たないと思われる(?)動物も、馬、牛、羊、ガチョウ、猫、犬など多々いるし。
お陰で仕事は山ほどあり、割り振られる仕事は多岐にわたるのだ~!

主には...

羊飼いならぬヤギ飼いの仕事(ヤギの放牧で、基本的について歩いて回る。劇暑なのだ。




畑仕事 (この時期は、種まき前の準備で、畑を耕したり、肥料を撒いたりが主な仕事)









新しい建物の建設








レストランの手伝い
レストランの席を準備

お客さん用にテーブルセッティング
久しぶりにウェイトレスの仕事も

食後のミントティーの為のミントを準備

販売用チーズ作成の手伝い(ぶどうの葉っぱで包んだり)


ファームは数十種類のゴートチーズを作ってる

販売したチーズは手作りの袋で。袋作りもボランティアのお仕事

一日中終わりの無い皿洗い


疲れたら瓶に貯めてある水で水分補給(冷蔵庫が無いので勿論常温!)
乾燥していて暑いので、水分補給はとっても大切!







ランチは少しつまむ程度



ちょっと休憩してヤギとたわむれたる和やかなひと時




ワークショップの整理整頓などの細かいプロジェクトも



パン職人のZakはパンと動物担当
出来立てパンが毎日食べれて幸せ!



牛の餌やりの準備中のZak


こうして色々やってる内に午後4時半。
二回目の乳搾りを終え、午後6時ごろ、一日が終了!



待ちに待った、夕食!
Dalyaの手作り料理は、やっぱり何でもおいしい!
一日たっぷり働いたあとは、苦手な羊料理でもとーーーってもおいしい!!



午後8時にはみんなもう部屋へ。
若いボランティアも、ぐったり~~!





こうして、充実感たっぷりの一日が過ぎていくのでした。。。



★おまけ★
農業従事者の手!? 働いてる感が滲み出てきた手!

2010年9月13日月曜日

Israel: Yodfat: オーガニックな日々

[イスラエル ~ヨッドファット~]

南米はチリでイスラエル人のRamに出会ったのは遥か昔(?)、7ヶ月前。
彼にボランティアをしながら旅を続ける楽しさを聞いて感化され、ずっと旅先でボランティアをする憧れを持ち続けてきたこの7ヶ月。

一方、彼に会った当時は、「イスラエル、もしかしたら行くかもな~」位だったんだのに、旦那のビザの関係で(米国人はもう国境でビザを取得できなくなったらしい)シリア国境越えができなかった為、急遽行き先変更で国境を越えてイスラエルに入った。

その晩、Facebookにその旨を書いたらすぐRamからメッセージが来た。
「イスラエルにいるんだったら、連絡ちょうだい。是非会えたら会おう!」と。

予定せずにノリ(?)で入国した為、宿題(歴史などを前もってロンリープラネットで読む)をしてなかった為、イスラエルの事もユダヤ教の事もほぼ知識なしだった。
なので、思わぬところで知り合いがいて助かった~!

勿論、すぐ彼に連絡。
そしたら、次の日すぐナザレに迎えに来てくれると。う~ん、嬉しいなぁ。ついでに結局Haifa(ハイファ)の実家に泊まらせて貰っちゃったし。ユダヤ教の新年の日だと言うのに、快く迎えてくれたRamの家族に本当に感謝!

おしゃべり好きのRamと話が弾み、話題はまたボランティアの事に。
まだしたことないけど是非いつかしたいと思ってるよ~と言ったら、彼のイギリス人の彼女が一年前にボランティアをしたオーガニックファームを紹介してくれると言ってくれたので、ドキドキながらもまずは希望だけファームに伝えることにした。

話がまとまると、行動の早いRamは、すぐそのファームが農場内で経営する小さなレストランでランチをしようと連れて行ってくれた。ハイファから車で45分ほど。

160頭ものヤギ小屋を横目に農牧場の奥に進むと、谷と丘が緩やかに続くとっても素敵な景色が見渡せる素朴なテラス席に通された。
そこでいただいたのは、有機野菜のシンプルだけど劇ウマなサラダ数種、とってもコクがあっておいしい自家製ワイン、素朴だけどずっしりしたパン、そして十数種類の自家製山羊チーズ!これで1300円!今の私達の予算にはちょっと大きな出費だけど、これほど質のランチがこの値段ってすごい!!
さわやかな風と素敵な風景、おいしいご飯で私達のハートは一気にフォーリンラブ!

強面だけど優しいオーナーのおばさん、ダリアに早速ボランティアについて聞いたら翌日からでもすぐ始めていいって!Yay!
こうして、翌日、本当に何から何までお世話になったRamのご家族の元からRamに送ってもらって、ファームにボランティアとして参加する事になった。


そして、今日で2日目。
朝5時半に起きて山羊の乳搾り(勿論手搾り)に始まり、レモンやオリーブの木への水やり、畑の土おこし、レストランの手伝い、終わりなき皿洗い、牧畜の餌の準備(重い!)、夕方の乳搾りと山羊小屋の掃除…やる事は尽きないけど新しいことばかりで本当に楽しい!
ついでに使った事ない筋肉を使ってばかりで筋肉痛も耐えないけど。

中でも、一番大変なのは乳搾り。
無口なオーナーの息子のヤコブの下で作業する事自体もストレスの原因だけど(どんな仕事でも上司の性格って大きいよなぁ)、何しろ160頭分の乳を黙々と搾らなきゃいけないから手も心も疲れる~!
一日目は難しくてなかなか搾れず、プレッシャーからストレス溜まって、多数の山羊相手に本当に大奮闘だったけど、4回乳搾りが終わった今、だいぶ問題なくうまくジャ~~っと搾れるようになった!やったあ!
こういう地道な達成感が酪農業の醍醐味(勿論短期だからこんな気楽なこと言ってられるんだろうけど)!!

達成感に加え、何よりも大きな報酬は、ダリアの手作り、シンプルだけど本当に美味しいオーガニック料理の三度の飯。ヨーグルトやチーズなど盛りだくさんだけど牛乳製品は全くなく、山羊の乳(しかも自分が搾った乳!)製品のみ。ラテも山羊ミルク味で不思議。
今まで山羊の乳はあまり好きじゃなかったんだけど、こう全く選択肢がない上、思いっきりフレッシュで、体が疲れていて何でもいいから食べたいときは、全然気にならない。むしろ、今では好きかも?!

にしても、私の親友、美香にとっては天国なんじゃないか?!とよく考えてしまう。山羊のミルクに自家製チーズと自家製ワイン…。すごく喜ぶだろうなあ…。


あと数日だけだけど、思いっきり最後まで楽しみたいと思う。大変な作業を黙々と続けなきゃいけないときは苦痛を感じることもあるけど、しっかり身体を使って、しっかり寝て、身体にいいものを食べる生活はやっぱり幸せ!この機会を大切にしなきゃ。
そして、機会があれば是非今後も探してボランティアをしていきたいな。特に何かを収穫してみたい!ぶどうでも、ベリーでも、オリーブでも、何でも!   


因みに、オーガニックファームでのボランティアに興味がある人は、是非Wwoofをチェック!
勿論、日本にもWwoofはあるので、ちょっと都会生活から離れて農作業したい人でもいいと思う。。
場所によってはお金を払わないといけないところもあるけれど、私たちがチェックしてるのは、労働を提供する代わりにご飯と寝る場所を提供してくれるファーム。
結構あるので是非見てみてね~♪

2010年9月9日木曜日

Israel: Nazareth: 当たって砕けて、イエスの家へ

[イスラエル ~ナザレ~]


「国境でビザ取れるよ」
「ビザは、大使館に連絡したりする関係で6時間くらい国境で待たされるけど、 取れたよ」
「ヨルダンから行くなら、アンマンでビザとって行ったほうがいいよ」
「自分の国にシリア大使館がある場合は、自国以外でシリアビザ取れないよ」
「今年6月くらいから、アメリカ人は国境でビザとれなくなってるらしいよ」



シリア国境に向かうタクシーで
いろんな情報が飛び交う、国境でのシリアビザ取得事情。
国境越えはいつもストレスが溜まるイベントだけど、シリア国境ほどどうなるかわからない状況は今まであんまりなかった。

日本人にとって、シリア国境でビザ取得するのは、勿論当たって砕けろだけど、確率はゼロではなさそうだったので私は特に心配しないことにした。
一方、アメリカ人は…。
そう、アメリカはシリアとあんまり仲が良くない為、確率はかなり低いのだ。
そして、6月位から国境でのビザ発行がことごとく拒否されてるというウワサも多い。

これはもう、行ってみないとわからん!
しかも、ラマダンの終わりが二日後に近づいているため、急がないと!
ラマダンが終わるとすぐお祭りが始まり、家族に会いに交通機関が麻痺する(お休み&渋滞)するのだ。

朝、どきどきしながら Irbid(イルビッド)を出発。
まず、バスで国境の町、Ramtha(ラムサ)へ。

イルビッドのホステルからバス停のSouth bus stationについた瞬間、タクシーの運ちゃん達に囲まれ、「そんな荷物抱えてんなら、タクシー乗っていきな。ラマダンだから、バスはあんまり動いてないよ」といういつもの常套文句。(「ラマダンだからバスはない」という、こっちが何も知らないと思っていっつも言うタクシーの運ちゃんの嘘!確かに、夕方以降は、バスなくなるけど。)


そんなのにめげず、のしのしと朝の混み合うバス停を突き進み、ラムサ行きのミニバスを発見。
ふぅ~。0.4JD払い、バスに揺られること約30分。(イルビッドからラムサまでは10km位だけど)


ラムサの町に着いたらまたまたセルビス・タクシーの運転手さんが声をかけてくる。「国境までは6JDだよ」と。
あまりにも高いので、バス停から離れ、適当に道でセルビスではなく、タクシーを捕まえたら、なんと1JD!
すんなりと国境近くの検問(?)まで行くと、そこで降ろされた。

しかし、結局そこで、国境越え(ヨルダン側からヨルダン国境、シリア国境を抜け、直近のシリア側の町まで行く)をするにはセルビスを使わないといけないと言われ(運転手さんたちはちゃんと自分のパスポートを携帯している)、結局そこから5JDでセルビスに乗ることに。
最終的に、バス停で言われた値段と一緒。なんだ。それが相場なのか~。いい勉強になった。


さて、ドキドキしながらヨルダンの出国税を払ってシリア側の国境へ。
ここまで来るのに、途中の警察や宿のおじさんなど、複数人に「シリアの国境は?え?無い?国境で取得?え?アメリカ出身?無理だよ」と何度言われたことか。
いよいよ、答えが出るときがキターーーーーーーーーーー!

運転手さんが、入国審査官にうちらの出身地を説明。
その時点ですぐに答えが出た。
「アメリカ人?ここじゃビザ出せないよ」

結局やっぱり無理かあ。即答だなあ。悔しいくらい。

一方、日本人は国境での発行は可能らしい。
「一人で行く?彼とヨルダンに帰る?」

うむぅ~。まあ、そりゃ一緒に帰るさ。(と伝えた)

しかし、運転手さんが粘ってくれた。
「でも、奥さん日本人だよ。ビザ取れるじゃん。でも、一人じゃ行けないよ。旦那のビザ、何とかならない?」
アラビア語なので、会話は全く理解できなかったけど、なんとなくそんな感じで会話が進められていたんじゃなかろうか。

座るように言われ、なるべく明るく仲良い夫婦に見えるよう努めてたら、審査官が「パスポートのコピーをとって来い」と運転手さんに命じている。ここまでで、正味30分。
「おっ、脈あり?!?!?」

ドキドキドキ...。
さらに待つこと30分。運転手さんがコピーとったりなんだかうちらの秘書になったみたいに動き回ってる。

そしたら審査官が歩いてきて、手招きして...
「welcome to Syria! こちらに来なさい。」
と外へ。

おおおおおおぉぉぉぉっっ!!!!!
普通にビザ取れたとしても6時間待ちと聞いていたのに!Joe、アメリカ人なのに!
こんなにすんなりと取れていいのか?!?!やったぁぁぁ!


...と思ったのも束の間。
ヨルダンに向うセルビス・タクシーの方にスタスタと案内され、じゃーね、とパスポートを渡された。
なんじゃい!
残念。やっぱりダメだったのだ。
パスポートのコピーまで取られちゃったし。今後国境越えは絶望的か?!

仕方ないので、イルビッドに舞い戻り、今度はイスラエルの国境を越えることに。
シリアに行けないのなら、イスラエルも行ってみたかったので行ってみる事にした。




道の真ん中で降ろされた
こうして、今度は、西へ。
イスラエルの国境までまたミニバスで45分ほど。そんなに遠くない。
いろんな人に道を聞きながら、国境行きのバスに乗り込み、「あっちに500mほど歩いたら国境だから」と何にも無い道の真ん中で降ろされ、暑い中てくてくと歩き、やっと着いたイスラエル国境。

こちらの国境も、ちょっと面倒なのだ。
イスラエルは基本的に周りのアラブ諸国と仲が悪いため、イスラエルに入るときも出るときも、国の仲にいるときでさえ、セキュリティがと~~~~っても厳しい。

それでも、うちらが越えた、Sheikh Hussein 国境 (Jordan Valley国境)と言われるイルビッドの西の国境は比較的あまり観光客が使わないため、国境越えしやすいといえばしやすいんだけど。

他の国と比べてきーーーびしー入国審査で、荷物チェックが長いだけでなく、一人一人たーーくさん質問され(アジア人だとあんまり質問されないけど、白人だと、親の名前、祖父母の名前、親の大学、など、「なんで?」と思うような質問を細かくされる)、とにかく時間がかかる。
まぁ、私たちは入れてさえくれればハッピーだったのでいいけど。



こうして、2回のヨルダンの出国税、ドキドキとがっかりと安堵、数回のミニバスの旅を経て、無事イスラエルに入国!!

イスラエル入国は全く予定していなかったため、「国境越えたら、さっさとバス乗ってエルサレムを目指そうね」と言っていた私達は、ここで衝撃の事実を知る。

なんと、ラマダン明けの前にイスラム教国を抜け出そうとやっきになっていたけど、イスラエルも、丁度この新月は新年でもあったのだ~!(ユダヤ教のイスラエルも陰暦を使う)

お陰でこの日は、日本で言う大晦日。
車も、バスも全て停止。
動いているのはタクシーのみ。
そして全てがホリデー価格。(10%~40%ほどタクシーやホステルが高い)

ナザレの受胎告知があった場所
ただでさえ物価が異常に高いこの国、お休みとあってタクシーも異常にふっかけてくる。
国境の村は何も無いから、せめてアラブ系人の多い(=レストランなど店が開いていて食いはぐれない)Nazareth(ナザレ)へ行ったほうが良い、と。
ナザレまで1時間弱。250NIS。約6000円。
日本並みじゃ~~~!!

でも、朝から精神的にも体力的にもバリバリ動いたので、もう考える気力さえない。
がっくりと肩を落とし、ナザレに行くことにしたのだった...。


こうして、シリア国境越えを試みたものの、見事当たって砕け、イエス・キリストが生まれ育ったナザレに漂流したのでした。ちゃんちゃん♪