2011年5月26日木曜日

South Africa: Johannesburg: またか...

[南アフリカ 〜ヨハネスブルク〜]

Zambia(ザンビア)のLivingstone(リビングストーン)からは、Johannesburg(ヨハネスブルク)まで簡単に手配できるバスがなく、ヨハネスブルクからの飛行機の期日も迫っていたため、空路で移動。そのお陰で上空からヴィクトリアの滝を見る事ができたから一石二鳥だった。

武器の貿易申請所の案内!?さすが
さて、ヨハネスブルクはデトロイトなどと並ぶ、世界でも屈指の危険な町。
どれ位危険かというと、日中、丸腰で中心街を歩いていると、地元の人にもびっくりされ注意される位、危ない。まあ、もちろん特に何もないときも多いけど、拉致、強姦、強盗が起こる頻度が高いらしい。
また、あまりにも犯罪が多いため、防犯カメラに写る犯罪を生中継で流す番組があるほど。
ただ、危ないのは中心街が主で、少し中心街を外れ、郊外に行くと少しマシらしい。
2010年にサッカーのワールドカップがあった為、以前よりは治安は改善されたという話も聞く。

緑も多く平和に見えるヨハネスブルク郊外
さて、中心街がそんなに危ないとは知らずに選んだ私達のホステルは、幸いな事に中心街ではなく、郊外にあった。郊外と言っても、ヨハネスブルクは高層ビルが立ち並ぶ縦型大都市というよりは、東京の区外のように郊外(?)の街が連なって大都市を形成している、平たい平面型大都市なので、そんな郊外はいっぱいあるのだけど。(東京で言うと、中心街は「新宿」や「丸の内」、郊外は「吉祥寺」や「渋谷」などの感覚)

ホステルのある一帯は、中心街程は危なくなく、ホステルの人に聞いたら、日が暮れたら外出は薦めないけど(もちろんタクシー等で移動するならOK)、日中なら大丈夫との事。でも、平面型都市のため、ちょっと最寄りのコンビニやスーパーに行こうと思っても、1km以上離れている。プラハやロンドンとはちょっと感覚が違う。また、その為足下を見てタクシーは高いし、一方でヨハネスブルクのホステルは塀の中で完結できるよう、バーからプールまで完備されている。どちらにしろ、観光で長居をする場所ではないかも。

スーパーの焼きたてパンコーナーは大人気で
長蛇の列が
ヨハネスブルクは、私達のこの第3弾陸路移動の最終地点。
ここでは、3泊だけして次の大陸(いよいよアジア!)入りするための香港行き飛行機を待つ予定だった。でも、1泊しただけで、とにかくする事がなく退屈なのに気付き、3泊とどまる事にするのは長すぎだったかなあと反省。まあでも我慢するしか無い。


そして、いよいよ次の日が香港入りと迫った時に緊急事態発生!!!!
そう、また旦那が熱を発症してしまったのだ。いつもと同じ、いきなりの39度近い熱。
「またか...。」というのが最初の感想。
うぅ、もうやだ〜〜〜!勘弁してよ〜〜!

南アフリカと言えばBBQ.
勿論ホステルにもBBQセットが揃う
泣いても仕方が無いので、動けない旦那を部屋に置いて、ロビーでどうしようかちょっと思案。リビングストーンは、マラリア地域。マラリアの薬は高かったけどナミビアで購入し、ちゃんと飲んでいた...にも関わらず、この高熱。
マラリアはいくつかタイプがあり、24時間以内に死に至るものや、何回か熱が上がったり下がったりする山がありどんどん悪くなるタイプなど、地域や蚊によって症状が変わる。でも、鉄則は、マラリア地域滞在後2〜4週間以内に発熱したらすぐ病院に連れて行く事。
予防薬はあくまでも予防薬で、絶対にマラリアにならないとは言い切れない。なので、Joeもマラリアである可能性が高い。でも、様子をみて(本当はマラリアだったら様子見する余裕なんて無いんだけど)香港に渡り(といってもその前で検疫で熱が高くてバレるか)、やっぱり熱が下がらず病院に行こうとなったとき、マラリア地域ではない香港でマラリアだった場合医師がすぐ適切な処置を行えるかということを考慮すると、ヨハネスブルクで病院に行っておいた方がよさそうだ。

お世話になった病院
結局、損保ジャパンに説明して近くの良い病院を探してもらい、高いタクシーに乗って行く事にした。着いた病院はきれいで大きく、信頼できそうで安心。
ここで、緊急時に使おうと契約継続していた日本の携帯から病院に到着した旨を損保ジャパンに知らせるために電話をかけた(そうするよう言われていたので)。もちろん、電話代の事を考慮して向こうからかけ直しましょうかとすぐに聞いてくれるんだけど、国際電話を日本の携帯からすると、電話をかけるにもかけられるにも結局お金がかかる為、かけ直してもらっても意味が無いので、とにかく用件だけ言ってもらう事にした。
ところが、電話代が高いし、病院の受付もあってこっちは急いでいるのに、やれあの診断書が必要だとか、やれこの請求書が必要だとか...。所定の診断書なんて、ホステルでも印刷できなかったため、医師に書いてもらう必要な項目を聞いたんだけど、項目が多くてちょっと面倒くさいし、説明だけで時間がかかる。しかも、その説明で終わりかと思いきや、なんと請求の仕方などの説明も始まってしまった。
病気の夫をかかえ、高い携帯代を気にし、受付の人に呼ばれたりしてもうストレス大!!
善かれと思って一気に説明してくれているんだろうけど、さすがにここでやめてもらった。損保ジャパンは今の所対応も早く好きなんだけど、時々こういう事もある。

もはや高熱のプロ。高熱でも笑顔
さて、ジョーはと言えば。
さすがにこういう高熱も何回も経験した為、とっても落ち着いていらっしゃった。まあそれだけでも救いかな。
病院では、マラリアの検査はもちろん、血液検査で他にも色々調べてくれたみたいで、更にレントゲンまで撮ってくれた。ちょうどその日、なんだか病院がバタバタしていて(といっても普段どういう感じか知らないので比べられないけど)時間がかかったけど。
色んな所で待たされ、最終的には4時間後にやっと病院を出れた。
Joeは今まで日本で健康診断を特に受けていなかったので、時間はかかったけど結構綿密に行われたこの検査は却って良かったかも。
診断は、マラリアではないとのこと。良かったあ。抗生物質などを貰い、無事ホステルに帰宅。

薬が効いたのか、次の日はもう熱も下がり、元気になっていたJoe。
もう慣れたけど、やっぱり病気はお互い疲れる!これ以上、もうありませんように。


お陰で次の日は元気に

後日談。
香港に着いて小さなホステルの部屋でニュースを見ていたら、なんとヨハネスブルクの私達が行った病院が映っているではないか!!
なんと、ちょうど私達が病院に行った同じ日、同じ位の時間に、ネルソン・マンデラが入院したとか。いろいろと時間がかかったのはそのせいだったのかなあ。

2011年5月17日火曜日

Zambia: Livingstone: 地球に走る亀裂へ!

[ザンビア ~リビングストーン~]

ホステルでのんびり
ナミブ砂漠に惹かれるよりもずっと前から気になっていたのが、Victoria Falls(ヴィクトリアの滝)。
数年前、偶然ネットで見つけた航空写真が衝撃的だった。
上から見ると、まるでジャングルに覆われている地球がゴゴゴゴッと裂け、そこに水が流れ込んでいるように見えるヴィクトリアの滝。当時この不思議な光景を見て、是非いつか自分の目で見てみたいと思っていた。

この世界一周の大まかな旅程を組むときも、南部アフリカを入れたのは、もちろんこのヴィクトリアの滝を見るため。なので、いよいよヴィクトリアの滝へ一番近い町、Livingstone(リビングストーン)入りした時はもうわくわくしっぱなし!

雨合羽をレンタルすることに
実は、この南部アフリカでは、前回も書いたとおりCapetown(ケープタウン)からナミブ砂漠を通り、ヴィクトリアの滝で終了という、もうこれ以上完璧なツアーはないといった、私の見たいところだけを上手くかいつまんで3週間で回るというツアーに参加しようと思っていた。
結局は、高くつくし、自由度が低くて断念したんだけど、このツアーのリサーチをした時にもうひとつ気になりだしたのが、Okavango delta(オカヴァンゴ デルタ)という世界最大の内陸デルタ地帯。TVなどのアフリカの映像でもよく映し出される、ぐねぐねのこのデルタを通る川にも魅了されてしまった。丁度、ナミブ砂漠とヴィクトリアの滝の間にあるので、ツアーでももちろん寄る所。
私たちも、ツアーに参加しないにしても、ナミブ砂漠の次はオカヴァンゴ・デルタに寄りたいと思っていた。


集合写真!
…んだけど。
丁度、雨季で野生動物が少ない時期なので断念することに。
ジャングルの雨季は、緑も生き生きとしてとてもきれいなんだけど、野生動物はわざわざ川まで来なくても水が至る所にあるので、人間が通るような所に顔を見せに来ない。
広大なジャングルの中を回ろうと思ったら、当然車やガイドが必要になるので、お金もかかる。Brazil(ブラジル)のPantanal(パンタナル)という湿地帯に行った時は、丁度雨季が終わったときだったんだけど、まだまだ水は至る所にふんだんにあって、高いツアー代を払って行った割には、動物好きな私たちにとってはあまり野生動物に遭遇せず残念なツアーになってしまった。勿論それなりに楽しんだけど。
今回は、二の舞にならないよう、潔く諦める事に。
別に自然は逃げるわけではなし!また後で来ればいいのさ。


バンジージャンパー
ナミビアのSwakopmund(スワコップムンド)からWindhoek(ヴィントゥック)経由で、国境及びザンベジ川を越え、Zambia(ザンビア)のLivingstone(リビングストーン)へ、バスで25時間。
巨大観光地のヴィクトリアの滝が近いわりに、まだまだ観光地っぽくはなく、素朴な町。

着いた日は、緑あふれる中庭のあるホステルで明日に備え、体力をチャージ。ATMでお金下ろして明日のおやつを買い、ホステルに戻ってのんびり。プールもあったんだけど入らずに、中庭のくたびれたカウチで猫とごーろごろ。
だって、バス旅が長くて疲れたんだもーん。

水しぶきがすごい!
そして、いよいよヴィクトリアの滝をお目にかかる日が!
予約しておいたホステルのフリーシャトルに乗り込み、ジャングルに囲まれた滝へ。
ヴィクトリアの滝は、ザンビアとジンバブエの国境に位置し、Victoria Falls Bridge(ヴィクトリア・フォールズ橋)を徒歩で渡り、反対側から滝を見ることもできる。私たちは、時間もないこともあり、今回はザンビア側のみを見ることにした。

まずは、チケット売り場のおじさんに聞いたお薦めルートの一番目の目的地、滝の目の前の展望スポットへ。途中、1ドルでレインコートのレンタルができるお兄さんたちのところに寄った。ちょうど滝から戻ってきていた人たちを見ると、プールに服を着たまま飛び込んできたのかと思わせるほどびっしょびしょ!迷った挙句(貧乏バックパッカーは1ドルでも惜しいのだ~)、結局レンタルすることに。まあ、最終的にはかなり濡れたけど、レンタルしなかった人達よりはマシだったかな?


そして、いよいよ滝の目の前へ!

すごい迫力!

ゴォォォォォォッという爆音を立てて、大量の水が下に落ちていく。
雨季という事もあり、風とものすごい水量とで、滝が落ちた下が見えない。
水しぶきが上からも下からも横からもぐるぐる回る風に押されてどんどん襲ってくる。まるで台風の中を歩いているみたいだけど、音もすごいからもう何がなんだかわからなくなる。
圧巻!

滝の上方はのどか
お次は、滝の対面側から滝側に移動、滝の上(川から崖の下に落ちるところ)側へ移動。ここで、ホステルで知り合ったあきら君とあけみちゃん、そしてLaen(ローン)と遭遇。
一歩先は何十メートルと落ちる滝だというのに、とってものどかな川辺で三人とちょっと一休み。結構凶暴なバブーン(猿)がゴミ漁りしているのを警戒しながら、良い天気の午後を過ごした。


最後は、滝の下(滝が落ちた側にある川辺)へ!
ジャングルをどんどんどんどん下っていくんだけど、緑が生い茂った道を辿っていると、あの轟音は聞こえず、まるでただのハイキングに来たみたい。実際川岸に着いても、穏やかな所なので、ジンバブエと繋がっている橋でバンジージャンプをしている人をぼ~っと眺めるくらいしかすることはないけど。
ジャングルの道を辿って下へ下へ
帰りは上り続きで上り嫌いの私にはちょっと大変だったけど(といっても距離はとても短い)、なんとバブーンの引越し(?)に遭遇。40匹くらいどんどん下に下りていくため、道を空けてあげる羽目に。こっちは襲われはしないかとどきどきしているのに、向こうはこちらを「なんだこいつら」位の、「上から目線」でこちらをちら見しながら通り過ぎていった。恐るべし、バブーン。お母さんにぶらさがってる小猿はかわいいんだけどな~。

滝からタクシーに乗っても高いので、地元ののんびりバスを使って帰ることにした。
滝の入り口からローンと3人で近くの村まで10分ほど歩き、とまっているミニバスに乗り込む。満員にならないと出発しないので、気長に地元のおじさん達とおしゃべりに花を咲かせながら待つ。こういう事が、やっぱり思い出に残る。
金はないけど、時間はある。バックパッキング旅行って、心に余裕を持って動け、そこで出会いや発見があるから楽しい。

少し遠目の展望台から

バス待ち

こうして、私達のザンビア滞在もあっという間に終了。
イグアスの時よりも、もっと近くでこの大きな滝を見れて、大満足!
ここまで足を伸ばして本当に良かった。

…でも、実は。
もうこれはアフリカ大陸入りして滝について調べているとき、いろんな観光客が撮った写真を見て覚悟していたことなんだけど、私がイメージしていたヴィクトリアの滝とは違った。そう、私がイメージしていたのは、航空写真のように上から見た、地球の亀裂にこぼれていく大量の水。
今回は、計らずして、時間の関係でリビングストーンからJohannesburg(ヨハネスブルグ)に飛行機で飛んだので、ちょっと高度が高く迫力はいまいちだったけど、少し気分を味わえた。
いつか将来、予算に余裕があるときに来て、観光用飛行機で滝すれすれの上空からあの迫力を味わいたいなあ。

飛行機から見たヴィクトリアの滝

2011年5月11日水曜日

Japan: Tokyo: ただいま

[日本 ~東京~]

ただいま!
約15ヶ月、448日の世界一周の旅を終えて5月3日に帰国しました。

本当に15ヶ月間、短いようで長いようで、でもやっぱりあっという間だった。
毎日毎日新しい出会いがあり、発見があり、苦労があり、驚きがあり、楽しい時間があり、充実した旅で、すっきり心の洗濯が終わり、体バッテリーも満タンにチャージして帰ってきました!

暫くは、毎日家族や友達と時間を過ごしながら、旅のおさらいをしながら、今後どうしていくかJoeとゆっくり考えたいと思います。

まずは、ブログが追いついていないので、そちらを終了せねば!
ということで、まだまだこのブログも続きますので、お楽しみに!

取り急ぎ、帰国のご報告まで。
この15ヶ月間、旅の間、Facebookやブログのコメント、メールやskypeなどを通して遠くで支えてくださった皆様、ありがとうございました!

Horizon huntersの今後決まったらご報告します。楽しみにしていてくださいね。