2011年5月17日火曜日

Zambia: Livingstone: 地球に走る亀裂へ!

[ザンビア ~リビングストーン~]

ホステルでのんびり
ナミブ砂漠に惹かれるよりもずっと前から気になっていたのが、Victoria Falls(ヴィクトリアの滝)。
数年前、偶然ネットで見つけた航空写真が衝撃的だった。
上から見ると、まるでジャングルに覆われている地球がゴゴゴゴッと裂け、そこに水が流れ込んでいるように見えるヴィクトリアの滝。当時この不思議な光景を見て、是非いつか自分の目で見てみたいと思っていた。

この世界一周の大まかな旅程を組むときも、南部アフリカを入れたのは、もちろんこのヴィクトリアの滝を見るため。なので、いよいよヴィクトリアの滝へ一番近い町、Livingstone(リビングストーン)入りした時はもうわくわくしっぱなし!

雨合羽をレンタルすることに
実は、この南部アフリカでは、前回も書いたとおりCapetown(ケープタウン)からナミブ砂漠を通り、ヴィクトリアの滝で終了という、もうこれ以上完璧なツアーはないといった、私の見たいところだけを上手くかいつまんで3週間で回るというツアーに参加しようと思っていた。
結局は、高くつくし、自由度が低くて断念したんだけど、このツアーのリサーチをした時にもうひとつ気になりだしたのが、Okavango delta(オカヴァンゴ デルタ)という世界最大の内陸デルタ地帯。TVなどのアフリカの映像でもよく映し出される、ぐねぐねのこのデルタを通る川にも魅了されてしまった。丁度、ナミブ砂漠とヴィクトリアの滝の間にあるので、ツアーでももちろん寄る所。
私たちも、ツアーに参加しないにしても、ナミブ砂漠の次はオカヴァンゴ・デルタに寄りたいと思っていた。


集合写真!
…んだけど。
丁度、雨季で野生動物が少ない時期なので断念することに。
ジャングルの雨季は、緑も生き生きとしてとてもきれいなんだけど、野生動物はわざわざ川まで来なくても水が至る所にあるので、人間が通るような所に顔を見せに来ない。
広大なジャングルの中を回ろうと思ったら、当然車やガイドが必要になるので、お金もかかる。Brazil(ブラジル)のPantanal(パンタナル)という湿地帯に行った時は、丁度雨季が終わったときだったんだけど、まだまだ水は至る所にふんだんにあって、高いツアー代を払って行った割には、動物好きな私たちにとってはあまり野生動物に遭遇せず残念なツアーになってしまった。勿論それなりに楽しんだけど。
今回は、二の舞にならないよう、潔く諦める事に。
別に自然は逃げるわけではなし!また後で来ればいいのさ。


バンジージャンパー
ナミビアのSwakopmund(スワコップムンド)からWindhoek(ヴィントゥック)経由で、国境及びザンベジ川を越え、Zambia(ザンビア)のLivingstone(リビングストーン)へ、バスで25時間。
巨大観光地のヴィクトリアの滝が近いわりに、まだまだ観光地っぽくはなく、素朴な町。

着いた日は、緑あふれる中庭のあるホステルで明日に備え、体力をチャージ。ATMでお金下ろして明日のおやつを買い、ホステルに戻ってのんびり。プールもあったんだけど入らずに、中庭のくたびれたカウチで猫とごーろごろ。
だって、バス旅が長くて疲れたんだもーん。

水しぶきがすごい!
そして、いよいよヴィクトリアの滝をお目にかかる日が!
予約しておいたホステルのフリーシャトルに乗り込み、ジャングルに囲まれた滝へ。
ヴィクトリアの滝は、ザンビアとジンバブエの国境に位置し、Victoria Falls Bridge(ヴィクトリア・フォールズ橋)を徒歩で渡り、反対側から滝を見ることもできる。私たちは、時間もないこともあり、今回はザンビア側のみを見ることにした。

まずは、チケット売り場のおじさんに聞いたお薦めルートの一番目の目的地、滝の目の前の展望スポットへ。途中、1ドルでレインコートのレンタルができるお兄さんたちのところに寄った。ちょうど滝から戻ってきていた人たちを見ると、プールに服を着たまま飛び込んできたのかと思わせるほどびっしょびしょ!迷った挙句(貧乏バックパッカーは1ドルでも惜しいのだ~)、結局レンタルすることに。まあ、最終的にはかなり濡れたけど、レンタルしなかった人達よりはマシだったかな?


そして、いよいよ滝の目の前へ!

すごい迫力!

ゴォォォォォォッという爆音を立てて、大量の水が下に落ちていく。
雨季という事もあり、風とものすごい水量とで、滝が落ちた下が見えない。
水しぶきが上からも下からも横からもぐるぐる回る風に押されてどんどん襲ってくる。まるで台風の中を歩いているみたいだけど、音もすごいからもう何がなんだかわからなくなる。
圧巻!

滝の上方はのどか
お次は、滝の対面側から滝側に移動、滝の上(川から崖の下に落ちるところ)側へ移動。ここで、ホステルで知り合ったあきら君とあけみちゃん、そしてLaen(ローン)と遭遇。
一歩先は何十メートルと落ちる滝だというのに、とってものどかな川辺で三人とちょっと一休み。結構凶暴なバブーン(猿)がゴミ漁りしているのを警戒しながら、良い天気の午後を過ごした。


最後は、滝の下(滝が落ちた側にある川辺)へ!
ジャングルをどんどんどんどん下っていくんだけど、緑が生い茂った道を辿っていると、あの轟音は聞こえず、まるでただのハイキングに来たみたい。実際川岸に着いても、穏やかな所なので、ジンバブエと繋がっている橋でバンジージャンプをしている人をぼ~っと眺めるくらいしかすることはないけど。
ジャングルの道を辿って下へ下へ
帰りは上り続きで上り嫌いの私にはちょっと大変だったけど(といっても距離はとても短い)、なんとバブーンの引越し(?)に遭遇。40匹くらいどんどん下に下りていくため、道を空けてあげる羽目に。こっちは襲われはしないかとどきどきしているのに、向こうはこちらを「なんだこいつら」位の、「上から目線」でこちらをちら見しながら通り過ぎていった。恐るべし、バブーン。お母さんにぶらさがってる小猿はかわいいんだけどな~。

滝からタクシーに乗っても高いので、地元ののんびりバスを使って帰ることにした。
滝の入り口からローンと3人で近くの村まで10分ほど歩き、とまっているミニバスに乗り込む。満員にならないと出発しないので、気長に地元のおじさん達とおしゃべりに花を咲かせながら待つ。こういう事が、やっぱり思い出に残る。
金はないけど、時間はある。バックパッキング旅行って、心に余裕を持って動け、そこで出会いや発見があるから楽しい。

少し遠目の展望台から

バス待ち

こうして、私達のザンビア滞在もあっという間に終了。
イグアスの時よりも、もっと近くでこの大きな滝を見れて、大満足!
ここまで足を伸ばして本当に良かった。

…でも、実は。
もうこれはアフリカ大陸入りして滝について調べているとき、いろんな観光客が撮った写真を見て覚悟していたことなんだけど、私がイメージしていたヴィクトリアの滝とは違った。そう、私がイメージしていたのは、航空写真のように上から見た、地球の亀裂にこぼれていく大量の水。
今回は、計らずして、時間の関係でリビングストーンからJohannesburg(ヨハネスブルグ)に飛行機で飛んだので、ちょっと高度が高く迫力はいまいちだったけど、少し気分を味わえた。
いつか将来、予算に余裕があるときに来て、観光用飛行機で滝すれすれの上空からあの迫力を味わいたいなあ。

飛行機から見たヴィクトリアの滝

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