2010年3月28日日曜日

Brazil: Trinidade: のんびり31歳

[ブラジル ~トリニダージ~]

3月27日、31歳になった。

1年前の誕生日で30歳になる時は、いよいよ三十路だぁ~!って騒いでたんだけど、
今回はビーチでのんびり、Joeと静かな誕生日を過ごした。

昨年の誕生日は、
昼は、有休を使って、三十路になったのをちゃんと心に受け止めるため一人で奥多摩に散歩しに行き、
夜は、たくさんの友達がサプライズパーティーをしてくれ、更にその後朝までラテンダンスのクラブに付き合って貰い、
家族も勿論、私の大好物のオンパレードで祝ってくれ、
すごく心に残った誕生日だった。

そのせいか、未だに去年の誕生日は昨日の事の様にはっきり覚えてるんだよね。
なのに、あれからもう一年! 
時が経つのは本当に早い!

でも、30になってから1年の間に、長年の夢だった世界一周をちゃんと実行に移すべく、
仕事をやめ、アパートも引き払い、日本を出発した。
お陰で、辛いこともいっぱいあったけど、すごく充実した一年だった。
来年の誕生日は、きっと日本で迎えてると思うけど、その時心残りがないよう、
今ちゃんと一日一日を噛み締めながら生きていかないと。

さて、今年の誕生日は、ここブラジルのGoogle Mapにも載っていない小さなビーチタウン、
Trinidade(トリニダージ)で迎えた。
ここでは、ブラジル人とカナダ人の夫妻がオーナーの Sea&Forest Hostelという、
Hostelworld.comでトリニダージで一番人気のホステルに滞在。
(うちらはブエノスアイレスで会ったスコットランド人の旅人に薦められ、ここまで来る事を決めた。)

今回は誕生日と言うこともあり、ドミトリー(6~12人部屋)ではなく、
一人35レアル(1700円ぐらい)で普段より高いけど、奮発してダブルルームに滞在。
ビーチから歩いて5分の、トロピカルな森にある、廃材の木を工夫して組み立てた素敵なホステル。
オーナーの奥さんが毎日焼く手作りパウンドケーキが朝食に出るんだけど、それがまた旬の
トロピカルフルーツを使っていて美味!


勿論蚊はすごいし(日本から持ってきた金鳥の蚊取り線香が大活躍)、
湿気がすごくて、大汗かくけど洗濯物は全然乾かないという最悪なパターンなんだけど、
そんなことよりオーナーやスタッフの若い子達とおしゃべりしたり、
海で泳いだり、ビーチで寝転んだり、おいしいシーフードを堪能したり
リラックスできて、幸せ~~!
旅に出てから、ノンストップで動きっぱなし、怖い目に合わない様緊張のしっぱなし(大都会で)だったから
初めて本当に何も心配せずにゆっくりできてる感じ。

さて、誕生日当日。
この日は、地味なイベントがいくつかあった。

まずは、タピオカケーキの朝御飯の後、オーナーが近所の人から貰ったと言う発泡スチロール製の(子供用)
ボディーボードを無料で貸してもらって(初心者の私にはそれで十分!)、ビーチへ!
波が結構高くて、ちょっと怖かったんだけど(とはいえ水深は腰高)、
サーファーの人もいっぱいいたので、Joeと二人でボディーボード開始~。
波に何回か飲まれながらも、1時間半ほど元気に楽しく波に乗って遊んだ。

それから暫くして、丁度疲れたのと、波が更に高くなってきたのもあって、
そろそろやめようと最後の大きい波にイイ感じで乗ってた所に、悲劇が…!!
ちょうど波打ち際に着くか着かないかの所で大きい波が後ろから追いついてきて、
上から浅い砂浜に叩きつけられ、痛い思いをしながらふと手元を見ると…
ボードが真っ二つに!!!!
借り物なのに~!誕生日なのに~!ショック~!
オーナーに謝ったら安物だし貰い物だから心配するなって元気付けてくれたけど。


ホステルに帰ったら、気を取り直して予約していたヨガのレッスンに参加。
(オーナー夫妻とスタッフみんなカナダでヨガインストラクターの資格を持っている)
オーナーの奥さんと、うちら二人、そしてもう一人のホステルのお客さんで
これまた素敵な、敷地のジャングルの中にある高床の建物に移動。
蚊に囲まれたけど、ジャングルの色んな音を聞きながらゆったりとヨガに没頭。
久しぶりのヨガで体はガチガチだったけど、Joeと一緒にトライできて嬉しかった。

でも困ったのが、ヨガも終わりという時になって、今度は土砂降りの大雨が!
うちらの部屋まで帰るのに30mぐらいしか離れてないのに、お陰でびっしょびしょ!
外に晩御飯を食べに行くこともままならず、DVDを見ることにした。
「天使と悪魔」があったのでJoeと一時間半程観てたら、いよいよ盛り上がるぞ~っていう時になって
今度はブツっという音がして真っ暗に。そう、先ほどの土砂降りのせいで町全体が停電。
真っ暗…。森の中なので更に真っ暗…。雨はあがってたけど雲ばっかりで星も全然見えないし。

スタッフがキャンドルを灯してくれたので、みんながいるところでおしゃべり。
これもまたなかなかあまり無い経験で楽しいな~、と思ってたら20分程で電気が戻ってきた。
また停電になる前に、とりあえず夕食食べに行かなきゃという話になって、Joeと二人で念のためヘッドライトを片手に、
小さなメインストリートへ。
本当は、ロマンチックにビーチで飲みながら食べようという話をしてたんだけど、
停電が怖くて(メインストリートからビーチまでは停電になると真っ暗だから)お手頃な所でディナーにすることに。
ブラジル風鯖のトマト海老ソースを頼んだんだけど、結果的にすごく美味しくてハッピー、ハッピー!
その後はホステルに帰って、スタッフと夜中まで話しこみ、DVDの続きを観て寝たというふつ~の夜を過ごした。
結局特に誕生日らしいイベントは一つも無かったんだけど、それぞれ非日常なイベントが重なって
意外と面白かった!

要は、何でも受け止めようだね。
歳を取って、世界一周で色々な経験を重ね、もっと寛容にしなやかになっていけたらいいな。
今歳もいい歳になりますように!

因みに、Joeからの誕生日プレゼントは、「髭の無い顔」 (^_^) 。1月から伸ばし続けていた髭がモウモウと原始人のようになって顔が一回り大きくなっていたんだけど、今はすっきり!私が惚れたかっこえ~Joeに戻って くれた~♪

トリニダージもあと2日。
その後はサンパウロです。

2010年3月26日金曜日

Brazil: Rio de Janeiro: 駆け足ステイ

[ブラジル ~リオデジャネイロ~]

ブラジルに無事入国!

バスで、プエルトイグアスから揺られること27時間、無事リオデジャネイロに到着した。
イグアスからのバスは、アルゼンチン側のPuerto Iguazuから出るアルゼンチンのバス会社、Crucero del Norte社と、ブラジル側のFoz do Iguacuから出るブラジルのバス会社から選べる。
私達は、迷わずアルゼンチンのバス会社を選んだ。安いし、快適(アルゼンチンのバス会社のほうが評判が断然良い)だし、国境を越えるのも自分でやらなくていいため楽だし。(自分でやる場合は、公共のバスにのって国境まで行って、運転手さんに止まってもらって、次のバスを待って…とややこしい)

今までアルゼンチンでバスや電車の時間が遅れるという体験をしたことはなかったんだけど、ここはブラジルが関わってるからなのか、1時間遅れでやっとバスに乗車。その後も、だらだらと渋滞に巻き込まれたりして結局4時間遅れてリオに到着。なんてこった。
体のあちこちが痛い~!とはいえ、やっぱり快適なCamaクラスだった為、普通のバスに乗ってるよりは断然良い。

さて、リオについたものの、いきなりにーちゃんに「食いもん持ってない?」ってしつこくつきまとわれ、「こっちは疲れてるんだ~!!」って思いながら、にこにこと「ごめん、ない」と日本語で対応。まぁ悪意がない子だったので、最後はなんだか笑顔だったけど。
で、ブラジルは噂にたがわず、とにかく物価が高い。
タクシーも勿論高い。ホステルまでタクシーで行ったら一気に2500円ぐらいしちゃう。
予算的に無理。
ここは勿論、市バスを活用。
無事バスに乗り、町並みを眺め、ビーチを眺め、森を眺め(全て街のど真ん中にある)、ホステルの近くで下車。無事 Backpackers Beach Hostelにチェックインし、近くのカフェっぽいところで軽いサンドイッチの夕食。初アサイー(アサイーのシェイク)も体験。ウマい!

つい最近大きい街にいたからか、それとも物価が高いからなのか、物騒だと言う噂のせいなのか、何故かリオに着いたのにあんまり気分が乗らない…。
そこで、短い滞在になることを視野に入れ、ホステルでみつけたシティーツアーに参加することにした。今までは、自分達の足でゆっくり回るのが私達のスタイルだったんだけど、今回はちょっと奮発して楽することにした。
そして、これがなかなか良かった!

パワフルの齢60歳のおじさんが15人の25~30歳のうちらを連れて、色んな所に連れて行ってくれた。
Tijuca(チジュカ)と言われる、世界最大の街中の森としてギネスに載ってる森で滝を見たり、ブラジル料理のランチを食べたり、勿論コルコバードのキリスト像を見に行ったり(ちょうど10年に一回の修復工事中にぶつかって残念!)、スラム街を(外から)見たり、イパネマビーチの白い砂浜で写真撮ったり…。あっという間に一日が終わっちゃった。でも、様々な所を一気に見れて、これはこれでよかった。

で、じゃあ三日目何をしようかと言う話になったとき、「やっぱりビーチかな~」と。
本当はコパカバーナやイパネマビーチに行っても良かったんだけど、もともと行く予定だったParaty(パラチー)、そしてTrinidade(トリニダージ)の方が街から離れてるし、絶対綺麗だろうという結論に達し、早々にリオを去ることにした。
(キリスト像の丘の上からみたらスモッグがすごかったし、ホステルで会った友達に聞いたらリオのビーチは遠くから見たらきれいだけど、入ろうとしたらゴミが浮いてたっていってたし~)

そして今日またバスに揺られること4時間。
小さなコロニアルタウン、パラチーに来ています。
明日は早速、待ちに待ったトリニダージにいざ、出発!
パラチーからバスで30分ほど南に行った所にある本当に小さいビーチタウンで、google mapにも載っていないないほど。
クーラーもインターネットも無いとか。2日以上インターネットが無い生活なんて、十何年ぶりか…。
27日は31歳の誕生日ということもあり、ゆっくりしてきまーす!

2010年3月21日日曜日

Argentina - Puerto Iguazu & Brazil - Foz do Iguacu: イグアスの滝

[アルゼンチン ~プエルトイグアス~]

16時間のバスの旅を経て、アルゼンチン側のイグアスの滝への入り口、Puerto Iguazuに到着。
本当はイグアスへはブラジルを周った後に行くはずだったのだけど、先に行かなければならない理由ができてしまったため、渋々イグアスの滝に先に行くことに。

その理由とは…。そう、ブラジルビザ。日本人が唯一南米でビザが必要と言われているブラジル。
日本とブラジルは移民の行き来が多くて、友好関係超良好なんじゃないの~!?
アメリカ合衆国は、南米からの移民をコントロールしてるため(米国に入国する時に払う金額が高い)、アメリカ人が南米に行こうと思ったら一カ国につき同額の130米ドルぐらい払わなきゃいけない国が多々あるのは自業自得でわかるんだけどさ~。
日本もブラジル人移民に対して厳しいのかな~。

まあ文句言っていても仕方ない。
で、本当はブエノスアイレスでビザをゲットするはずだったんだけど、何しろ必要な書類が多すぎる!しかもブラジルの入出国の予定とチケットも提出しなきゃいけないため、そんな細かい予定立てないバックパッカーにはキツイ要求なのだ。
みんな結構クリエイティブに、オンラインの仮予約表を印刷したり(その後すぐキャンセル)してるらしいけどね。なんか悪いことしてるようで、真面目なうちらには無理~!!
モンテビデオで取得しようとしても同じことらしい。
でもパラグアイやプエルトイグアスなら楽(申請書と証明写真以外必要なし)…。うむぅ。
面倒臭い手続きを経て予定通りブエノスアイレスで取得することも考えたんだけど、結局イグアスに先に行っちゃうことにした。

プエルトイグアスへは早朝に到着。
その日は金曜日で、土日は閉館、そしてうちらは月曜にはブラジル入りしたかったこともあり、この日に取得するしか選択の余地が無い!!
ということで、8時にはブラジル大使館に待機。前に2、3人待ってた。
8時に開館って書いてあるのに、結局8時半過ぎにしか開けてくれなかった。
こっちは疲れてるのに~!ばかばか~!!

そんな感情はおくびにも出さず、終始ニコニコで手続きを完了。
その場で申請書を書いて(ブラジルでの滞在先を聞かれたが何も決めていなかったため、その場にいた他の観光客にLonely Planetを借りてリオのホステルを適当に選んで書いた)、ブエノスアイレスの写真屋さんで撮った4x4cmの写真を貼って、お金もちゃんと払って(Joeは130米ドル、私は50米ドルほど)、手続き完了!
強面の職員さんに「1時に取りに来るように」と言われ、一旦退散。
そして数時間後には、無事二人ともビザゲット!!!

その後は、2日かけてブラジル側、アルゼンチン側のイグアスを周り、ナイアガラの何倍も壮大なイグアスを堪能。
もう言葉では言い尽くせないくらいのすごさ。
怒怒怒怒怒っって感じ。ボートツアーでたっぷり水しぶきも浴びさせられ、本当に身近に滝を体験できて楽しかった。

因みに、ブラジル側、アルゼンチン側の違いは、ブラジル側は滝全体のパノラマビューが見れ、アルゼンチン側は滝に近くてその迫力を味わえる、という感じ。
どっちもそれぞれ良さがあり、行くチャンスがある人は両方行くべし。
自力でブラジル側に国境を越えるのは面倒くさいけど…。(なので、うちらはホステルで会った他の2人を捕まえてタクシーをチャーターした)

あと、滝の周りで意外とお勧めなのがブラジル側のバードパークと、アルゼンチン側の「悪魔の喉」へ行く際トロッコ電車を使わずに歩いていく事。
バードパークは大きい鳥からTucanまで、色々トロピカルな鳥がいて面白い。
また、悪魔の喉へ行くまでの道は歩いている人はほぼいないけど、蝶が何百とひらひら舞っていてとても幻想的だった。

旅を始めた当初は、滝はビクトリアだけにしようと考えてたんだけど、思い直してイグアスに行って良かった!!

2010年3月17日水曜日

Argentina: Buenos Aires: マテ茶

[アルゼンチン ~ブエノスアイレス~]

パタゴニアでの初マテ体験から、ずっとMyマテに憧れてた私。
というのも、日本を出てからここまで、おいしいコーヒーと言うものに未だお目見えしてないのだ。
ほとんどインスタントでがっかり…。カフェでもインスタントでしょぼーん…。

で、「じゃあカフェイン取るのにマテ飲めばいいんじゃん!」という結論に到達。
とっても苦くてカフェイン強そうと思いきや、実はそうじゃないらしいけど。(Wikipedia参照

まあそれはともかく、美味しいマテの葉ならいくらでも手に入るし、お手軽に文化体験ができるし。因みに、アルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイでは、日本で携帯を持っているのと同じ位、みんなマテを持ち歩いている。
 公園で友達と恋バナ(?)してる若いかわいいおねーちゃんも、普通の路上の売店のおっちゃんも、路上にすわって話してるおばちゃんも、 バスにのってるおじちゃんも、みんなおもむろに自分の魔法瓶を取り出し、お湯をマテに入れてお茶を作り出す。びっくり。

ということで、やっとウィークエンドマーケットでMyマテをゲット!
美しく、渋いダークブラウンをチョイス。
ボンビーリャ(金属製のストロー)と合わせて、35アルゼンチンペソ也。

要するにひょうたんにお茶を入れて飲むため、このひょうたんをまずちゃんとおろさないといけない。
ということで、ウェブで調べて、ホステルのオーナーにも聞いて、ホステルのただのシェルバ(イェルバともいう。マテの茶葉)を使って、マテ茶を作って24時間放置。それを2回。
そうすると、内側にふやけた皮が出てくるのでそれをかき出して、乾かして完了!

後は、自分でちゃんとマテ茶葉を買うのみ!

因みに、このマテは、カジュアルに持ち歩く手軽な飲み物というだけでなく、ルーツは茶道並みに色々細かいルールがある儀式に近いものがあるのだ。
本来、グループで回し飲みするもので、お湯を足す人は一人だけ、みんなが文句言ってなかったらお湯の温度に文句をつけちゃいけない、かき混ぜちゃいけない、砂糖をほしがっちゃだめ、自分の番になったらすばやく飲み干す、飲み干すときはずずず~っと音を鳴らす、もうそれ以上ほしくないときだけ器を戻すときに「gracias」とお礼を言う、と私がかじり聞きしただけでもこんなにある。

でも、この素敵な文化、こんなに親しまれて続いているのが素敵!!
私も早くこのMyマテでお茶するのが楽しみ♪

2010年3月16日火曜日

Argentina: Buenos Aires: 街散歩

[アルゼンチン |ブエノスアイレス~]

久しぶりの大都市。
東京に8年も住んでたから別に何にも感じないだろうと思ってたのに、空港に着いた瞬間、3週間のパタゴニアの後の大都市にかなり緊張してる事を実感した。
人が多いし、交通もすごいし、結構ビクビクした。

Jorge Newberry(ホルヘニューベリー)空港から、ホステルのアクセスマップ通り、45番の市バスに何とか乗車。
いや~、ここで早速ドキドキ。
若い愛想のない運転手さんに行き先と二人分だということを告げ、無事乗車。しかし、サンティアゴみたいに運転手さんに直接払おうと思ったら、バスに乗ってすぐの券売機で切符を買えと早口で告げられる。
問題は、コインしか使えないと言われコインが足りなかった私達はあたふた…。2ペソ札を持ってフラフラ困ってたら、一番前に座ってた乗客の親切なおじさんが両替してくれ、事なきを得た。ああ、suicaが恋しい。
無事空いてる席に座り、地図を眺めながら降りる場所をどきどきしながら座って待つこと20分。
結局運転手さんが停留所の前で次だと教えてくれて、無事下車。ふぅ~。
この大都市を楽しめるんだろうか…という不安が心をよぎる。

ネットで予約していた(そしてCandaceお勧めの)America del Surにチェックイン。
ここは新しくてきれいなんだけど、結構大きくて、あんまり他の人と話す雰囲気じゃないのが残念だった。スタッフもあんまり親切じゃないし。(っていうか今までが親切すぎた?!)
ここでうちらのホステルの基準がもう一つ増えた。「大きすぎないホステル」。

唯一良かったのがルームメイト!
4人のMix dormitoryだったんだけど、そこで知り合ったスコットランド人のカップルのLinziとDavidがなかなかウケる人達だった。
2日間だけだったけど丁度うちらと同じ9年付き合ってるカップルということもあり、かなり会話が弾み楽しかった~。その二人は2年旅をする予定らしい。すごいなぁ。
もっと一緒に行動したかったんだけど、行く先が全く逆だったので残念ながらそこでお別れ。

3日目はAmerica del Surが満室だった為、別のホステルの(勿論かなり規模が小さい所を選択)Pax Hostelに移動。
San Telmo地域に最初のホステルがあった事もあり、二つ目、そして三つ目のホステル全てSan Telmo, そして隣のConstitution地域から選んだ。
ブエノスアイレスはいくつかの地域に分かれていて、それぞれ雰囲気が違うのでホステルを選ぶ時、それも考慮しないといけない。最初はSan Telmoって結構古くて暗い感じがしたけど、私達は特にショッピングに興味があるわけでもなく(というか買っても1年も持ち歩けない!)、クラブ行って踊ったり夜飲み歩くのが特に好きというわけでもないので、歴史あるSan Telmo界隈が最終的に丁度いいという結論に達した。

因みに、Constitutionは夜の治安が悪いことで知れていて(Paxを選んだとき知らなかったけど~)、チェックアウトの後(=白昼)バックパックを担いでホステルを出た直後に目つきの悪いにーちゃんに「金だせ、金」と迫られて、もう一度ホステルに駆け込むというハプニングがあり!!
向こうは凶器は何も持ってなかったし、別に何も取られず、ほっ。でも、それ以外はハプニングなし。
まあ、夜は外歩きしなかったけど。
でも、やっぱり気を引き締めねばとJoeと心に誓ったのでした。

さて、ここ数日間、パタゴニアトレッキングに劣らずかなり街を二人で歩いて散策した私達。
サンティアゴののんびりした雰囲気とはまた違い、ブエノスアイレスは見所が盛りだくさん。

まずは、エビータのお墓もある有名な墓地。ここは外せない!
一つ一つのお墓が日本のアパートのトイレの広さの2、3倍はあるサイズで、一つの部屋みたいになっている。それがまた天使やイエスキリストや聖母マリアなどの繊細なヨーロッパ風彫刻で飾られ、本当に豪華絢爛で、美しい。
かなりの観光客がきていて、写真をバシバシ撮っていた。
日本人は他のところで写真を撮りまくるけど、お墓では気が引けて撮る人は少ないのでは?
私もここでは一枚も撮らず…。Joeは日本人の私に遠慮して普段は撮らないんだけど、今回はこっそり数枚撮っていた…。

お次は、Flor de Metal とその近くの美術館。
Eduardo Cataloという芸術家が市に寄付した金属の花。
電動?なのか、毎日ちゃんと朝開花して、夜しぼむらしい。そのアイデアが面白い!
それだけなんだけど、勿論写真をぱちり。


後は、本当に数日かけて街中を歩いた、歩いた!
ブエノスアイレスは、東京みたいに色々な区域に分かれていて、それぞれ味がある。
私達が一番エンジョイしたのは、歴史ある古い建物が多い、San Telmo(サン・テルモ)地区かな。ウィークエンドマーケットに行ったり、150年以上続く古いカフェでランチしたり、無料のタンゴショーを路上で見学したり…。
でも勿論そこに限らず、 他の地区にもたくさん見所があった。
南アメリカ出身の芸術家の作品を集めた現代美術館とか、街中にある自然保護区域をぶらぶらしたり、野良犬と公園で昼寝したり、リサイクルされた古い丸の内線を見たり。

サン・テルモ以外に心に残ったのは、Boca(ボカ)地区。
ボカは、タンゴの発祥地で、ボカ・ジュニアの名で知られるサッカーチームのホームでもある。
また、その昔実は港町として栄えていた一角で、その時船を塗っていた余ったペンキを家に塗ったため、いろんな色の家が立ち並んでいた。
Caminitoは、ボカにある100m程のその面影を残している道で、そのカラフルな家々を写真に収めるべく、観光客が集まってくるのだ。


でも実は、ここは、貧困層が多くて、結構危ない地域なのだ…ひとつの「Caminito(カミニート)」と呼ばれる小さい道以外は。
噂では、特に危ない一角ではフツーに拳銃を持ってる人たちがフラフラしているとか。でも、ブエノスアイレス人に言わせれば、「でもそれぞれの角に警察がライフル持って立ってるから、悪い奴らはそこから出れないんだ。だから逆に安全だよ」と。う~ん、すごい論理。

まあ、勿論そんな危ない一角には行かず、大人しくCaminitoだけをJoeと見学。
そこだけは、一眼レフを首からさげた観光客が溢れていて、とっても安全。日本人も多いらしく、「お~、日本人?そんなの関係ない、そんなの関係ない、オッパッピー♪」と何人ものレストランの客引きに言われてしまった。
小島よしお、すげーなー、とJoeと大ウケしながら、「ごめんね~、後で来るかも~」とフレンドリーな招待を辞退した。

地元の人に「5時以降はボカから出るんだよ!」 と言われていたので、これまた大人しく4時半にはバスに乗ってサン・テルモに戻ったのでした。ちゃんちゃん♪

もう一つ楽しかったのは、ブエノスアイレスの郊外にある Tigre(ティグレ)という町。
地下鉄と同じ、わずか3ペソ弱で50分ほど電車に揺られると、到着。
ここは、デルタ(三角州)地帯で、船でしかアクセスできない島(?)に住んでる人が多い。リッチな人から貧困層までいろいろ。一戸に一つの船着場があって、自家用船を持っている。逆に車はなし。
私達は、公共の船に乗って、Tres Bocasという小さい島に行ってブラブラ散歩をした。
船でしかアクセスできないって…不思議~。


街とは別に、心に残ったのは、最後のホステル、Rayuelaで。
他と比べてきれいとはいえないけど、コロンビア人の女の子4人が泊まってて、ホステルのオーナーのギターに合わせて夜中まで歌いまくったのは楽しかった~!
今まで会うのは、西洋人の旅人が多かったんだけど、やっぱりラテン系の人はパワーが違う。
フレンドリーだし、音楽さえあれば歌うか踊ってるし。
もっともっと、ホステルで会う西洋人だけでなく、飛び出して地元の人と交流しなきゃだめだな~、と反省。

あ、やり残したことの一つに、タンゴレッスンがある。
ホステルに電話してもらい、大雨の中タンゴレッスンをやってるバーまで行ったんだけど、その日は中級~上級者向けのレッスンで、受けられず…。電話で言ってよ~!!もぅ!
レッスンを見学だけしてまた雨の中すごすごと帰って行ったのでした…。

色々あったけど、振り返って見ると、最初の不安とは裏腹に結構楽しんだかも。
他の旅人は、クラブに行って朝まで踊ったり、バーに行ったり、スペイン語のレッスンをとったりとそれぞれ楽しんでたけど、私達は地味だけど歩き回ることでブエノスアイレスを大満喫できた。
30も過ぎると、クラブに夜通し行くパワーもないにゃ~。

2010年3月4日木曜日

Argentina: El Calafate (Patagonia): ペリートモレノ氷河

[アルゼンチン ~エル カラファテ(パタゴニア)~]

さて、今日は エル カラファテという町のお話。
カラファテの町の名は、メギ科のおいしいベリーがなる木に由来していて、アルゼンチン側のパタゴニアの中では空港もあることもあり結構観光客が多い。
因みに、カラファテはパイネ国立公園でちょっとつまんだけど、ブルーベリーみたいな感じでおいしい!(良い子は真似しちゃだめ)

さて、この町は結構観光化が進んでいて、スキーリゾートみたいな感じ。ロッジ風の建物が多くて、土産物屋と観光客も多い。
でも、うちらが泊まった I Keu Ken(アイ・クウ・ケン)というホステルは丘の上の方にあり、観光客向けの大通りからかなり離れていて、落ち着け、お勧め。町の中心からは遠い(徒歩10分)けど、丘から湖まで見渡せて、しかもロビー(?)に大きな窓と大きなソファがあって、のんびり本を読んだり外を見るのに完璧!大型スーパーが隣にあり、キッチンで料理しながら他の人と情報交換できるし。
このホステルでCandaceというニュージーランド人の女の子と意気投合し、観光やらアイスやら散歩やら料理やら、4日間ほぼ一緒に行動を共に。彼女はパタゴニアに向かい、私達はブエノスアイレスに向かう事から、丁度お互い情報交換できたからそれもすごく助かった。

カラファテのメインは、なんといってもロス・グラシアレス国立公園内にあるPerito Moreno Glacier (ペリートモレノ氷河)!!もっと北からカラファテの近くを通って、パイネ国立公園まで続く、世界で3つめの大きい氷河。私達は先にグレイ氷河(Glacier Grey)を見ていたけど、ここにわざわざ行ったのにはワケがある。それは…かなりの頻度で氷河が崩れて落ちるところがみれるということ!

カラファテから色んな旅行会社がバラエティ豊かなツアーを用意している。
私達は、特にお金を出して氷河の上を歩いたり、ガイドさんのいるツアーに参加したりする興味もなく、普通に自分達でバスに乗って、一時間ボートに乗って後は歩道を歩いてみて回るという一番安く、どこの旅行会社も使わない選択肢で観光。でもCandaceとSimonも一緒だったからにぎやかだったし、水側と陸側から見れて満足だった。
私達が行ったときも15分に1回はガガガガーッと音がして大小の氷河が落ちて、圧巻!ここに関しては、温暖化で雪が解けているわけではなく、氷河が一日2mも動いているからこのような現象が起きるらしい。一日2m!すごい~!そりゃガンガン崩れるわな。
因みに 、ペリートモレノ市という全然違う所にある同名の町もあるので行く人は間違ってそっちに行かないように。

氷河見た後も3日ほど、ブエノスアイレスへの飛行機を待つべくカラファテに滞在。特にすることもなく、のんびりと過ごした。散歩とアイスが毎日の日課。後は本読んだり、晩御飯作ったり。3週間のパタゴニアをゆっくりと締めくくれてよかった。
私のお気に入り散歩スポットは宿から30分ほど歩いて行ける近くの湖。10ペソ(250円…高い!)払わないと入れない、自然保護区域なんだけど、フラミンゴやら色んな鳥がいて1時間半ほど歩いて周れる湿地地帯で丁度良い散歩コース。結局3日続けて行ってしまった。
その内一回は、ホステルから湖まで犬(途中でBarryと命名)が一緒に来てCandaceと3人と1匹で、ほんわか散歩ができた。何故か湖で急にBarryが姿を消し心配してたんだけど、しっかり次の日には宿の前に座ってくれてた。良い子だ~。


さあ、今度は久しぶりの大都市!今まで会った旅人が口を揃えて「大好き」という町、ブエノスアイレス。
まずは、ありがとう、パタゴニア!また絶対くる!

Argentina: El Chalten (Patagonia): ご飯とフィッツロイ

[アルゼンチン ~エル シャルテン(パタゴニア)~]

 あぁぁ~、感動!久しぶりのドリップコーヒー!!!


チリ、アルゼンチンではコーヒーと言えばカフェでもインスタント(勿論スタバは違うだろうけど、高いので行けず)。ここ3週間ほど、まともに米を食べずちゃんとしたコーヒーも飲めず、ちょっと辛かったので今日は思いがけずドリップコーヒーに出会えて感動したのであった。


このところ、朝はオートミールとインスタントコーヒー、昼はハイキングしながらりんごとクッキーとチョコとグラノラバー(左はグラノラバーを食べているわたくし♪)、夜は野菜とエンパナーダとか、レストランで食べた残りの肉を別の味付けにして野菜を添えて食べるなど、結構地味な食事ばかり。
やっぱりホステルで自分で料理して食べるほうがかなり安く済むからそれはそれでいいんだけど、ここ暫く滞在しているこの小さい町にはスーパーが少なく、更に新鮮な肉・野菜がとっても手に入りにくい。一昨日は緑黄色野菜が全くなく、昨日やっと凍ったニンジンと、ちょっとしなしなのピーマンをゲット。
肉は完全に諦めて、レストランに行ったときの残り物を持って帰ってきて調理。健康的だし安いからいいんだけど、そんな生活をしていると、前述のコーヒーやおいしい米など日本では基本的なものでも手に入らないものが恋しくなるのだ。

とはいえ、いっつも日本食を恋しがってるわけでもない。友達も私も、日本を出る前は和食大好きな私を心配してくれていたけど、伊達にアイオワに4年間いたわけじゃなかったというか、なければないで何とかやれるもの。勿論いつかは日本食レストランに行くとは思うけど。取敢えずは大丈夫!

話がずれたけど、昨日みたいに何かあると(昨日は一応パタゴニアで予定していたトレッキングを全て終了した記念)レストランで肉料理!!

ここら辺は牛肉は本当にどこでもおいしい。日本の霜降りみたいな美味しさとは違って、脂は少ないけど、柔らかく、肉臭さが全くない、おいしい牛肉。逆に豚や鳥は結構見ないけど。ともかく、今いるEl Chaltenのような観光中心の町ではなく、ブエノスアイレスまで出れば更に安く美味しい肉が食べられるらしいので楽しみ!


さて、食べ物の話はおいといて、いよいよ明日、El Chalten(エル シャルテン)を出てEl Calafate(エル カラファテ)に移動。Chaltenでは思ったより滞在日を伸ばし伸ばしして、ゆっくりすることができた。
お奨めスポットは、「Domo Blanco」というアイスクリーム屋さん、「El Viejo」という肉の美味しいレストラン(昨日の夕食はここ)、優しいおじちゃんとおばちゃんがやってるおいしいパン屋「Lo de Haydee」、自然食を売る「El Huemul」、お手軽でも美味しいレストランの「Ahonikenk」、後はワッフル専門カフェ、その名も「la Waffleria」(ここで前述のコーヒーを堪能)。(あ、食べ物の話に戻っちゃった。)
でもそれよりもChaltenの魅力は、Fitz Royまでトレッキングでいける、谷にたたずむ小さな美しい町だという事。
Torres del Paineみたいにわざわざバスで国立公園まで行く必要がなく、Fitzの周りの小さなトレッキングコースがたくさんある。キャンプしながら数日で周ることもできるし、日帰りで何回かに分けていくこともできる。うちらは時間があったから天気の良い日を選んでトレッキングに行くことができ、最高の風景を見ることができてラッキーだった。日帰りトレッキングをする時はある程度時間に余裕があったほうがいいんだなぁ。1月は雨ばかりだったというから、2月後半~3月のこの時期にパタゴニアに来れて良かった!


昨日は、800m(内400mはかなりの急斜面)の登りがあるコースを散策。雲ひとつない日で、文句なしの風景が次々と目の前に広がって圧巻!
急斜面も、Torres del Paineの最後の垂直に近いのぼりで痛めた膝をかかえてて面倒くさいな~と思ってたんだけど、痛みも数日で引いていたし見た目そんなに辛そうじゃなかったから結局Joeと登ることに。
実際Torres del Paineに比べたらそんなに大変じゃなかったけど、やっぱりちょっとキツかったなぁ~。それでも、行った価値は勿論あったので良い運動になりました。達成感から、夜の肉も美味しくいただけたしね。

パタゴニアと言えばTorres del Paine(パイネ国立公園)とEl Calafateから行くPelito Moreno氷河、そしてEl ChaltenからトレッキングするFitz Royの3つは結構な数の観光客が周るみたいで、行く先々でみんなこの3つにかけては情報交換しまくり。お陰で、パイネ国立公園もフィッツロイも効率よく見れた。本当はBariloche(バリローチェ)という湖地域に行く人も多く、そこもかなりお奨めらしいのだが、うちらはそのことを知らず、すっ飛ばしてCalafateからBuenos Airesに飛ぶ飛行機を取っちゃったからまた今度。



さて、比べる必要はなく、どこもいい所はあるんだけど、時々「時間が無いから一つだけ行きたいんだけど、どっちがいい?」と聞かれるので、取敢えず私が行ったパタゴニアのそれぞれの場所の率直な感想を書いておこうと思う。
Perito Morenoは、El Calafateから行くのでまだどんなもんかわからないけど、パイネとフィッツロイだったら、私はパイネ派かな。
周 りではパイネ派とフィッツ派で別れていて、どうも先に行った方に思い入れがある人が多いみたい。私としては、パイネの方が7泊8日、20キロのバックパッ クを背負って苦労して周ったという達成感と、見る所の多様さ(フィッツはフィッツロイがどどーんとあって、その周りを巡るのが主という感じ)が私の好みに合って いたのとで、パイネに一票。

でもやっぱりパイネもフィッツも良いし、移動中にバスから見える地平線が広がる何もない開放感溢れる風景も良い。
パタゴニアが見せてくれた全てのものに感動して、本当に来て良かったと思った。因みに、パタゴニアに行く準備をする時、日本語のページが少なくちょっと困った経験があるので、後でパタゴニアに関しては情報をまとめてHPからリンクをする予定。


ということで、昨日今日とトレッキングを終えたということで今まででは考えられないくらいの贅沢してるけど、また明日から節約生活!
今日は洗濯屋に洗濯物を出し(25ペソ)、これから最後のDomo Blancoのアイスを堪能する予定。Joeは、私の数独の本から一問頑張って解いてる最中。
休足日もそろそろ終わり、また次の目的地を目指して荷詰めだぁ~!

2010年3月2日火曜日

Chile: El Chalten (Patagonia): 移動と再会

[アルゼンチン ~エル シャルテン(パタゴニア)~]

アルゼンチン入り!

2月27日、チリのサンティアゴで地震があった朝、ホステルのオーナーのOmarとニュースを見ながら朝ごはんを食べた。パイネ国立公園で知り合ったチリ人の友達はほぼサンティアゴ出身だったので安否が心配だった。

8時半にバスが出発だったので、とりあえず家族と友達に無事を知らせ、見送るために早く起きてくれたLindseyとCamに慌しくお別れをいい、宿を飛び出した。ん?腰が痛い。前日まで平気だったのに。

果物、野菜、チーズ等の生鮮食品(?)は国境で取り上げられると聞いて、泣く泣くキャンプから余った超美味のドライフルーツを手放した。バスは1時間ほどでチリの国境に到着。バスから全員降りて出国手続きを行い、またバスに戻る。
1キロ程行くと、今度はアルゼンチンの国境に。この国境と国境の間の空白は何なんだろう…。まあいいや。ここでもまたバスから降ろされ、今度は入国審査。一人ひとりの審査は短いんだけど、バス一台分の人数だから、結局出国と入国で1時間ほどかかった。でも、噂のバックパックチェックはなかったなぁ。みんなアルゼンチンからチリに聞いた人たちに話をきいたから、チリに入国する場合はバッグチェックが入るのかもしれない。何にしろ、これ以上時間取られなくてラッキー♪
にしても、入管審査の度に「あ~失敗したな~」と思うのは、結婚して苗字が変わったのにもかかわらず、名義訂正しかしてなかったこと。ちゃんと訂正してあるからパスポートとしては、新姓で通じるんだけど、その訂正が別ページに書いてあるから、毎回「ん?」と言う顔をされる。いちいち「あ、このページ見てください」って説明しなきゃいけないからちょっとめんどい。ケチらず、パスポート自体を新しくしておけば良かったな~。まあ「この人と結婚して名前変わったんで、このページ見て」っていう度に「オー結婚したのか~!」と会話ができたりするから案外そんなに悪くもないのかしら?!

途中でランチ休憩(アルゼンチンペソがなかったので、我慢して何も食わず)を得て、El Calafateに2時半ごろ到着。予定では4時間半と聞いていたのに、計6時間。やっぱり入出国審査とランチ休憩で時間がかかってしまった。ま、いっぱい寝れたしね。

さて、El Calafate(エル カラファテ)で一泊するか、一気にEl Chalten(エル シャルテン)迄行くか迷ってたんだけど、6時半出発のバスがあったし、しかも「promocion」(セール)往復バス+提携ホステル一泊で一人150ペソ(約3800円)だったから、それで一気にEl Chaltenにいくことに。普通はバス130ペソ+ホステル50~60ペソだからかなりお得!イェ~イ!宿が半額!


ちょっと宿で節約できたから、ランチは奮発することに。El Calafateはちょっとした観光地(っていうかフィッツロイと氷河観光行く人はみんなここを通るからだろう)だから、新しいお洒落な店がいっぱい。あまりにも観光地っぽすぎて私達の好みではないけど、お陰でレストランには事欠かない。
一人40ペソ(約1000円)もするランチをゆっくり堪能。ただのパスタなんだけど、いつもケチってEmpanada(パイ生地にハム+チーズとかトマトバジルチーズとか色々はさんであるもの)を買って軽く済ませるから久しぶりにレストランで食事。美味しかったぁ。
バックパックを担いでるのと、観光地と言うことでなんでも高いので、買い物はせず、残りの2時間半は静かな道にあったベンチで読書。Puerto Natalesより暖かくて、気持ち良い~。

程なく、バスの時間に。
バス停に行くと、6時半出発のバスが3台並んでた。Chalten Travelと、Cal Turと、もう一社のバス。それぞれ提携しているホステルが違うんだけど、うちらがチケットを買ったCal Turのバスが一番新しくてきれいだったし、着いてみたらホステルが実は一番新しくていい所だった。
実は、最初バス停で予約するとき、Chalten Travelが一番入り口に近くてみんなそこでチケットを手配してたからうちらもそこに行ったんだけど、提携ホステル(Rancho Grande、でもここはあまりコスパが悪く、友達数人に聞いたところ評判悪し)が満室で予約できず、仕方なく隣のCal Turに行ったのだ。Hostelworld.comに乗ってないホステルだったので心配だったけど、結果的に良い縁に恵まれてよかった!しかも、そのホステルにはTorres del Paineで知り合ったMarika, Bayron, Philip, Ram と Lizがいたから更にうれしかった~!


Puerto Natalesからのバスで寝まくったので、2回目のバス(3時間)はあまり寝ないように工夫した。それまでセキュリティに注意して、あまり公共の場でiPodを出さなかったんだけど、今回久しぶりにJ-popをきいてみた。普段あまりJ-popは聞かないから、入ってるJ-popの曲数は1%にも満たないけど、久しぶりの日本語をきいてなんだかしんみり。パタゴニアの広大な風景を見ながら「前に進んでいこうぜ~」なんて歌を聴いてちょっぴり感動してました。

着いたら、さっきの5人を発見し、そのまま夜中まで飲んでしゃべって、就寝。
その5人は今日の朝、また次の目的地に旅立ってしまったのだけど。

エルシャルテンはLos Glaciares National Park (ロス・グラシアレス国立公園)内にある小さな美しい町。
一夜明けて昨日は、短いほうのハイキングをゆっくりJoeと楽しんだ。Laguna Torreに行く片道3時間の道。Torres del Paineでのトラウマからか「いつ急な上り坂があるのか~?!」と疑いながら進んでたんだけど、結局全て平坦な道でラッキ~。風が強かったけど、暖かい気候の中での気楽なハイキングは楽しかった!

夜はまたRamと話し込んでしまって、今朝起きたのは10時!本当は片道4時間の長いハイキングに行くはずが、出発が遅くなるから結局明日行くことにし、今日はHP作成(まだ案も固まってない…)とお金周りの整理をすることにした。
久しぶりののんびりデー。El Chaltenは小さくて、観光客が多いけど、そこまで開発されていず、フィッツロイをすぐ後ろに構えるきれいな町。さ、そろそろランチでも食べにぶらぶらしてこようかしら。