2010年3月16日火曜日

Argentina: Buenos Aires: 街散歩

[アルゼンチン |ブエノスアイレス~]

久しぶりの大都市。
東京に8年も住んでたから別に何にも感じないだろうと思ってたのに、空港に着いた瞬間、3週間のパタゴニアの後の大都市にかなり緊張してる事を実感した。
人が多いし、交通もすごいし、結構ビクビクした。

Jorge Newberry(ホルヘニューベリー)空港から、ホステルのアクセスマップ通り、45番の市バスに何とか乗車。
いや~、ここで早速ドキドキ。
若い愛想のない運転手さんに行き先と二人分だということを告げ、無事乗車。しかし、サンティアゴみたいに運転手さんに直接払おうと思ったら、バスに乗ってすぐの券売機で切符を買えと早口で告げられる。
問題は、コインしか使えないと言われコインが足りなかった私達はあたふた…。2ペソ札を持ってフラフラ困ってたら、一番前に座ってた乗客の親切なおじさんが両替してくれ、事なきを得た。ああ、suicaが恋しい。
無事空いてる席に座り、地図を眺めながら降りる場所をどきどきしながら座って待つこと20分。
結局運転手さんが停留所の前で次だと教えてくれて、無事下車。ふぅ~。
この大都市を楽しめるんだろうか…という不安が心をよぎる。

ネットで予約していた(そしてCandaceお勧めの)America del Surにチェックイン。
ここは新しくてきれいなんだけど、結構大きくて、あんまり他の人と話す雰囲気じゃないのが残念だった。スタッフもあんまり親切じゃないし。(っていうか今までが親切すぎた?!)
ここでうちらのホステルの基準がもう一つ増えた。「大きすぎないホステル」。

唯一良かったのがルームメイト!
4人のMix dormitoryだったんだけど、そこで知り合ったスコットランド人のカップルのLinziとDavidがなかなかウケる人達だった。
2日間だけだったけど丁度うちらと同じ9年付き合ってるカップルということもあり、かなり会話が弾み楽しかった~。その二人は2年旅をする予定らしい。すごいなぁ。
もっと一緒に行動したかったんだけど、行く先が全く逆だったので残念ながらそこでお別れ。

3日目はAmerica del Surが満室だった為、別のホステルの(勿論かなり規模が小さい所を選択)Pax Hostelに移動。
San Telmo地域に最初のホステルがあった事もあり、二つ目、そして三つ目のホステル全てSan Telmo, そして隣のConstitution地域から選んだ。
ブエノスアイレスはいくつかの地域に分かれていて、それぞれ雰囲気が違うのでホステルを選ぶ時、それも考慮しないといけない。最初はSan Telmoって結構古くて暗い感じがしたけど、私達は特にショッピングに興味があるわけでもなく(というか買っても1年も持ち歩けない!)、クラブ行って踊ったり夜飲み歩くのが特に好きというわけでもないので、歴史あるSan Telmo界隈が最終的に丁度いいという結論に達した。

因みに、Constitutionは夜の治安が悪いことで知れていて(Paxを選んだとき知らなかったけど~)、チェックアウトの後(=白昼)バックパックを担いでホステルを出た直後に目つきの悪いにーちゃんに「金だせ、金」と迫られて、もう一度ホステルに駆け込むというハプニングがあり!!
向こうは凶器は何も持ってなかったし、別に何も取られず、ほっ。でも、それ以外はハプニングなし。
まあ、夜は外歩きしなかったけど。
でも、やっぱり気を引き締めねばとJoeと心に誓ったのでした。

さて、ここ数日間、パタゴニアトレッキングに劣らずかなり街を二人で歩いて散策した私達。
サンティアゴののんびりした雰囲気とはまた違い、ブエノスアイレスは見所が盛りだくさん。

まずは、エビータのお墓もある有名な墓地。ここは外せない!
一つ一つのお墓が日本のアパートのトイレの広さの2、3倍はあるサイズで、一つの部屋みたいになっている。それがまた天使やイエスキリストや聖母マリアなどの繊細なヨーロッパ風彫刻で飾られ、本当に豪華絢爛で、美しい。
かなりの観光客がきていて、写真をバシバシ撮っていた。
日本人は他のところで写真を撮りまくるけど、お墓では気が引けて撮る人は少ないのでは?
私もここでは一枚も撮らず…。Joeは日本人の私に遠慮して普段は撮らないんだけど、今回はこっそり数枚撮っていた…。

お次は、Flor de Metal とその近くの美術館。
Eduardo Cataloという芸術家が市に寄付した金属の花。
電動?なのか、毎日ちゃんと朝開花して、夜しぼむらしい。そのアイデアが面白い!
それだけなんだけど、勿論写真をぱちり。


後は、本当に数日かけて街中を歩いた、歩いた!
ブエノスアイレスは、東京みたいに色々な区域に分かれていて、それぞれ味がある。
私達が一番エンジョイしたのは、歴史ある古い建物が多い、San Telmo(サン・テルモ)地区かな。ウィークエンドマーケットに行ったり、150年以上続く古いカフェでランチしたり、無料のタンゴショーを路上で見学したり…。
でも勿論そこに限らず、 他の地区にもたくさん見所があった。
南アメリカ出身の芸術家の作品を集めた現代美術館とか、街中にある自然保護区域をぶらぶらしたり、野良犬と公園で昼寝したり、リサイクルされた古い丸の内線を見たり。

サン・テルモ以外に心に残ったのは、Boca(ボカ)地区。
ボカは、タンゴの発祥地で、ボカ・ジュニアの名で知られるサッカーチームのホームでもある。
また、その昔実は港町として栄えていた一角で、その時船を塗っていた余ったペンキを家に塗ったため、いろんな色の家が立ち並んでいた。
Caminitoは、ボカにある100m程のその面影を残している道で、そのカラフルな家々を写真に収めるべく、観光客が集まってくるのだ。


でも実は、ここは、貧困層が多くて、結構危ない地域なのだ…ひとつの「Caminito(カミニート)」と呼ばれる小さい道以外は。
噂では、特に危ない一角ではフツーに拳銃を持ってる人たちがフラフラしているとか。でも、ブエノスアイレス人に言わせれば、「でもそれぞれの角に警察がライフル持って立ってるから、悪い奴らはそこから出れないんだ。だから逆に安全だよ」と。う~ん、すごい論理。

まあ、勿論そんな危ない一角には行かず、大人しくCaminitoだけをJoeと見学。
そこだけは、一眼レフを首からさげた観光客が溢れていて、とっても安全。日本人も多いらしく、「お~、日本人?そんなの関係ない、そんなの関係ない、オッパッピー♪」と何人ものレストランの客引きに言われてしまった。
小島よしお、すげーなー、とJoeと大ウケしながら、「ごめんね~、後で来るかも~」とフレンドリーな招待を辞退した。

地元の人に「5時以降はボカから出るんだよ!」 と言われていたので、これまた大人しく4時半にはバスに乗ってサン・テルモに戻ったのでした。ちゃんちゃん♪

もう一つ楽しかったのは、ブエノスアイレスの郊外にある Tigre(ティグレ)という町。
地下鉄と同じ、わずか3ペソ弱で50分ほど電車に揺られると、到着。
ここは、デルタ(三角州)地帯で、船でしかアクセスできない島(?)に住んでる人が多い。リッチな人から貧困層までいろいろ。一戸に一つの船着場があって、自家用船を持っている。逆に車はなし。
私達は、公共の船に乗って、Tres Bocasという小さい島に行ってブラブラ散歩をした。
船でしかアクセスできないって…不思議~。


街とは別に、心に残ったのは、最後のホステル、Rayuelaで。
他と比べてきれいとはいえないけど、コロンビア人の女の子4人が泊まってて、ホステルのオーナーのギターに合わせて夜中まで歌いまくったのは楽しかった~!
今まで会うのは、西洋人の旅人が多かったんだけど、やっぱりラテン系の人はパワーが違う。
フレンドリーだし、音楽さえあれば歌うか踊ってるし。
もっともっと、ホステルで会う西洋人だけでなく、飛び出して地元の人と交流しなきゃだめだな~、と反省。

あ、やり残したことの一つに、タンゴレッスンがある。
ホステルに電話してもらい、大雨の中タンゴレッスンをやってるバーまで行ったんだけど、その日は中級~上級者向けのレッスンで、受けられず…。電話で言ってよ~!!もぅ!
レッスンを見学だけしてまた雨の中すごすごと帰って行ったのでした…。

色々あったけど、振り返って見ると、最初の不安とは裏腹に結構楽しんだかも。
他の旅人は、クラブに行って朝まで踊ったり、バーに行ったり、スペイン語のレッスンをとったりとそれぞれ楽しんでたけど、私達は地味だけど歩き回ることでブエノスアイレスを大満喫できた。
30も過ぎると、クラブに夜通し行くパワーもないにゃ~。

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