2011年1月13日木曜日

South Africa: Cape Town: いっきに夏!!

[南アフリカ ~ケープタウン~]

どこまでも続く空ときれいな海!
灰色のどんより空、止まない小雨、冷たい風…。10月にブルガリアに入って以来、なかなかお目にかかれなかった真っ青に広がる空に光る太陽。夢にまで見た太陽。(大袈裟?)

年が明けて間もない1月8日、Cape Town(ケープタウン)に到着、真冬から真夏に突入!ようやく毎日毎日快晴続きで夏気候。ケープタウンは乾燥していて、蒸し暑さもない。
しかも、今回のカウチサーフィンのホストのLuの家は、ケープタウンの中心から電車で40分と離れているものの、目の前に白い砂浜と済んだブルーグリーンのビーチが広がる絶景を見下ろす小高い丘の上。毎朝毎晩、ベランダからの絶景にため息をつくばかり。

Joshyと庭を散歩
実は、最初カウチリクエストを送ったときは、「うーん、町の中心から遠いのかあ」とちょっと躊躇してたんだけど、ホステルは異常に高くて断念(dormで20ユーロ近く)。でも、ちょっと小高い丘に建ち、ビーチを一望する潮風が気持ちいいバルコニーに座ってヒッピーな家族に温かく迎えられ、今ではこの静かでリラックスした郊外にある家におじゃまさせてもらうことにして良かった~、と思う。
ビーチまで徒歩5分、ペンギンがいっぱいくるBoulder's beach(ボルダーズ・ビーチ)も近い。こういうちょっとしたサプライズは、便利さばかり追求してたら巡り合えないんだなあ。


晩御飯の前にワイン&ダンス
Lu(ルー)のおうちでは、バイタリティ溢れるヒッピーなお母様のDagi(ダギー)、ツアーガイドなど色々やってる妹のNina(ニーナ)と優しいご主人Kingsley(キングスリー)とJoshy(ジョシー)という2歳の男の子、でっかい犬のMaya(マヤ)とフレンドリーなふわふわ猫のNeo(ニオ)が一緒に暮らしている。

毎朝この家ではMayaのお散歩がてらにビーチに行くんだけど、一度同行させてもらった。車にぎゅうぎゅうになりながらちょっと遠くのビーチまで行き、一気に海に飛び込み~!Mayaももちろん一緒にじゃぼーん!

Muizenberg(ミュイゼンバーグ)は他の近くのビーチに比べて温かい(ここら辺は大陸の先端なので色んな海流が来ていて、どの海流かによって温度が違う)はずなんだけど、やっぱりエジプトの紅海と比べると冷たい。それでもあっと言う間に慣れて、波をエンジョイできた。
サメ警報
でも、実はその日の朝、サメが出てサメ警報が出ていたらしく、あまり深くに行かないようにと海からあがって来たときに忠告を受け、ちょっとドキドキした。
ケープタウンは、ホオジロザメが頻繁に出現する(というか、そこに住んでる)ので、サメ監視員と、サメ警報旗がビーチにいっぱいある。二年に一人位のペースで人が襲われるらしいけど、実際に海に入る人の数から考えるとそんなに高い確率ではないと思う。怖いのは怖いけど。

このシャークアタックは、実は人間の自業自得に因るところも大きい。
残念なことに、観光地化されるにつれ、サメも観光のネタにされている。例えば、有名なのは、ケージダイビング。高い金を払ってダイバーがケージ(檻)に入り、餌を周りにばら撒いてサメを誘き寄せ、ダイバーは近くでサメを見るスリルを味わえるというもの。他にも、サーフボードを後ろにくくりつけてボートを走らせ餌を撒き、観光客がサメの写真を近くで取り放題できるツアーとか。 
こんなの、人間=餌、サーフボード=餌という調教をわざわざしてるようなもの。こんな形で自然体系を壊しすのは浅はかだと思う。単に人間の享楽の為に自然の習性を変えてしまうのは、動物好きの私は見ていて心が締め付けられる。


さて、徒歩圏内で行けるビーチの他にも、ケープタウンはいっぱい見るところがある。でも、車がないとなかなか周れないのも事実…。

Table mountain
まず私たちがした観光は、中心街(ダウンタウン)。
ケープタウンのダウンタウンといえば、Long StreetとTable Mountain(テーブル・マウンテン)!ミュイゼンバーグから電車で45分(車だと25分なんだけど)揺られ、最近のワールドカップの為にきれいに改装された大きな駅に到着。
ブラブラと歩いて周ったけど、やっぱりドドーンとブルーの空に映えるテーブル・マウンテンは大迫力!薦められたとおり、ケーブルカーで登ろうと思ったんだけど、快晴なのに風が強くて止まってて断念(結構止まるらしい)。
でも、ケープタウンに行ったことある人は、テーブル・マウンテンは登る価値大と言うけれど、私のワイナ・ピチュの経験からして(登るよりも遠くから見てるほうがきれい)別に特に登れなくても後悔は無いかも。

Boulder's beachで野生のペンギン観察
次の観光は、なんとDagiが、貴重な休日(看護婦さんで夜勤が多いのだ)に運転して連れてってくれた、ボルダーズ・ビーチとジャズ・バー。
ペンギン大好きな私にとって、ボルダーズ・ビーチは絶対行きたいところだったので、レンタカーやツアーなどお金を払わずに連れてってもらえたのは、本当にありがたい。
因みに、ボルダーズ・ビーチのわざわざ囲ってあるところに行かなくても、ありがたい事に、駐車場の入り口の反対側の隣家が庭(?)を開放していて、そこは無料で入れる。
こうして、海から上がってきて一休みしているペンギン達のかなり近くの岩場に座り、ヨチヨチ歩くペンギンや毛づくろいするペンギン、うとうとと眠そうにしているペンギンを3人で暫く眺め、思いっきりリラックス~。
帰りにDagiが好きな、日曜にJazzの生演奏が聞ける海辺のバーに行って、窓からさす温かい夕日と潮風を浴びながら、素敵なJazzに聴き入ってきた。
東京ではお金をかけないとできないのに、ケープタウンではこういうちょっとした事が地元の日常に溶け込んでいて、無料または安く日々を楽しむ文化があるのがすごく素敵だと思う。


見つめあう人間とダチョウ
次の日は、Ninaが色々と連れて行ってくれた。
Ninaはちゃんとした観光ガイドさんだけど、カウチサーファーの私たちにはかなり安くツアーを提供してくれた。
まずは、Ostrich farm(ダチョウ農場)。アフリカではダチョウの卵や肉を食べ、また皮もバッグなどに使われるため、立派に酪農の対象のひとつ。結構広い囲い(30mx30m位)に二羽(オスとメス)ずつ入れられ、ドスドスどすどす走り回っていた。羽の色が黒いのがオス、茶色いのがメス。足だけ見ると、怪獣みたい。まつ毛は長い。なんだか見慣れない動物を近くで観察でき、たくさんの不思議な発見をしてしまった。
貧乏な私たちは、併設のショップを見るものの、何も買えず…。でも、ひとつすごくほしかったのは、ダチョウの卵(殻が結構厚くてびっくり)でできているランプシェード。きれいな手彫りの模様があって、今度戻ったときには是非買って帰りたい。


喜望峰!
お次は…南アフリカと言えば、Cape of Good Hope(喜望峰)!
つい数十年前までは、最南端と信じられていた喜望峰。残念ながら、実は間違っていたらしい。
でも、天気に恵まれ古い灯台のある丘に登ると見晴らしは素晴らしかったし、「Cape of Good Hope」という看板の前で写真も撮れたし、楽しかった。風が半端なく強かったけど。
昔の人は長い航海を経てこの岬を見たとき、達成感を味わったんだろうなあ。なんだかロマンチック。
現在では、喜望峰でなく「本当の最南端」に行くツアーもあるけど、そちらはちょっと遠いし、ガラーンとしていてあまり「最南端来ましたー!」という雰囲気ではないらしいので、私は喜望峰で大満足。なんと言っても、名前が良い。響きもいいし、小学校の社会で習って馴染みがあるし。(ちょっと自己満足だけど)

灯台から見た喜望峰


この向こうは延々とブドウ畑が
そして、いよいよ目玉のワイナリーツアー!
ケープタウンは、大きな都市である一方、海や山に囲まれとっても美しい町。
それだけでなく、乾燥していて涼しい潮風が吹くこの地方は、ワイン生産にも適しているらしい。その為、一時間ほど車で行くと、ブドウ畑が一面に広がる半島に着く。ワイナリーが集まる地方は丘が連なっている事が多く、私が大好きな光景のひとつ!
グラス半杯で真っ赤になる私は、ワインの質やブランドはわからないので、ワインは自分が好きかどうかで選ぶ。ここ最近好きだったのは、名前忘れちゃったけどセブンイレブンで800円位で買っていた南アフリカのワイン。なので、南アフリカのワイナリーはちょっと楽しみだったのだ。

まだ最初のワイナリーで既にできあがっている私
でもここで問題がひとつ。
ひとつのワイナリーで大体3~4つのテースティングがあるんだけど、二つテースティングを終えると真っ赤になる私。もちろん本当は口に含むだけで出せばいいんだけど、素人は、折角のワイン、そんなことしたら勿体な~い!と考えるのだ。

ということで、一つ目のワイナリーのテースティングが終わるころには、顔は真っ赤で、味もわかってるんだかどうだかという状態に。まだテースティングの量(半杯以下)4杯しか飲んでないのに…。
でもワイナリーツアーと言うからには、まだまだ続く。そうは言っても、この事態は予期していたので、3つのワイナリーを回るところを2つにしてもらっていたから、残すところ一つ。
次のワイナリーでもちょっとした工場内のツアーを終え、いよいよ再びテースティングに。
色々と説明してくれているのに、赤か白か位しかもうわからない。でも、おいしいチーズとワイン、堪能しました~。最後はジョーに手伝ってもらったけど。

こうして盛りだくさんのNinaのツアーも終了。晩御飯は、Nina特性のダチョウのボロネーゼ。まあトマト味なので、あまり際立ってダチョウ味はわからなかったけど、おいしかった。脂肪分が少ないので、カンガルーと同じで健康にいいらしい。


Kingley と晩御飯の準備
本当は数日の予定が、5日もお世話になってしまったLuのお宅。
家族一人ひとりとゆっくり時間を過ごせたおかげか、最後にはまさに家族の一員のような感じがして、かけがいのない思い出ができた。ぐりぐり頭のやんちゃなJoshyも、最初はシャイだったのに、日毎に私たちに慣れてきて、最後には離れるのが本当に辛かった~。

またまたカウチサーフィンに大感謝!


● 写真:ケープタウン

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