2010年12月9日木曜日

Netherland: Amsterdam: 水の都

[オランダ ~アムステルダム~]

Hamburg(ハンブルク)から列車で5時間半、オランダはAmsterdam(アムステルダム)に突入!

水の都

オランダは今回初めて!
イメージは、風車と木靴とチューリップ…。
ヨーロッパの観光地としてパリやローマ程メジャーじゃないけど、きれいでロマンチックなアムステルダムは、観光の穴場だよ~といろんな人から聞いていた。

確かに、パリやローマみたいに歴史的建物が多いわけじゃないけど、さすが海面より低い国、水に囲まれてる!ベネチアよりも運河が多い…と思う。(少なくとも、歩いてたらそう感じた。)


私だけじゃなく建物も傾いているのだ
さすがにこの地方の冬、しかもこの水に囲まれているゆえの湿気から、快晴なんて無く、来る日も来る日も、どんより灰色、曇り空!

でも、それさえも街の雰囲気に似合っていて、特に朝、運河から霧が出、やがてそれが街をすっぽり覆うとなんだかミステリアスで素敵だったなー。


今回アムステルダムに足を伸ばした理由は、船。
今回の陸路移動第二弾(エジプト~ロンドン)の最終目的地はLondon(ロンドン)。(陸移動第一弾はパタゴニア~コスタ・リカ)
ロンドンに入る際、ドーバー海峡を列車で渡ろうか、それとも船で渡ろうかと迷ってたんだけど、結局船で渡りたいということに。だって、列車で渡るなんて、いつでもできるもん。
イギリスへの船が出てる国はいくつかあるけど、オランダはまだ行ったことが無いし、観光の穴場と聞いていたのもあって、ここまで北上してみることにした。


おちゃめなSteveとおっとりEvaと再会!
もう一つここまで来た理由は、オランダ人。
今まで何人もオランダ人に会ってきたけど、みんなとってもスイート!
言葉も場所も近いので、ドイツ人と気質(私はこれも白黒はっきりしてて好きだけど)が似てると思い込んでたんだけど、実際仲良くなってみると、もっと肩の力が抜けていて、気さくで、おちゃめて、スイートな人が多い!
なんたって、オランダは、まだ大麻が合法の、ある意味クレイジーな国なのさ。

大麻が合法って一体?!と思うけど、観察してると、お酒と変わらない扱いかも。
勿論、誰が売ることができて、誰が栽培できて、誰が買うことができるかは規制されているので
、無法地帯ではない。(確か、店は売ることはできるけど、栽培はできない。買う人も、大量に
買うことはできず、楽しむ分だけしか買えない、など)
coffee shop!
「コーヒーショップ」と言われるところに行き(カフェではないので、注意!)、そこで吸うのが面白いかも。種類もいろいろあるらしく、タバコに混ぜてタバコみたいに煙を吸ったり吐いたりしながらすう方法、ヴェーポライザーという風船みたいなビニール袋に気体だけ入れてそれを吸う方法(タバコの煙が苦手な人に向いてるらしい)、など。なかなか興味深い。
日本で麻薬と言うと、常習性、犯罪と絡むためなんだか怖いイメージがあるけど、ここでは、みんな難しく考えず、ちゃんと節度を守ってエンジョイしてるみたい。
羽目を外した外国人観光客が問題になったりはするらしいけど。


オランダと言えばアップルパイ
脱線してしちゃった。本題に戻り…。
今回アムステルダムに来る楽しみは、観光もそうだけど、もう一つ、私達がColombia(コロンビア)からPanama(パナマ)へセーリングボートで国境を越えた時に一緒のボートに乗っていたカップル、Steve(ステイブ)とEva(エファ)との再会。
この二人、先ほど書いたとおり、とってもスイートで面白い。この旅で出会った人たちの内、私達がすごく気が合った二人。
ずうずうしく、泊めてもらう事にしちゃったのだ~。


街角の中庭。ぐちゃぐちゃなのにお洒落
そして、快く私達を迎えてくれた二人。
早速おいし~いオランダの手料理を振舞ってくれ、6ヶ月の空白を埋めるのにワイン片手に話が止まらなーい!
お互い旅好きだから、すごく私達の話に興味を持ってくれ、話甲斐があるし。やっぱりこの二人といると楽しいな。また会えて本当によかった。
これからもずっと友達でいたい二人。


アムステルダム観光も、楽しかった。
というか、ここもベルリン同様、住んで楽しい街だと思う。
交通機関が整っていて、見るものも多いし、かわいい街だし、ふとゆっくりできるところも多くて、楽しい。

Steveの自転車でアムステルダムに馴染むJoe
オランダは、福利厚生がしっかりしていて、女性でも働きやすい事で有名だけど、ここまで来るのに結構大きな方向転換をしなきゃいけなかった。きっかけとなったのは、日本と同じ、人口の減少。それをしっかりとやり遂げ、世界でもその福利厚生のよさで有名になるほどまでにしたオランダ政府の力はすごいと思う。日本もねえ。なんとかならんかねぇ。

で、その福利厚生の一環か、町中の交通機関もストレスフリー。
この街、運河が多いのは先に挙げたけど、メインの島(?)と住宅街が並ぶ島の間に海がある。イスタンブールや香港と似てるかな。
で、勿論フェリーがあるんだけど、これがなんと、無料。
これだけで、「引越ししよう。家賃の低い島のほうに引っ越そう」となった時、ストレスが無くていいなあと思う。

行き先は風車
もう一つ、アムステルダムは小さい首都で、そんなに道路も大きくないし、多くも無い。でも人は少なくない。そこで、交通機関の負担を減らすため、自転車通勤・通学の制度がしっかり整っている。エコだし、小さい街だからどこでも自転車で行けるから時間も無駄にならず、一石二鳥!
町中自転車用の専用レーン(しかもかなり広い)が敷かれ、自転車置き場は充実していて、とーっても便利。

そんなアムステルダムをぶらぶら散歩~。寒かったけど。
地図を見ると一目瞭然だけど、扇形に広がるアムステルダムの街は、一ブロック毎に運河が流れている。
だから、ふらふらと歩いてると、同じような景色が続き迷っちゃう。
でもそれも旅の楽しみの一つ。
迷ったほうが色々と予期していなかった発見があって面白い。


やたら広い自転車レーン


ピンク街
運河に架かる橋を眺め、
粘土質の重い地盤の上に建ててるため、明らかに傾いている建物(結構多い。もちろん人が住ん
でたりオフィスだったりする)の前で写真を撮り、
運河で船と駐船場を買って船上で暮らす人々(Steveに聞いたら、かなり高いらしい)を見、
Evaが「オランダと言えば、アップルパイよ~!」と言ってたので薦めてくれたレトロなカフェで
アップルパイを堪能し(本当においしい)、
アンネ・フランクの家を見に行ったり(入場料をケチって中に入らなかったけど)、
Steveの自転車を借りて町外れにある風車を見に行ったり、
ピンク街を見に行ったり。

レトロなカフェと座ってるだけで絵になる旦那
大きな見所を回ると言うより、オランダの日常を見れた感じ。
それが観光って感じじゃなくて気楽でよかった。
田舎の方も、きっとすごく素敵なんだろうなあ。今度来るときは、絶対チューリップを見に来るぞ~。


あ、そうそう、一つ嬉しいサプライズが。
さすが世界に名だたる東インド会社を持っていた航行の国、オランダ。
日本も、鎖国中でもオランダとは繋がりを切らなかった事もあり、アジアと関係が深い。
大抵、ヨーロッパのスーパーに行ってアジア食品売り場を見ると、中国系(豆板醤とかごま油とか)、日本系(醤油とスシライスとのりとか)、インド系(バスマティライスとか、カレーの素とか)が売ってるんだけど、ここオランダは違う!!

ご近所の庭に木靴が
なんと、ほとんどがインドネシア系!
インドネシア育ちの私としては、嬉しい限り。いろいろ買いたくなっちゃったよ~。
既に醤油やごま油、米、石鹸、洗剤などの「その他いろいろ」を運ぶ担当者のJoeのお許しが出なかったので買えなかったけど。

そんなこんなで、たった3日間だけだったけど、本当に楽しい時間が過ごせたオランダ。
ちょっとのどかな休日を過ごしたいな~と言う人には、オランダがおすすめ!


そして次は、いよいよこの第二弾陸路移動(エジプト~ロンドン間。第一弾は、パタゴニア~コスタリカ)の最終目的地、ロンドンへ。
もうすぐ冬ともお別れだ~!

霧さえもロマンチック


● 写真:アムステルダム

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