2010年12月20日月曜日

United Kingdom: London: 屋根がある幸せ

[イギリス ~ロンドン~]

ロンドンでも、引き続き友達にお願いしまくり、ロンドンでは10日間でなんと3軒のお宅にお邪魔させてもらった。


Candace & Hisako
まず一人目は、Candece(キャンディス)。
彼女と会ったのはもう10ヶ月も前、Argentin(アルゼンチン)側のパタゴニアの小さな町、El Calafate(エル・カラファテ)。ホステルの部屋が一緒で、カラファテにいる間、ずっと一緒に行動したニュージーランド人の女の子。
その時のブログから覚えている人もいるかも?
よくキャンディスとJoeと私の3人でアイスを食べに行ったな~。パタゴニアのアイスクリームの質はかなり良かったなあ。……あ、話がそれちゃった。

「南米を旅した後は、イギリスで働く予定だから、もし寄ったら泊めてあげるよ~」と言われていたので、今回早速連絡を取ってみた。
ずうずうしくも数日泊めてもらえないか聞いてみたところ、仕事で忙しそうなのに快諾してくれた!やった~!


イギリスはリッチな国だし犯罪も少ないだろうと思ってたら、キャンディスのフラットみたいな半地下と1階の家は、鉄格子のドアもしっかり鍵をかけてないと、すぐ泥棒が入るらしい。意外と物騒なんだなあ。

彼女は毎日かなり遅くまで働いていて、なかなか一緒に時間をすごすことができなかったけど、疲れてるはずなのに週末にわざわざ一日まるまる時間を取ってくれ、ロンドン観光に連れてってくれた。
彼女のフラットは、ロンドン中心街に結構近く、バス停もいくつか近かったため、とっても便利!ロンドンはバス網とバス関連の情報(乗り継ぎとか)がとても良く、町中動き回るのが楽チンで助かる。

私は3年前に会社の研修で3週間ほどロンドンに来たことがあったので、今回は主にJoeが見たいところを重点的に観光することに。

まずは、お決まりのコースから。
London Bridge(ロンドン橋)、

Tower bridge(タワーブリッジ)、

シェークスピアが働いてたGlobe Theater(グローブ・シアター、屋外なので冬は残念ながらお芝居やってなかった)、

テームズ川沿いのウォーキングコース、

London Eye(ロンドンアイ、でっかいおしゃれな観覧車)、

Tate Modern(テート・モダン、現代美術館)、
そしてBig Ben(ビッグベン)。

この定番はやっぱりはずせない。


さて、イギリスといえば、パブ飯(パブではビールは勿論、Fish & Chipsなどのイギリスらしい食事ができる)だけど、その中でも、更に定番は、日曜のSunday Roast --「日曜日、教会行った後にパブに行って食べるランチセット」みたいな感じで続いてる伝統(?)。

折角だからとこれも観光の一環で3人で食べに行ってみた。
要するに、ロースとビーフとマッシュポテトと茹で野菜なんだけど。味も、まあ見た目どおり。肉とジャガイモと野菜の味。

Sunday Roast
ロンドンって、インターナショナル化が進んでて、年々レストランのレベルが上がってきてるのは良いことなんだけど、もともとのイギリス料理は、やっぱり噂どおり、あんまりおいしくない。
というより、味付けがとっても単調。
パブ飯もたまにはいいけど、飽きるんだよね~。食べてる間に。量多いし、味付け単調なんだもん。
ま、それは置いといて。いい体験になった。
付き合ってくれたキャンディスに感謝、感謝!

でもさすがに、キャンディスが毎日遅くまで働いて帰ってくるのに、リビングにうちらが居座ってたら申し訳ない。ということで、数日後には別の友達にコンタクトし、泊めてもらう事になった。


Marie & Hisako
次にお邪魔したのは、Marie(マリー)の家。彼女は、うちら夫婦と同じ大学の後輩。
Joeはあまり覚えてなかったみたいだけど、Joeの妹(同じく同大学卒業)と同じ学年でまだ連絡を取り合ってるらしく、マリーはJoeの事知ってた。
私は、彼女とは大学でインターナショナル学生繋がり(彼女はマレーシア人)で仲良かったので、8年近く連絡取ってなかったのにも関わらず、ずうずうしくお願いしちゃった。

日本人と台湾人のハーフで神戸出身のルームメイトと一緒に住んでいる元気なマリーは、地元の非営利団体のスタッフ。
二人とも快くうちらを迎えてくれ、リビングでエアーマットレスを膨らませそこで寝かせてくれた。

マリーもツアーガイドを買って出てくれ、ローカルな名所に連れて行ってくれた。
冬の寒さの中でも週末に賑わう野外マーケットで、より取り見取りのおいしそうな屋台でおやつを買い、

おいしいベトナム料理を食べに連れて行ってくれ、

Santa Conという、サンタの格好をすれば誰でも参加できるパレード(一日大勢で町中を歩き回り、パブで止まってはビールを引っ掛ける、お祭り。北京やアメリカでもあるらしく、インターナショナルなお祭りみたい)みたいなのを見につれてってくれたり。

観光というよりは、ロンドンの地元人の暮らしを垣間見れたツアーで楽しかった。
なんと、マリーの趣味も偶然ロッククライミングという事で、Joeと意気投合、何回か二人でクライミングジムに行けて、Joeも満足そうで良かった!
勿論、私は興味な~しなので、お留守番。
高いしさ。ジムまで行くの寒いしさ。

衛兵の交代ははずせない
一方、私は私で、ルームメイトのイリンと日本語しゃべりまくり~。
静かだけど優しいイリンは話しててなんだか私の友達思い出しちゃった。
そうそう、キッチン見たときは、嬉しくて叫んじゃったなあ。だって、炊飯器だけじゃなく、味噌も醤油もふりかけも、米酢もみりんも調理酒も、そしてMixiの記事で読んで私の中で伝説化(?)してた辛そうで辛くない少し辛いラー油まで、全て揃ってる!
今までカウチサーフィンしていろんな台所で調理してきたけど(しかもみんな日本食作ってと言う)、これがまた日本食作るのに必要な調味料がなくて困った事が多かった。
ここでは、もうまさに日本の家庭のキッチンよ~!これだけで、テンションあがってしまった。
早速日本食作らせていただきました~。
マリーも、マレーシア料理作ってくれたりして、おいしい日々を過ごせた。幸せ♪
そして、やっぱりアジア人のうちら、三人で話してると、食べ物の話ばっかり!Joeにまたからかわれた…。

こうして、こちらもとってもくつろげる環境で数日お世話になり、またまた次のお宅に移動するときが。


Tharaphi, Hisako & Joe
次のお邪魔先は、Tharaphi(タラピ)の家。
タラピは、またまたうちらの大学の後輩で、一年下。Joeも年が近い事もあり、タラピの事はちゃんと覚えてた。
ミャンマー人のタラピは、入学した時に私が彼女のMentor(面倒見役?)だったため、とっても仲良かった友達。
彼女は、先日博士号を取得し、もうすぐアムステルダムにインターンシップに行くとか。
バリバリのお勉強家なのに、話してるとおっとりしていて落ち着くんだよな~。
国内情勢が安定していない国から来たと思えない、おっとりした、でも芯の強いタラピ。
自分で国内に既にNGOを立ち上げていて、いろんな国の大使館に援助金依頼を書いて実際に援助を受け取り、農業に従事している貧しい人達の支援を続けている、すごく尊敬すべき行動力を備えている。
話を聞いていて、学ぶところが多く、私たちも何か世の中のために役に立つ事をしなきゃと思った。マリーもそうだけど、本当にこれこそGrinnell精神だな~。
見習わねば。

ミャンマーの朝ご飯
さて、タラピは、ミャンマー人のご主人(結婚したの知らなかったからびっくり)と一緒に住んでるんだけど、二人でたくさんのミャンマー料理で温かくもてなしてくれた。
ミャンマーの朝ごはんは、魚スープに素麺みたいな細い麺が入っていて、それにライムと卵とチリ、香菜をかけて食べるもの。それを毎朝ご馳走になったんだけど、お腹に負担が少なく、それでいてライムとチリでシャキッと目が覚め、香菜で嗅覚が刺激されて、おはよーーー!って感じ。おいしい!
夜もミャンマー料理をいろいろとご馳走してくれ、ここでもお腹がハッピー♪
タラピの所でもリビングをまるごと提供してくれ、エアーマットレスで寝かせてくれた。

そして、タラピもまたまたうちらを観光に連れてってくれた。
今回は、Joeのリクエストで、Abbey Road(ビートルズのスタジオがある所)と、

ハリーポッターがホグワーツに行くための電車に乗る時、壁をすり抜けた Kings Cross駅。

そして、アンティーク好きな私のリクエストでPortabello Roadへ。

寒い中、歩き回って健康的だな~。またまた写真が増えちゃった。


Couches @ Marie's
物価が特に高いロンドンを10日間もゆっくりエンジョイする事ができたのも、こうして友達が暖かい家に私たちを迎え入れてくれたお陰。本当に助かった。
カウチサーフィンも含め、今まで快く私たちを受け入れてくれた人々にも、感謝してもし尽くせない。

今まで、何回か予約を入れずに行き当たりばったりで宿を探した事もあったけど、「今晩どこに泊まろうか」という心配する必要ないというのは、本当に幸せな事。
夏ならまあなんとか野宿でもできるけど、冬だと日が暮れ暗くなってまだ宿が決まっていないと、絶望的な気分になる。

グリニッジ天文台も行ってみた
普通にアパートに住んでいて、仕事をして…という生活をしていた時は、土台が安定している幸せに気づかず、どうしても何か足りないところに目が行ってしまい、仕事が嫌だ、金がない、時間がないなど、不満に焦点を当てた生活をしてしまう事が多い現代人。私も無論例外ではなかった。

でも、そんな事言ってられるのも、まず生活基盤が固まっているというのが大前提。
そういう意味で、衣食住とは本当によく言ったもんだと思う。
屋根がある幸せ。
日本に帰国しても、こういう「当たり前」の小さな幸せを忘れないように生きていきたいと思う。

いや~、それにしてもロンドンは見所が多かったな~。
博物館が無料というのはありがたいし、素晴らしい!!


● もうひとつの再会
前の会社の同僚のポルトガル人のArtur(アルター)がロンドンに住んでいるので再会!おいしいマレーシア料理屋に連れてってくれ、その後一緒に博物館に。久しぶりで話が盛り上がり、楽しかった!
Hisako & Artur

● 写真:ロンドン

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