2010年6月25日金曜日

Panama: Panama City: パナマ運河の経済効果

[パナマ ~パナマシティー~]

中米に突入!
ここでガラッと変化が。

  • 熱帯雨林気候
  • シャワーがデフォルトでお湯なし(=暑くていらないから)
  • 立ち並ぶ超高層ビル
  • トイレにトイレットペーパーが流せる!(南米では、使ったペーパーは備え付けのゴミ箱に捨てる)
  • タクシーの車が新し目
  • 物価が高い
  • 水道水が飲める!(=レストランで無料の水が出る!)
  • 公衆便所がきれいで、トイレットペーパーを持ち歩かなくて良い
  • アメリカと同じサイズ、同じ店舗が入っているメガモールがある

要するに、暑くてリッチ!
特に、トイレにトイレットペーパーが流せるのと水が飲めることは感動した。


さて、何がこんなにこの国をリッチにさせるのか。
そう、パナマと言えば、パナマ運河!
運河効果なのだ~!

パナマ運河はパナマを南北(東西じゃないよ~!私も誤解してたけど)に分ける、船の航行の為に作られた人工的な川。
パナマのColon(コロン)という北にある町と、南のパナマシティーを通過していて、この二つの町に水門があり、真ん中の海抜が高い人口湖との水位の違いを調整して船を通す仕掛け。
詳しくは、WikiPedia参照。

この運河、通るのに荷物の重さで課金されるらしく、今までで最高は、豪華客船で313,000USD、そして最低は、泳いで渡った冒険家の36セントだって。
実際見た感じ、あの汚い水の中、水門でゆっくり水の調整をするのを一人で待って、泳ぐのがすごい冒険だよと突っ込みたくなった。
ま、とにかく、私たちが行ったときでも午後1時半から「船のパレードだよ」と係員のおじちゃんが言ってた通り、毎日何隻もコンテナ船が通ってるからかなりの収入に違いない。実際、国の経済もこのパナマ運河の収入に頼っているらしい。
小さい国なのに、このちょっとした運河で大収入ってすごいなぁ。

運河は、コロンからパナマシティーまでずっと通ってるから見るならどこでも良いかというと、そうでもない。多分、観光客がみたいのは、水門。
で、ちゃんとパナマシティーのはずれの水門とその前に建つ博物館があるミラ・フローレス閘門にいってきた。
9時に開くからと折角朝に行ったのに、その日は実際船が通るのは1時半からだとのこと。
仕方ないので、旧市街のCusca Viejo(クスカ・ビエホ)に途中行き、ランチを食べてまたとんぼ返り。
でもやっぱり見るだけの価値あり!
つまんない、という人もいるけど、私達にはすごく面白かったなぁ。


今まで、毎日ほぼ100年船を通し続けてきたこの水門。
ここを通る為には、船長は、パナマ運河のエキスパート(海軍学校にパナマ運河航行専門科があるらしく、ここで勉強した人しか運河で船を動かすことができないとか。)にコントロールを渡さなきゃいけないらしい。そんなこと、世界中でパナマ運河だけなんだって。
閘門が閉まり、水位があがったり下がったりして、船(&船の船員)がその中で待ち、もう一つの閘門の水位と同じ高さになったら門が開く。
この閘門、幅がすごく狭くて、船がぶつからないかハラハラするけど、さすがプロ、そんなヘマはしない。
いや~、天晴れ!








パナマシティーは、金持ちなので、コロンビアよりも人の生活に余裕があり、よって人もフレンドリーかと思いきや、そんな事は無かった。
特に、南米でもフレンドリーさがピカイチのコロンビア人との触れ合いのすぐ後だったからか、擦れた感じの人が多い感じがして、個人的には疲れたなぁ。
ボリビアも貧しい国だけど、人はもっと誠実で暖かかった。

パナマシティーでは、こっちが笑顔でも笑顔が返ってこないし、タクシーもいちいち交渉がやりにくくて面倒くさい(あんまりフレンドリーじゃないから何を考えてるかわからず、交渉しにくい)し、物価は高いし。
観光客が多い町ではそういうことが起こりやすいので、きっとパナマシティーも同じなんだと思う。実際、勿論いい人もいたよ~。ただ、コロンビアに比べて、外国人に対してフレンドリーな人の率が断然少なかった。ちょっと悲しかったな。
これも、運河をなかなか引き渡さなかったアメリカとの歴史が背景にあるんじゃないかなぁ。

さて、交渉で一つしくじったことがあった。
交渉しすぎて(地元に住んでる西欧人でも4人で$12払う距離を$6で交渉成立させた)、運転手を怒らせたんだろうねぇ。
うちら4人で、楽しくタクシーに乗ってホステルに向かってたら、この日は労働者デモで至る所で道が封鎖されていた。それを理由にタクシーから降ろされてしまったのだ。
「え、ホステルまで送ってくれないと困るんだけど。」
「道が閉まってるから無理。ここから右に曲がって歩けば5分ほどで着くよ」
「もっと先に行ったら右折できそうだよ。ほら、あの車を見て」
「いいや、無理。とにかくここで降りてくれ。ホステルまで近いんだし」

うーーーーーーーん。
あんまり納得がいかない。でも、まあすぐなら歩くか。
と、ちょっと歩いてみて気づいた。
路上を歩いている人が少ない!アパートはボロボロ!窓から下を見下ろしている人は大勢いるけど(これから始まるデモの野次馬?)、みんな目つきがどんよりしている。
ちょっとおかしいと、Joeがすぐ道を閉鎖して忙しそうな警察に聞いてみた。
「Perejil(ペレヒル。うちらのホステルがある地区)はこっちに5分歩けば着く?」
「そっちじゃないよ!あっち」と、運転手とは違うほうを指す。でも忙しそうであんまり相手してくれない。

仕方なく、角に立っている人に聞いてみた。(この人はちょーいい人だった)
なんと、ペレヒルは警官が指した方向に歩いたら1時間かかるとか。
やられたっ!!!!!
こうなったら、タクシーをまた拾うしかない。悔しいけど、交渉しすぎた私たちも悪かったんだろう。相場を知らないって怖いな~。

さて、次のタクシーの運転手さんはとってもいい人!
うちらが降ろされた所にうちら4人がいたこと自体がびっくりしたみたい。「ひどい奴だ」と最初の運転手のことを言っていた。
うちらがタクシーに乗り込むと、すぐ「ドアのロックをしてくれ」と。
やっぱり危ないところだったのね~~!
ワールドカップの話でひとしきり盛り上がり、封鎖されまくって遠回りを重ねて大変だったのにも関わらず、最後までしっかり明るく対応してくれた。
やっぱり良い人もいるよね♪

で、ホステルのスタッフに、一体うちらはどんな地区に降ろされたのか聞いてみた。
そしたら、かーなーり、やばい所だったらしい。
そうだよね。運転手さんがロックしろっていうくらいだもん。

なんでも、麻薬も横行している貧困層が住む地区で、一日に一人は亡くなるぐらいの頻度で事件(発砲事件も多いらしい)が起こる地域だったらしい。
最初の運転手、うちらを危ない目にあわせたかったのか、それとも自分が麻薬でハイになっていて適当だったのか(後から思えば、目が充血してぼーっとしていた)…。ひどい。
やれやれ。4人とも無事でよかった!これも運よく良い人たちに会えたお陰だね。
まぁ、こうやってわざわざ観光した都市で危ない地域に行くなんて経験も滅多に無いから、終わりよければ全てよし!良い経験が出来たと思おう。

そんな危ない地区もあるけど、超高層ビルが新宿並みに立ち並ぶところもある。
正に、貧富の差がはっきり見える都市だった、パナマシティー。
パナマシティー以外にチラッと見たColon(コロン)や、Portabelo(ポルタベロ)は、まだまだ発展途上国の様子だった。お金はパナマシティーだけに留まっているみたい。

今後、どんな方向に進んでいくのかな?数年後に来てみたら面白いかもしれない。



* おまけ:ホラーストーリー

船から下船して、コロンに向かい、コロンからパナマシティーに乗ったバスでの話。
外はもう日が沈み、辺りは真っ暗。 一緒に下船したほかの4人とクーラーのきくバスに乗車。
クーラーがきくバスは、乗り心地が良い。
下船してバスに乗り、結構疲れが出ていたので、暗いバスに乗った瞬間眠気がさしてきた。
ウトウトし始めると、窓際の手すりに置いていた手の上にサワっと変な感触が。
最初は気のせいかと思ってたんだけど、さすがに2回目同じ感触を感じたら、気持ち悪くなった。
ジョーにライトを貸してもらって見ると…。

南米では、噂とは違って全く遭遇しなかったのに、とうとうここパナマで遭遇!
そう、Cucaracha(クカラチャ=ゴキブリ)が乗るバス!暑いからなのか、バスがちゃんときれいにされていないからなのか。きっと両方だな。
私の手の上を歩いていたぞよ。体長約7cmの巨大なやつ!
うぎゃ~~~~~!!!!!!
(今書いてるだけでも鳥肌が!)
友達の舞ちゃんだったら失神していただろうと思われる。

ここで面白かったのが、他の4人。前後に座っていた一緒に下船した友達に「ゴキブリがいるから気をつけて!!!!」って気合を入れて注意したのに、反応がいまいち。
「え、ゴキブリ?あ、でもゴキブリって害無いでしょ?」と。
「あ、うん、ないけど。。。」
あれ?なんでうちらってゴキブリ嫌いなんだっけ?
これって社会的に嫌われてるから、なんとなくみんな大っ嫌いなだけな感じがしてきた。勿論、汚いとかれっきとした理由はあるんだけど、でも同じくらい汚いハエやネズミはそこまで嫌われていない気がする。
で、きいてみた。
「あれ、スウェーデンにゴキブリっているっけ?」
「No.」
「オランダには?」
「No.」
納得。周りに嫌いな人がいないから、そんな薄い反応だったのね~。
結局、残り2時間、びくびくしながらチビ懐中電灯片手に乗ってた私とジョーでありました。
(うちらは、いつもゴキブリは殺せないので捕まえて外に逃がすだけ)

ちゃんちゃん♪

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