2010年6月5日土曜日

Colombia: Cali: Capital Mundial de la Salsa!

[コロンビア ~カリ~]

言わずと知れた、ラテンダンスの一つ、サルサ。
ここ、Colombia(コロンビア)のCali(カリ)は、サルサのメッカ(Capital Mundial de la Salsa = 「サルサの世界的首都」)。

元々は、キューバで確率されたと言われるサルサだけど、ここカリで完成したらしい。
私たちが選んだホステル、Jovita's Hostelは、old townと言われる旧市街にある小さなホステルで、毎日一時間、無料でサルサレッスンが受けられる。

Ecuador(エクアドル)のQuito(キト)を午前4時に出発(バス停での集合は夜中2時半...)、国境を越えてカリに着いたのが、夜中の1時。約21時間のバスの旅。
疲れた身体に鞭を打ち、タクシーで値段交渉する気力もなく(一応してみたけど、犯罪の多いコロンビアに着たばっかりでビビッてたのと、夜中だから向こうも強気だったので交渉できず)、ちょっと大目に払って2時にやっと到着。


コロンビアは、10年前はかなり危険だった。
外国人は、金を持っていて目立つ為、盛んに活動していたゲリラに狙われ、誘拐され、本国の家族に身代金を要求するなんてことも日常茶飯事だったらしい。
今は、現在のUribe大統領がかなり治安改善に努め、さらに成功した為、なんでも以前より45%も治安が安定したらしい。驚愕の数字だなぁ。
ちょうど2週間後に選挙があり、Uribe大統領は任期を終えるけど、次の候補はどちらもUribe大統領の路線と同じ、治安改善に力を入れていくらしいので、今後も危険になることは無いと思われる。

悲しいことに、現在ゲリラが隅っこに追いやられ、大分安全になったコロンビアなのに、大半のアメリカ人やヨーロッパ人は「コロンビア?!うそでしょ?危ないよ。絶対行っちゃだめ!!」って言う。うちらもかなりの知り合いに言われた。
事実、コロンビア-パナマ間の国境地帯は、ジャングル(国立公園でもある)で、今でもゲリラが出没するらしく、陸路移動は絶望的。なので、一概に危険が無い国とも言えない。
また、誘拐は減ったのものの、まだまだコカインの大量密輸国の名が絶えないのは、ゲリラがまだまだ勢力を失っていないから。近づいちゃいけない場所も多いのだ。

それでも、コロンビアに実際行った旅人に会うたびに、「コロンビア、さいこー!絶対行きなよ!」と言われる。
行ったこと無い人には、行くなと言われ、行ったことある人には、行けと言われる。
勿論これは、行くしか無いでしょー。
ということで、コロンビアにいよいよ到着。

夜中二時、ホステルで迎えてくれたのが、Sandra。
「ここをコロンビアの自分の家だと思ってね」と、夜中なのに、うちらの重い荷物を部屋まで運んでくれたり、コーヒーまで淹れてくれて、いたれりつくせり。
コロンビア人は、とってもとってもフレンドリーだという噂通り。
そして、勿論、コロンビアのコーヒーはウマイ!
ここまで、ほぼ全ての国でコーヒーと言えば、カフェに行ってもインスタントだった。まずくても、インスタントじゃなければ感動してたぐらい。でも、ここはお世辞じゃなく、さすがコーヒーの国、コロンビア、コーヒーが本当においしい。

次の日は、ちょっと朝寝坊して、朝食。
ホステルのキッチンでパンをかじっていると、カリに暫く滞在しているほかの旅人達に会った。
みんな声を揃えて「カリは昼はすることがない!」と言う。
夜にクラブに行って、サルサを踊るくらいしか楽しみが無いと。
ふぅ~ん。じゃあ、夕方まで old townをブラブラして、ダンスレッスンを待つか~。

そんな感じで、結局3日間いたカリは、日中はほぼ何もせず。
安くて美味しい地元のレストランでランチを食べ(セットで200円)、インターネットや読書で時間を潰し、夜はレッスン。
一時間、先生について身体を動かすんだけど、これが結構ハード。でも、ラテンダンス好きの私は、本場でレッスンを受けることができてハッピー♪ハッピー!

そして夜、ダンスレッスンの後、練習の成果を試すべく、先生とホステルのほかのバックパッカー達とクラブに繰り出した。


先生が「コスタリカに行ったらみんな歌ってる。カリではみんな踊ってる。キューバではみんな楽器を弾いてる」と言ってた通り、道端だろうが バーだろうが、音楽が鳴ってるとなんだかみんな身体を揺らしてる、カリ。

カリでサルサクラブに行けることになって、ウキウキしてた私は、一歩踏み入れて唖然。
みんな、うますぎる。
キレイだろうが、ぶちゃいくだろうが、シャイに見えようが、関係ない。
下手な人が全くいない!!
曲が終わるたびに、男の子達がそれぞれ適当に空いてる女の子に声をかけて新しくパートナーを組むんだけど、全く一緒に踊ったことが無いパートナーともうまく踊れる、このすごさ。
きゃー! 怖気ついちゃった。 普段、アメリカとか日本とかでは、自分のレベルがそんなに低いと思わないんだけどな~。自分のダンスが恥ずかしくなるくらい、レベルが高い...。

でも、ここは勇気ある夫、ジョー君が、周りなんか気にせず踊るべきと、何曲か一緒に踊ってくれた。ジョー君、踊り下手なんだけど、一生懸命私のために一緒にレッスンをし、クラブでも一緒に踊ってくれたので、嬉しかった~。ありがとね。

あと、カリで面白かったのは、ホステルで会った、カリでタンゴを勉強している(アルゼンチンで習うより断然安く、しかも先生のレベルもかなり高いらしい)、アメリカ人のジェフが連れて行ってくれた市場。

この市場、何が特別かって、普通の食品市場に加え、ブラックマーケットがあること。
大量のマンゴーやチキン、野菜に囲まれ、買い物しながら奥へ奥へと移動。ふとジェフが、「ここから一角は早足で行くからね。」とトマトを見ていた私達に注意した。
主立った売り物があんまりない、ぼ~っと虚を見つめる人が道端に座ったり寝転んだり。
そう、ここはコカイン売り場。

麻薬が公然と売ってるなんて不思議だけど、ジェフが聞いたホステルの隣で果物を売ってるおばちゃんの話では、ここは元々、ゲリラが統括していた場所で、そんなに遠くない昔では、食べ物売り場なんかなかったとか。
とにかく麻薬が横行していて、いきなり何をしだすかわからない中毒者もかなり蔓延っていたそうな。危険で地元の人も近づかなかったこの場所。

でも、(多分)今の大統領になってからか、ゲリラの統率が厳しくなって、ゲリラも色々と考えたらしく、この場所、うまく利用すれば、中毒者だろうが売店だろうが、土地を賃貸して収入を得られるという結論に達した。それからは、中毒者や麻薬売で、少しでも秩序を乱すものがいたら、その場で公開処刑(?)でいきなり撃ち殺して、強行に治安を良くしたんだって。
それが功を奏してか、今の活気に満ちた市場ができたとか。う~ん、とっても興味深い。

さて、勿論うちらは、そんな所ではカメラを出す余裕もなく(というか、出したら失礼だし、なにより狙われる)、雰囲気だけ味わって、さささ~っと通り過ぎる。
カリに数ヶ月住んで毎週市場で買い物する慣れたジェフがいなかったら絶対行けなかったなあ。
とにかく、その一角は空気がどんよりと、他の市場とは違ったのは印象的だった。

もう一つ、別の一角に盗んだものを売るブラックマーケットも。
ここも他の売り場と違って、なんだか寂れた感じ。売り物の量も、少ないし。
でも、これも他で見ない光景で、印象的だった。

そんなこんなであっという間に過ぎたカリでの3日間。

次は、Zona Cafetera (コーヒーゾーン)と言われる一帯にある村、Salento(サレント)!

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