Ecuador: Quito: 赤い道の国

[エクアドル　～キト～]

地獄の超長時間バス旅の疲れを癒すべく、3日間滞在したEcuador（エクアドル）の首都、Quito（キト）。

実は、今まで会ったエクアドルを訪れた旅人達からは、他の南米の国に比べて特に大きな見所は（勿論、ガラパゴス諸島を除いて）特にないと聞いていた、エクアドル。
また、特にキトは、スリやbag slasher（バッグやバックパックを切り裂くスリ）も多く（被害話も結構聞いた）、行く事自体あまり気乗りしなかった。
でも、ペルーからコロンビアに行こうと思ったらエクアドルを通るしかない。（直接隣通しで繋がっているところはジャングル）　しかも、コロンビアへの直行バスに乗ろうと思ったら、キトが便利。交通の便から、渋々、キトに泊まったのだ。

でも、実はこのキト、私達夫婦の共通の友達の故郷。
昔から彼はとってもエクアドルとキトに誇りを持っていて、私は結構良いイメージがあった。
実際、キトに数日滞在してみて、他の大きな町と同じように、気をつけてれば別に危険な目に合うことは無かったし、旧市街はゴージャスな彫刻があしらわれた教会や、おいしくて安いレストランもいっぱいあるし、そして、人が今までの南米の国々よりも明るい感じがする。
中米に近づいてる証拠？！

エクアドルは、というかキトは、私の想像していたのとかなり違った。
まず、気候。もっと暑いかと思いきや、雨季だし、山間なので、海岸にあるリマより寒い。
そして、物価。エクアドルは面白い国で、お札もコインも、米ドル。（一応エクアドルのコインもあるけど、米ドルと同じ価値）なので、物価もアメリカ並みに高いのかな～と思ってたんだけど、そうでもなかった。勿論輸入品などは高いけど、ランチはフライドチキン・ライス・フライドポテト・サラダで1.5米ドルから食べられたりする。いいじゃん、いいじゃん♪

さて、エクアドルと言えば、赤道。
だって、Ecuadorという名前は Equatorと言う意味、すなわち「赤道」という意味の国。
ホステルで聞いたら、キトから1時間ほどで市バスで行けるとの事。

大きな町を制すには、公共交通機関を制すべし！

頑張ってBag slasherへの恐怖を隠しながら（だからほぼ手ぶら）、バスを乗り継いで、赤道のモニュメントがある、「世界の中心」(Mitad del Mundo)に行った。結局待ち時間も合わせて1時間半、バス代計80セント。

このMitad del Mundo、モニュメントがあるんだけど、実は本当の赤道から200m程ずれている。
その昔、フランス人が建てたモニュメントらしいんだけどね～。
でも折角ちゃんと昔引いた線が残ってるし、でっかいモニュメントもあるし、つい行って写真を撮りたくなってしまう。ので、入場料2ドル払って入ってきた。写真を撮るぐらいしかできないんだけど。(上の写真は、「冬の南半球と夏の北半球」)

で、勿論、本物の赤道にも行ける。
こちらは、モニュメントの敷地のすぐ隣（と言ってもモニュメントがあるところは遊園地みたいに広大な敷地なので、200mぐらい離れてるけど）にある、小さなMuseo（博物館）。
ここは、GPSで計ったのは勿論、実際元々インカの人が赤道と知っていたところ。すごいなぁ。
3ドル払って入場。チップは別払いだけど、エクアドルの民族の紹介と赤道でできる実験などの英語とスペイン語のガイドは、この入場料に含まれている。うちらのガイドの女の子は、エネルギッシュで楽しかった～。

ここでは、どうやってこの民族が死んだ人の頭部を半分のサイズに縮小したかというやり方の説明を受け、実際今も同じ構造の家に住んでる民族の家の再現を見、卵を釘の上に垂直に立てたり、水を流しに流すと渦巻きの方向が違うという実験をしたり（これは嘘だと言う人も多いけど）、目を瞑って赤道の上を歩くと磁石の関係ですごくフラフラするという実験をしたり。
体験型博物館でかなり楽しかった！
にしても、インカ人は天文学もすごかったと言われている通り、赤道ならではの太陽の動きを把握し時計やカレンダーまで作ったと言うからすごい。

本当は、赤道以外にも、キトの周りに日帰りでいけるところがいくつかある。
Otavalo（オタバロ）の市場や、Cloud Forestと言われる霧に包まれているジャングルなど。行きたかったんだけど、雨季の今は雨が多くて、疲れもなかなか取れず、結局キトに留まり、町を散策するだけだった。
残念！
また、キトの近くでなくても、baño（バーニョ＝風呂）と言われる温泉のある町や、ガラパゴスなど、エクアドルは意外と見所が多いのがわかった。うーん、残念！


また将来、ガラパゴスには来たいので、その時に色々周れるといいな～。

さぁ、次はいよいよコロンビア！
数年前まで治安が不安定で、行ったことが無い人は「危ないから行くな！」と言うけど、言った人は口を揃えて「南米で一番好き！」という国。

コーヒー農園、ビーチ…Sounds like a paradise to me!!