2010年5月29日土曜日

Peru: Lima: 40時間のバスの旅

[ペルー ~リマ~]

とうとう来た。超長時間バスの旅をする時が。

南米を旅していると、そのバス網の良さ、バスのクオリティの高さ、他の安い交通手段(=電車など)が無い事、などから、どうしてもバスの旅が多くなる。
実際、今まで4ヶ月間、Santiago(サンティアゴ)からQuito(キト)に来るまで、サンティアゴ~プンタ・アレーナス間とサンタ・クルース~スクレ間の2度しか飛行機に乗っていない。あとは、ぜーんぶバス。


ところで、パタゴニアはでかい!チリとアルゼンチンの南一帯を指すこの言葉、パタゴニア。
大自然の宝庫で、見所が一所に固まっているわけでは無いので、結構「これから40時間のバス旅だよ~」とか「うげー、60時間バス乗りっぱなしだよー」とか文句を言っている旅人に多くいた。
そんな中、私達は最高でもイグアスの滝~サンパウロの26時間の旅(他は大体10~20時間)しかした事が無く、南米も終わりに近づいた今、長いバス旅は無いだろうと思っていた。


しかーし!
ついにそのときが来ちゃったんですねぇ。それも、一つ前のブログに書いた緊急会議のせいとも言えよう。
旅路を急ぐと言うことは、止まってゆっくりする時間が減るということ。要するに、小さな「面白そう」な町に止まらずに、「行っておかなきゃ」という町や、バスの乗り継ぎに便利な大都市を跨いでいく、大きな一歩を積み重ねることになる。

今回は、PeruのLima(リマ)~EcuadorのQuito(キト)間。
本当は、ペルーの北の地域で、ジャングルに行ったり、ビーチでゆっくりしたり、他のインカの遺跡を見に行ったりしたかったんだけど、時間短縮で一気にキトに行くことにした。


そうと決まったら、バスチケット探し。
Cuzco(クスコ)~Lima(リマ)の20時間のバス旅を終えたばかりでやっとホステルに着くや否や、バスチケットについてフロントの人に聞いてみた。あまり他の旅人から人気で無いリマでは2泊だけして、キトに向かいたかったのだ。

そしたらなんと…キトへの直行バスは一社(Ormeño =オルメーニョ)のみで、週二回しか出ていない!そして次のバスは、翌日!!

勿論、数多あるバス会社のバスで国境まで行って、エクアドルのバス会社に乗り換えることもできるんだけど、南米で一番危ないと言われるペルー~エクアドル間の国境越え。(明るい内に着けば、別に命の危険があるわけじゃないと思うけど、2国の入国・出国審査のオフィスが遠く、観光客狙いのスリとか、Taxを払えと嘘を言うタクシーとか、色々面倒くさいらしい)

こういう時は、インターナショナルバスが楽。
本当は2泊して、前日のバス旅の疲れを取ってから、次の長旅に備えるはずが、そんな余裕が無い事がわかり、ちょっとショック。でも、仕方が無いので、早速予約をした。
今は丁度観光シーズンが始まった所で、バスの予約も取り辛い状況で、最後の2席だった。ふぅ~。取れてよかった。

そうと決まったら、まだ食べてなかったペルーの名物料理、Ceviche(セビーチェ)を食べねば!
セビーチェはもともとはスペインの料理だと思うんだけど、南米のいくつかの国で食べられる、シーフードのレモン和え。その中でもペルーが一番美味しいと言われている。

疲れた体を引きずって、ローカルなレストランに。約300円のコースディナーにセビーチェが前菜として出てきた。 そこのはレモンがかなり利いてて酸っぱかったけど、レモンとコリアンダーでさっぱり美味しかった~!ペルーを出る前に食べれて良かった!

次の日は、40時間の旅を控え、ちょっと贅沢をすることにした。中華の安いランチの後、TGIフライデーでブラウニー食べちった。久々のアメリカンブラウニー♪味もリッチ、値段もリッチ。



そして、午後5時。いざ、出陣。
これが、バスを見てびっくり。
超長旅なので、今までからの経験から言って、絶対Cama(ベッド)クラス=超快適レザー&食事つき一等席だと思ってた。それでなくても、せめてSemi Cama(普通のバスの席よりちょっと広いくらいだけど、160度くらいまで快適に席を倒せる)と思っていた。

甘かった~~~!!

80米ドル(何故か米ドルで支払い)も払ったのに!長旅なのに!
今までの中で最低のバス、「普通のバス」だった。食事もなし。かろうじてトイレがついているのみ。最低といっても、別に席が破れてるとか、椅子のクッションがほぼないとかいうボリビアの市バスよりは全然良く、要するに日本の夜行バスと変わらない(きれいだし)、普通のバス。
しかも、最後の二席だったため、通路を挟んでの隣通し。だから、お互いに寄りかかって寝れるというわけでもない。
うむぅ~。
二人でかなり凹んだ。


が。
ここで強者に遭遇。イギリス人カップルで、なんと、サンティアゴから着いてそのままコロンビアのボゴタに乗っていくと言う。そう、リマ~キトはその一部でしかないのだ!!
全部で128時間だって。5泊6日。バスの中で。しかも、Camaじゃない席で。きゃ~。文句言ってる私達が恥ずかしい。

そんなこんなで、バスがいよいよ出発。
意外とこれが、クッションが良かったのか、首が痛くなったくらいで思ったより悪くなかった。

大変だったのが、食事。今までの食事なしのバス(Semi Camaとか)の旅だと、ちゃんと食事の時間になるとローカルな食事を出来る所に止まってたのに、今回のこのOrmeno、一向に止まる気配なし。
国境越えやら、他の乗客待ちで途中で町に1~2時間止まったりはするんだけど。
どうやら、この間に運転手さんやペルー人・エクアドル人の乗客は食べていたらしい。もうちょっと空気読んでたらな~。ちゃんと温かい食事にありつけたんだけどな~。残念。

結局、朝ごはんでは止まってくれたけど、それ意外は、持ってきていたクッキーやクラッカーやチョコでやりすごした。(そもそもCamaで食事が出ると思っていたので、おやつしか持って来ていなかった)。

そして、2日後の朝7時半。
無事、エクアドルのキトに到着。
なんだかよくわからない道の真ん中で降ろされたけど、無事Taxiに乗り換え、値切って4米ドル予約してあったHostel Revolutionへ。運ちゃんがとってもフレンドリーでおしゃべりしているとあっという間に到着。
久しぶりに、持っていた米ドルが使えるので、両替しなくてすんで便利!(エクアドルの公共の通貨は米ドル)
運転手さんにお礼を言って、ホステルのベルを鳴らしたのだった…。



お疲れーー!!私達!!!!

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