2010年5月21日金曜日

Peru: Aguas Calientes / Machu Picchu 1: 前置き…行くの大変なんだぞ~!

[ペルー ~マチュピチュ 1~]


Machu Picchu - 言わずとも知れた、ペルーの最も有名なユネスコ世界遺産。

石細工が得意だったと言われる、16世紀に反映したインカ帝国の遺跡。

スペインの占領で他の遺跡は破壊されたり、キリスト教の影響を受けた建築物に改築されたのに関わらず、1911年にアメリカ人歴史家のHiram Bingham(ハイラム ビンガム)の手によってその名を世界に知らされるようになるまでひっそりと山奥にたたずんでいた遺跡。

スペイン人に見つからなかった為に、破壊されることはなかったが、一方で情報が書物として残されることが無く、まだまだたくさんの事が謎に包まれている遺跡。
「マチュピチュ」の名さえ、ケチュア語で「古い山」という意味であり、実際の都市の名ではないとか。


さて、そんなミステリーだらけでロマンチックな遺跡なのですが、実はわたくし、そこまで遺産に興味があるわけではなく、マチュピチュに関しては、行きつくまでにかなりの努力を要するし、観光客がかなり多い(平均一日1500人)為、 罰当りな私は「面倒くさいな~」と思っていたのだ。
でも、旦那のジョーさんは、中学時代にアンデス文化やインカ文明についてのプレゼンをして以来、ずっとマチュピチュに来ることを夢に見ていたという。
ペルーまで来ておいて、その大きな夢を壊すわけにはいかないよねぇ。
ということで、頑張ることにした。

じゃあ、なんでそんなに面倒くさいかというと、マチュピチュに行くまでにいくつか障害があるのだ。(金さえあれば簡単に行けるんだけど。)

1)麓のアグアス カリエンテスまで行くのが遠い
大体観光客はまず、インカ帝国の首都であり、また現在ユネスコに登録されている街、Cuzco(クスコ)に入る。しかし、ここからすぐマチュピチュにいけるかというとそうではなく、更に山奥でマチュピチュに麓にある、Aguas Calientes(アグアス カリエンテス)まで行かないといけない。

バックパッカー達は、大体クスコのホステルに大きい荷物を預け、3日分の荷物だけ小さくまとめてマチュピチュに向かう。

この荷物を預けたり、どのような交通手段でいくか決めたり、アグアス カリエンテスのホステルの心配をしたりがちょっとめんどいのだ。


2)高い
マチュピチュは、とにかく観光客が多い。一日1500人も毎日来るんだもん。
お陰で、全てが高い。
電車は一番安くてクスコとアグアス カリエンテの真ん中のOllyanta y Tambo(オリャンタ イ タンボ)から34USDだし、
ペットボトルの水もクスコの5倍、
マチュピチュの入場料も一人128soles(約4300円)だし、
アグアスカリエンテからマチュピチュの入り口までのバス(山のグネグネ道を30分。歩くと1時間半~2時間)は20soles(約700円)もするし。

一日宿代も入れて一人3000円が予算のうちらには本当にきつい~!


3)朝が早い
これはオプションなんだけど、マチュピチュ(「old mountain」)の目の前にあるワイナピチュ(「young mountain」)には、一日400人しか入場できない。

マチュピチュを上から見渡す為にワイナピチュに登る。(ワイナピチュの頂上にも遺跡あり!びっくり!)
これが、延々と急な階段を1000段以上(登ってるとき数えた)登らないといけない為、リッチそうなおじいちゃんおばあちゃんは最初から諦めてるみたいだけど、若いバックパッカー達はみんな「ここまで来たら行ってやる~!」という意地があるため(勿論行きたいという意志も)、競争率はかなり高い。
私は、この登りも「ちょっとめんどくさくない~?」と秘かに思ってたんだけどね。ほほほ。
で、このワイナピチュの入場チケットは、無料だけど早い者勝ちの為、朝6時の開場に合わせて、朝3時に起きて歩いて登るバックパッカーもいれば、5時半の始発バスに4時半から並ぶ人もいる。

そう、朝が早いのだ…。早起き必須なのだ…。


ね?遺跡のそんなに興味が無かったら行くのが面倒くさくなるのも肯けるでしょ?


でもクスコまで来て、マチュピチュ行きたくない~なんて事も言ってられないので、腹をくくりましたよ。
こうなったら、情報収集。
基本的に、ホステルに泊まってるバックパッカー達は、マチュピチュにこれから行く人か、行って来た人のどちらか。なので、行って来た人に聞き込みを開始。

一番の問題はどうやって辿り着くか。

詳しくは、サイトの情報ページにまとめる予定だけど、簡単に言うと、大体3つに別れる。
1)ツアーに参加して行く
2)バスと電車で行く
3)ローカルバス(or コレクティーボ)と徒歩で行く

1)が一番簡単で、一番ポピュラー。でもうちらには、予算オーバー。
数泊かけてInca Trailといわれているインカの道を行くツアー(ガイドがいないと歩くことが禁止されている為高いし、ハイシーズンは数ヶ月前から予約が必要だったりする)や、その裏の道といわれている並行する道を行くツアー、またはラフティング・トレッキング・バイキングを混ぜたスポーツ系ツアーもある。一人数万円。

勿論、ツアー会社を通してバスと電車を手配してもらうこともできる。一人180USD~200USD。
特に事前に予約していなくても、クスコの町を歩いていれば、ツアー会社の客寄せが数歩に一人は話しかけてくる。

2)は、自分で手配すればツアー会社に手配してもらうより安い。
インターネットで簡単に電車のチケットは買えるし。
このオプションだと(2010年1月の土砂崩れで、まだ電車だけで直接行くことができない。2010年7月から再開予定?!)、4時間で着くから楽チンは楽チン。

だけど、一人片道最低5000円近くかかってしまって、やっぱり高いのだ。


そして、3)。
これは、今秘かにバックパッカーに人気が出てきているルート。
勿論、それは安いから!
3区間に分けて移動。
・Cuzco~Santa Maria: コレクティーボ(相乗りタクシー)で4時間、一人25soles(約800円)
・Santa Maria~Hidroelectrica(イドロ エレクトリカ = 水力発電所):コレクティーボで1時間半、一人15soles(約500円)。途中Santa Teresaを経由
・Hidroelectrica~Aguas Calientes: 徒歩

なんと、約1300円で行ける!難点は、11時間かかること。
でも、この選択肢、話を聞けば結構な冒険らしいので楽しそう。ということで、3)に決定。

こうして、マチュピチュへの旅が始まるのであった…。


つづく

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