2010年5月5日水曜日

Bolivia: Tupiza: 馬に乗って風を切ってみた

[ボリビア ~トゥピサ~] 

初めての乗馬体験!!

勿論、牧場とかで誰か別の人に手綱を引いて貰って歩いている馬に乗るという体験はしたことはあるけど(インドネシアでは、6年生の修学旅行中に象にも乗ったなぁ)、あの西部劇に出てくるような馬に乗って風を切りながら疾走するというカッコいい乗馬はしたことがなかった。

だって、日本で乗馬体験するには遠くまで行かないといけないし、ギャロップ(馬のパカラッパカラッという超スピード疾走)しようと思ったら、多分スクールとかじゃないとやらせてくれなさそう。
まぁ、特に馬に思い入れがあるわけでもなく、特に乗馬体験をしたいという希望があった訳では無かったから別に特にどうということもなかったんだけど。
 
気になりだしたのは、Sucre(スクレ)滞在中、次の目的地、ウユニ塩湖にどうやって行こうか迷ってたとき、色んな人に聞き込み調査をしていた時。
まず、かなりの人が Tupiza(トゥピサ)から3泊4日の乾燥地帯&ウユニ塩湖ツアーを薦めてくれた。
スクレから直接ウユニの町に行って、1日ツアーに参加するよりも町自体が素敵な地形に囲まれたトゥピサから色々周って行く方が良いと。

そしてトゥピサに行くならと、ついでに乗馬体験もみんなから薦められた。
La Paz(ラパス)では、3時間で300ボリビアーノ(約4500円)だけど(高い!日本並み!!)、トゥピサではアメリカ西部(モニュメントバレーみたいな)の様な景色を楽しみながら7時間で200ボリビアーノ(約2700円)!
乗馬体験するなら、絶対トゥピサの方がお得。
いろんな人から乗馬の話を聞く度、「う~ん、なんか乗馬したいかも」と思えてきた。

問題は、スクレからトゥピサに行こうと思ったら、一度南下しないといけないので、
北に向かっているうちらにとっては遠回りに見え、最初は結構悩んだ。
でも、よくよく考えて見れば、もう他ではこの値段では体験できないと思い、結局南下することに。
(実際の移動日の様子については、前回のブログ参照!)

ところが、実際トゥピサに着いてみると、本当は乗馬1泊2日ツアーを申し込む予定でいたのに、みんな口を揃えて、乗馬経験ゼロではそんな長時間は無謀で、3時間ぐらいが適当だと言われちゃった。

え~。折角ここまで来たのにぃ。
という事で、ジョーと話し合い、結局みんなのアドバイスを半分無視して7時間コースにトライすることにしちゃった。

そして、乗馬当日。
ちょっとドキドキ。

私の馬は、白いChobo君。9歳。
多分第一印象はお互いあまり良くなかったのじゃなかろうか。
私はジョーのかっちょえ~黒い馬が羨ましく、そんな気持ちを知ってか知らずか、Chobo君もあまり私の言うことを最初聞いてくれなかった。緊張してたのかな~。

というのも、Chobo君は、まだその牧場に来て日が浅かったらしく、ガイドのMarcello君(26)の馬やジョーの馬と
「まだアミーゴじゃないんだ」とMarcello君が言っていた。

私は、あまりスピードが好きじゃないので(スキーもスノボもラフティングもジェットコースターも同様の
理由で苦手!)、この日は他のツアーグルー プと合流せずに、うちらだけマイペースでゆっくりいけるようMarcello君にお願いした。
Marcello君は、うちらみたいな旅行者には シャイなのか無口で、他のグループのガイド仲間と一緒に行きたそうだったけど。

最初は全然馬の気持ちがわからなかったけど、暫く見てると、確かにあまり折り合いが良く無いらしく、しかも、行き先にも自信がないみたい(ここら辺の馬は、大体ルートを知っている為、ガイドが先に行かなくてもどんどん先に行ってくれる)で、新米君なのがバレバレだった。
特に、Marcelloが自分の馬の飾りにする草を取って遅くなったり、他のツアーグループと会ってガイド仲間と話したりしてると、「ねぇ、ほんとに行っていいの?待たなくていいの?」と後ろを振り返り振り返り、進んでくれない。

最初1時間は、本当にゆっくりパッカパッカと歩いてゆっくりと馬に慣れるよう努力。
慣れてくると、トロット(パカパカパカパカという馬の早足)に挑戦。上下に早く動くので、ちょっと疲れるけど、それも慣れた。

そして、とうとうギャロップに挑戦する時が!
最初は、Marcelloがうちらの馬に指示して短距離を体験。
いや~、トロットなんかとは比べもんにならない位、すごい!速い!迫力!

ギャロップ中は、「風を切ってるぅ~」なんて思ってる余裕も全く無く、とにかく「落ちそう!転ばない?大丈夫?」という恐怖と戦いながら、昔何かの乗馬漫画で読んだ「馬を信じろ!!」という言葉を思い出し、ギャロップ中ずっと自分に言い聞かせていた。
"Trust the horse, trust the horse!!"って。

そしたら不思議と落ち着いてきて、手綱を持つ手も少し力が抜け、「あぁ、馬と走ってる!!!気持ちいいなぁ!!」と思える余裕がでてきた。
信用したから、やたらと手綱でコントロールする事が減り、馬も私を信用してくれるようになったみたい。
こうやって、いつの間にかChobo君との信頼関係を気づくことができた。
う~ん、とても不思議な感覚だった。

途中休み休み、色んなところを周り、ランチでは初めてのTamale(コーンをつぶして中に味のついた肉を入れて丸くし、コーンの葉に包んで蒸したチマキみたいなもの)まで体験し(ツアーについてくるお弁当)、楽しかった~!!

但し、一度だけ、新米の悲しい性なのか、最後のギャロップをした時、ギャロップが得意なジョーの黒馬を見て嫉妬したのか、競争心に火がつき、すごい速さで追いかけ始めた。
その時だけは、本当に速くて落ちそうで、
「うが~!!!止まれ、止まれ、止まって~!!お願い!止まってくれぇぇ~~!!
!Pare! !Pare! !Porrr favoooooorrrrr!!!! 」
と何回Chobo君に向かって叫んだことか。
ジョーの馬が止まるまで止まってくれなかったけど。

でも結果的に、ジョーも私も、7時間コースにして良かったねと大満足。
5時間コースだと多分短すぎたし、かと言って1泊二日コースだと多分長すぎたと思う。
二人とも、日本にいたとき足だけは自転車とダンスで鍛えていた為、特に他の人が言うほどのお尻・足・腰の痛みはなかった。
夕食の間も、感想を言い合ったり、乗馬のコツについて話し合ったり、話が尽きることがなかった。

多分、アメリカや日本では、安全面に考慮して自由な乗馬ってなかなかさせて貰えないと思うから、ここボリビアだ体験できてよかった。乗馬って本当に面白いと思えた。

景色は勿論すごく綺麗だし、車では行けないガタガタ道や坂、川渡りまで馬で行けるし、
動物と一緒に信頼関係を築いて風をきって移動していく事自体、すごく身近に自然を感じた。
自分の足で動くトレッキングとも、車で行くオートキャンプとも違う、新しい感覚で自然を満喫。
言葉では言い表せない位の幸せ!だった。

またこんな自由な乗馬体験ができる機会があったらやってみたいなぁ。
大満足!

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