のどかなVeliko Tarnovo(ヴェリコ・タルノボ)を後にし、列車に揺られて向かった先はBucharest(ブカレスト)。
ルーマニア語は、ブルガリア語と全く違い、ラテン系言語の為、フランス語・イタリア語・スペイン語・ポルトガル語などに似ている。お陰で、文字も読めるし、全くしゃべれないけど標識もちょっとした観光案内も結構理解できる。ふぅ~。ちょっと一安心。
列車の旅は、近いのになんでだか時間がかかる。
急行でも鈍行並みの遅さや停車駅が多い。国境越え自体は1時間弱程度で、そんなに時間かからないけど。因みに、東欧では早く移動したければ、バスやマイクロバスのほうが良い(と地元の人もみんな言う)。 運行の頻度もそちらの方が多かったりするし、停車回数も少ないし、バックパックはトランクに入れるので安全面でもバスの方がおすすめ。
値段は行き先や距離によって、列車のほうが安かったり、バスの方が安かったりするのでどちらとも言い切れないけどね。
では、なぜ敢えて列車に乗るのか。それは、席が広くゆったり乗れるのと、やっぱり「旅!」って感じがするから?!なんとなく、列車のほうが風情があるよね。景色も列車のほうがきれいだったりするし。
ただ、ひとつ用心したいのは、夜行列車。宿代も浮くし、寝ている間に目的地に着くのはとっても魅力だけど、東欧の夜行列車はちょっと危険だと言ううわさがまだ消えない。経済が低迷しているのもあり、一昔前までの「観光客にクロロフィルを嗅がせて寝てる間にバックパックを持っておさらば」などのもう手も足も出ない犯罪は減ってきているらしいものの、鍵のかかるところにバックパックを入れていたのにごっそり持っていかれたとか、寝ている間に全てなくなったとか、まだまだ盗難は多いみたい。
列車で一緒になったLudmilaと |
ヴェリコ・タルノボからブカレストまでの列車の旅はなかなか楽しかった。国境の町、Ruse(ルセ。ブルガリア側)まで一緒になったブルガリア人学生の女の子、Ludmilaと会話がはずんで、2時間半ほどノンストップで話しまくった。まだ英語を勉強しだして1年らしくたどたどしいけど、会話するには十分! カウチサーフィンの事を教えてあげたり、ブルガリアの教育制度について教えてもらったり、色々とお互い勉強になった。
ブカレストの住宅街 |
ブカレストの町自体は、実はバックパッカーにはそんなに人気がない。「ただの通過地点」として、一泊だけして動く旅人が多いみたい。
昔は、「リトル・パリ」と言われるほどで、街の中心にはきれいで古い建物が並んでいたりするけど、町の多くは、共産主義時代に乱立(?)したグレーのコンクリートの四角い団地ばっかり。
私たちも、ホステルに泊まってたら「ふ~ん」程度で終わってたかも。
でも、カウチサーフィンしたお陰で、観光地っ気の全くない、地元の人が生活する地区を拠点に、なかなか良いグリーンマーケットに行ったり、ローカルなパン屋さんでCovrigi(コヴリジ)というプレッツェルを買う列に地元の人にまぎれて並んで焼き立てを食べたり、イオンや、3週間もイオンの家でカウチサーフィンしてるフランス人のアンドレイと、旅やルーマニアの文化や政治について話したり、楽しくすごせた。
なにも、観光だけが旅の醍醐味じゃないんだなあ、とカウチサーフィンを通して実感しているところ。
世界一でかいと言われてる国会議事堂。マジでかい |
"sector 5"のネーミングが共産党チック |
市場は今日も活気に溢れてる |
ぺかりん! って感じ |
ゴミ箱よりも小さい旦那 |
ルーマニア料理、Mici! |
今回のホストのIonと! |
細かいのぉ |
ルーマニアのプレッツェル、Covligi |
ちほこ、ありがとう! |
これは、共通の友達のヨシミのお陰。Facebookで随時更新されている私のアップデートを見て、ルーマニアに向かっているのを知ったヨシミが、わざわざ「チホコがブカレストに住んでるよ~!」と教えてくれたのだ。早速、10年以上連絡が途切れていたチホコに連絡して、何とか数時間、Brashov(ブラショフ)に出発する前に再会を果たす事ができた。
相変わらず大人っぽくてしっかり者のチホコは、もうすぐママ!更に素敵になってたよ~♪
お互いアメリカ人と国際結婚したというのも今回初めて知ったんだけど、ブカレストでの生活とか、高校時代の話とか、旅の話に加えて、将来アメリカと日本のどっちに住むかとかの話でも盛り上がった。
お茶碗とお箸で食べる白飯、久しぶり |
あ、そして、やっぱりとっても優しい(日本人って本当に気遣いが素晴らしい…)チホコちゃんは、時間が無いのに白飯と青梗菜の炒め物、そしてふりかけ&昆布をさっとご馳走してくれた。あぁ、本当に泣きそうだったよ。純子さんがスペインでおにぎり作ってきてくれた時以来の、日本の家庭料理。嬉しいなぁ。チホコとチホコのお母さん、本当にありがとうございました!
こうして、いろんな人との出会いがハイライトとなったブカレストを後にし、次はドラキュラ発祥の地(?)で有名なTransylvania(トランシルバニア)へ列車で出発!
0 件のコメント:
コメントを投稿