2010年10月1日金曜日

Turkey: Cappadocia: おとぎの国

[トルコ ~カッパドキア~]




Sultanahmet(スルタナメット)のホステルを出たのが午後7時半。
イスタンブールのアジア地区側の大きなバス停でシャトルからバスから更にシャトルに乗り換え、待ち時間と夜行バスを経てCappadocia(カッパドキア)地方にある小さな観光町、Goreme(ギョレメ)に到着したのが朝6時。

珍しく(よりによって友達が来てて、移動の多いこの時に)熱が出てお腹まで壊し、体調絶不調だった私だけど、薬を飲んでバスで寝まくり、なんとかギョレメに着くころには気合いで回復!
柔らかい朝日に照らされるのっぽのキノコみたいな奇岩郡とその周りをプカプカと浮かぶカラフルな気球たち。まるで童話の世界に入ったような光景だった。
因みに、二日目に気づいたんだけど、広いカッパドキア地方全体に奇岩郡が広がっているのではなく、ギョレメやUrugup(ウルギュップ)の狭い範囲だけ。後は、自然たっぷりの平地だった!ちょっとびっくり。

ギョレメのホテルはほぼ奇岩をくりぬいて作られてる
有給休暇で遠いところまで来て疲れてるのに、私達夫婦のお財布事情からホステル暮らしにつき合わさせて申し訳ないと思いつつ、ギョレメでもやっぱりホステル。3日前検索した時に目をつけていたもっと良いホステルを取ろうと思ってたのに、2日前に検索したらもう満室になってた!まだまだハイシーズンなのねぇ。ということで、安いけどまぁまぁな Nirvana Cave Hostelに泊まることになった。まだ生後間もない赤ちゃんの犬がいてかわいかったけどね♪


ここでは、ゆっくり(?)続けて2泊。
一日目は、ユネスコ世界遺産にも登録されている、ギョレメのオープンミュージアム。一つの奇岩郡一体にいくつもいくつも教会が掘ってある場所で、4世紀頃からあるらしい。色も鮮やかだし、岩の中も崩れずにちゃんと残っていて見応えたっぷり。

ユネスコ世界遺産のギョレメのオープンミュージアム










中は教会になっているところが多い





カッパドキア地方の伝統料理
晩御飯はちょっと奮発して、素敵なテラスがあるレストランへ。壺に入ったシチューの「pottery kebab」という3時間も煮込んで作る(なので3時間前に予約が必要!小さい壺の中でコトコト煮て、食べる直前に金づちで壺を割って食べる)も別注文して、地元の料理を堪能。いつも食べるお店で買うのとは違う、手作りっぽいBaklava(バクラバ)も香ばしくて美味しかった~!


二日目は、レンタカーで、カッパドキア地方内にある、ギョレメから一時間ほどのKaymakli(カイマクリ)という古代地下都市のある町へ。
15TRY払って、ガイドつけずに中へ。(ここはガイドをつけないほうが色々な部屋を寄り道できて楽しいかも) 


どっち行く?
本当に、いくつもいくつも上にも下にも前にも横にも、四方八方穴が開いていて、その先もずっと迷路のように続いている。観光用に電気がついているから歩けるけど、一度電気が点いていない下へ下へと続いている道に行ってみたけど真っ暗で何も見えず、どこに続いてるかも全くわからなかったのですぐひきかえして来ちゃった。あのまま迷ったら、怖い、怖い。蟻の巣に入り込んだみたいで、これまたおとぎ話みたいな感じ。
リビングや教会、トイレやワイナリー、敵が襲ってきたときのための即席巨大石ドア(でっかい円盤の重い石がすでに設置してあって、敵が来たら転がして道を封鎖したらしい。実際使った後のものらしき円盤もいっぱいあった)などもあって、本当にこの闇の中に住んでたんだなあ、と感心。太陽を知らない人とかもいたのかなあ。謎だ。
ここは、舞ちゃんが子供の時から夢見てたところらしく、すごくエンジョイしてたみたい。来た甲斐があったもんだ。

 

「やっぱり外人さんは絵になるねぇ」と通りがかった日本人観光客のおばさんに言われてた
舞ちゃんが座ってる円盤は緊急ドアとして使われていたモノ

どこまでも続く地価都市
とにかく穴が至る所に開いてる
はやまるな~!


地下都市のあとは、自然へ。
Ihlara Valley(ウフララ渓谷)もギョレメから1時間ほど(違う方向だけど)の所にあるので行ってみた。ここは、奇岩ではなく、谷を形成している絶壁にある洞窟に教会がいくつもあり、その内のいくつもの岩穴にはまだ人も生活しているみたい。まあ、木を切ったりする手間を考えれば、洞窟や奇岩をうまくくり抜いて家にするほうが効率的だなあと納得。
谷に沿って川が流れ、それに沿ってハイキングコースがある。平らなので楽ちん!
しかも、野生のブラックベリーまでいっぱい実ってて、いっぱい採りながらハイキングしちゃった。ベリー狩りが大好きな私はハッピー、ハッピー (=^o^=)。途中、かわいいカフェで一休みしたり、のどかな午後を過ごしたのでした~。
こうやって、一日で広い範囲をカバーできるのはレンタカーのいい所。レンタカーは二人じゃあ採算取れないから、二人が来てくれたお陰。ありがとう!




iphonでガチョウを釣るキャメロン



川岸のカフェで一休み
カッパドキア地方でもまっ平らなところが



朝日で輝くギョレメの町!
三日目は、夜行バス待ち。
先にも書いたけど、カッパドキア地方全体に奇岩郡が広がってると思っていた私は、未だに「奇岩郡!」って感じの光景を見てなかったので、ちょっと不服。ギョレメの町には確かにあるはあるけど、Fairy Chimney(妖精の煙突)と呼ばれるタイプの奇岩はないし、ホステル周辺で見えるのは「郡」というにはちょっとお粗末のような…。おかしい!!!
取敢えず、気球を見ようということになり、早朝早起きして、丘になっている町外れのオープンミュージアム辺りに行ってみた。そしたら、あった、あった!奇岩「郡」!見渡しがきく丘に登ると、本当に遥か遠くまで奇岩が続いている。とりあえず満足。
そのまま気球を待つこと1時間半。眼下にある広場では、無数の気球会社の車と、観光客がいたんだけど、7時になっても7時半になっても気球が膨らむ気配なし。その内みんな帰っちゃった。どうも風が強すぎたらしい。うーん、たくさんの気球があがって行く光景を見たかったんだけどなあ。でも、キャンセルになっちゃった観光客のほうががっかりだよね。

カッパドキアの上を散歩
ギョレメの町を一望


眠くて寒いけど、来て良かった

気を取り直して、昼はホステルのオーナーに色々聞いて、妖精の煙突のあるPasabag(パシャバー、Monk's Valley)にバスで行くことにした。バスは、メインのバス停に着くと思い込んでてタラタラと行ってたんだけど、離れたローカルバス用のバス停に来るということを知り、走った走った!無事間に合ってよかった。だって、一時間に一本なんだもん。

でかい~!しめじ~!
ギョレメから5km程しか離れていないので、あっという間に到着。

うぉぉ~~~!!
目の前には、妖精の煙突がいっぱい~~~!!!!

もう写真撮りまくっちゃった。通称「妖精の煙突」だけど、シメジにしか見えないよ。でもやっぱりかわいい。
これこそ、私が夢にまでみた「カッパドキア」。
本当におとぎの国みたいなかわいい奇岩たち。だーーーい満足!

さて、1時間ほど写真をパチパチ撮ってたんだけど、ここですぐ向こうの空がダークグレーなのに気づいたときは、既に時遅し。大雨来るよ~と立ち止まって眺めていたら、なんと水ではなく砂だった!そう、砂嵐!きゃー!息ができん。目が開けられん。痛い~!なんとか、ストールや手ぬぐいで目と鼻をカバーし、きのこの下で風をしのぎ…。30分以上続いてたんじゃないかなあ。
その内、たくさんいた周りの観光客は、みんな観光バスで引き上げてしまった…ガラーン…。
砂嵐
でも、そうこうする内に砂嵐が去ったので、気を取り直して丘に上がってみた。またまた奇岩郡が遥かかなたまで見渡せて感動!来てよかった~~~!!
しっかりキノコ奇岩(妖精の煙突)郡を堪能したあと、帰りのバスを待つべく、バス停兼近くにあったお土産やさんへ。どうも、お店の人に聞いてみると、1時間半はバスが来ないと。えー、一時間に一本じゃないの?うーん、なんだか雨も降ってきたよ。ちょっぴり寒い。同じようにバス待ちしてる、新婚旅行カップルのフランス人と話しながらバスを待ってたんだけど。
そんな私達を見かねたらしく、お店の人がうちら(6人)を20TRYでギョレメに連れてってくれると。うーん、ふっかけるなあと思ったけど、6人で割れば大した事ないし、雨の中1時間半待つのもなんなので、乗せてもらうことにした。来た車をみてびっくり~!ふかふか皮シートのベンツだった!ラッキー。

時々太陽も顔を出した


きゃー、砂だらけー
落とすぞー
 

舞ちゃん、Joe、Cameronを探せ!


町全体が停電
無事にホステルに帰ってみると、なんと砂嵐のせいで、ギョレメの町中が停電。バスで食べるためのお菓子を買いに店に行っても、ろうそくで照らしているだけでとっても暗かった。
この日一日、なんだかアドベンチャーだったなあ。

こうして、あっという間にカッパドキア旅行も終わり、一路夜行バスでイスタンブールへ。
今回は、イスタンブールのアジア側から無料シャトルに乗らず、バス停のすぐ隣のフェリー乗り場から早朝フェリーに乗ったけど(これもTramvayと同じ1.5TRY)朝日に浮かぶイスタンブールの美しい姿に、またまた感動した。

それにしても、舞ちゃんとキャメロン、イスタンブール二晩、カッパドキア二晩、夜行バス二晩とかなりハードなスケジュール、お疲れ様でした~!

0 件のコメント:

コメントを投稿