2010年11月5日金曜日

Croatia: Zadar: 海の調べ

[クロアチア ~ザダール~]

海に落ちないでくださーい
Croatia(クロアチア)でDubrovnik(ドブロヴニク)ともうひとつ行きたかったのは、プリトヴィツェ湖群国立公園。でも最南端のドブロヴニクから北の内陸まで一気にいくのは辛い。さて、どこを経由していくか…。

有名なSplit(スプリット)で数泊して北上を続ける方法もあるけど、また観光客が溢れる街に行くのもなあ…と迷ってると、ふとガイドブックで目に付いたのがZadar(ザダール)。あの有名な監督、ヒッチコックが気に入ったというこの町は、旧市街を含めいくつか歴史的な建築物があるけれどそれほど見所も多くなく、小ぢんまりとしていて観光もほどほどにゆっくりできる印象を受けた。でも、一番私たちの目を引いたのは、2005年に完成した、Sea Organ。海辺の階段にあたる波の方向と強弱によって音が鳴るらしい。海が演奏するなんてなんか素敵じゃない?!


こうして、スプリットをすっ飛ばし、ザダールに行く事に。
特にホステルの予約もなく、夜バスを降りてふらふらになりながらなんとか旧市街にたどり着き、少しは観光地なのでなんかあるだろうと歩き回ったんだけど、なしのつぶて。う~ん。ガイドブックには情報がほとんどなく、ひとつ載ってるホステルは旧市街から徒歩30分。困り果てていたら、Tourist Informationオフィスが!閉館間際に駆け込んで教えてもらったのは、なんと旧市街の中心にある新しいホステル。やった~!

ここでもやはりローシーズンらしく、うちらの他には2人の二十歳前後の女の子とお母さんの母娘の3人だけ。静かでいいねぇ。

次の日、マーケットや、いくつかある中世の建築物やローマ遺跡を観てあっという間に観光が終了。その後はのんびりシーオルガンを観に、広い海沿いの歩道をぶらぶらと散歩。快晴で潮風が気持ちよく、アドリア海は真っ青で久々にの~んびり。こういう時間もいいなあ。


引っ張ってるように見える?


はじけてるねぇ


そんなに見つめても貝は答えてくれないよ?

fly, Joe, fly!



そして、待ちに待ったシーオルガン!なかなか波の強弱や方向が変わらないため、同じ音がボンボンボーンとゆらゆら鳴り響いて、すっかり眠くなっちゃったので、2時間ほど、シーオルガンの階段で二人でいつの間にか昼寝しちゃった。周りでも観光客が思い思いに座り込んで本を読んだり、おしゃべりに花を咲かせていたり、自然のシンフォニーに聞き入っていたり。


さらにリラックス~。

海の子守唄で昼寝中


さて、ここのマーケットは、クロアチアでも最大級らしく、なんと魚市場まである!!
久しぶりの魚!鯖をうきうきで買って、夕飯にソテーにしていただきました~♪ これまで9ヶ月間色んな所で料理してきたけど、新鮮な魚は初めて!嬉しいねぇ。
他にも、たくさん新鮮な野菜を買い込み、地元の農家で作ったチーズ、レーズン、そして絞りたてのオリーブオイルも購入。う~ん、楽しい!やっぱりマーケット大好き。


ばかでかいパン(ここでは普通サイズ)と、マイルドなチーズ

サバ以外はわからん!


ホステルオーナーとイギリス人母娘
ザダールのもうひとつの思い出は、ホステルでのイギリス人母娘3人との出会い。
この3人も世界一周をしていて、まだ始めて一ヶ月というところ。でも、この歳の娘2人連れて仲良く1年近くも旅行なんて珍しい。聞いてみると、お母さんが癌を去年患ったのがきっかけだったとか。本当に大変で、どうなるかわからなかったけど、何とか峠を越えた。その時にいろいろと考え、死ぬ前にしたい事リスト作成が始まったんだとか。そのひとつが、「娘たちともっと一緒に意義ある時間をすごすこと」。ちょうど高校卒業などが重なり、二人とも1年の旅行をしても差し支えない時期に当たったため、三人でお金をため、キャンプを中心に世界一周をすることにしたらしい。
このお母様の行動力がすごいなあ、と思った。癌のやみあがりで大変なはずなのに、自分の中で一番大切なことを考え抜き、すぐ行動に移し…。話を聞かなければ、わははと笑うとっても元気なお母さんで、まさか癌を患っていたとは思いもよらないパワフルな人。娘二人もとっても強くて、二人ともこの度の前にもヒッチハイクをしたり、世界中バックパッキングをしたりして若いのに尊敬しちゃう。
この三人に知り合えて、良かった!そう、人生はいつ終わるかわからない。まっとうしても、人生は短い!フルにエンジョイしなきゃね。この行動力とバイタリティを見習わなきゃ。

ザダールは、観光地としては地味だったけど、ちょっとここ暫くぶっ飛ばしながら移動してきたから、ゆっくりできてよかった!





● おまけ

ドブロヴニク~スプリット~ザダールのバスの旅は最高。海岸沿いをずっと走るんだけど、本当に美しい。特に、途中の「Makarska」でトイレ休憩したときは、その景色のすごさに圧倒され、まだザダールまで半分の道のりしか来てないのに、荷物を引き取って降りちゃおっか、と本気でJoeと言い合ったところ。絶対将来また来るぞ~!

● 写真: ザダール

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