2010年4月23日金曜日

Bolivia: Sucre: 無料ツアーは大冒険?!

[ボリビア ~スクレ~]

Sucreに来て二日目から泊まっている、ゲストハウスのWasi Masi。一晩目のホステルとは大違い、とっても綺麗で、オーナーのRoxannaもちょっとシャイで真面目だけど、一生懸命この素敵な小ぢんまりとしたゲストハウスを管理しているいい人。勿論、値段は比べると高いけど、それでも一晩一人55ボリビアーノ(9USD)。

丁度、今週から、Roxannaの意向で、ガイド勉強中のスタッフを使ってのガイド代が無料のツアー(必要交通費、食事、チップなどは払う)を提供し始めたらしい。
早速最初のツアーは、Sucreから線路を辿って、Castillo Grolietta(グロリエッタ城)に行き、更に歩いてYotala(ヨタラ)というSucreから10km弱にある小さい古い村に行くという、半日ツアー。

お金が無いうちらは、「無料なら…」という軽い気持ちで、あまり期待せずに参加した。

ホステルに泊まってる他のオーストラリア人の女の子とニュージーランド人とスイス人の男の子の3人も参加。
朝8時に出発ということで朝ごはんをかっこみ、まず市バスで「駅」(一日に一本ぐらいでほとんど電車通ってない)に。 だって、線路を辿っていくツアーなんだもん。

古びた駅を後に、早速ハイキング開始。
この一体は、標高2700~2800mで、一週間前にいたパンタナルのジャングルとは大違い。
カラッと乾燥していて、オゾン層が大気汚染で薄くなっていて日差しがとても強いものの、日陰では涼しい。要するに、とっても快適。

綺麗な背景を楽しみながら歩いていると、1時間もしない内に、あっと言う間にグロリエッタ城に到着。
ここで最初のトラブル発生。一応英語のツアーがあると聞いていたんだけど、うちらのガイドのMiguel(ミグエル)が探しにいったところ、どうも開いているはずの時間なのに、誰もいないとのこと。う~ん。まあこんなことは、ボリビアではよくあること。悩んでも仕方ない。
Miguelは、一応この辺りの一通りの知識がある為、彼の知っている限りの事を教えてくれた。

ボリビアは王政では無いため、王も王子もいないんだけど、ほんの60年ほど前、子に恵まれなかった裕福な夫妻が、路上の孤児を全員引き取って面倒をみるということにした為、それを聞いたローマ法王がその夫を讃えて(奥さんは~?と突っ込みたくなるけど)「prince」という称号を与え、彼が建てた城が「Castillo(城)」と呼ばれることになったらしい。
素晴らしい人には間違いないけど、趣味がいまいち…。その頃ヨーロッパなんて全く知らなかった彼は、「とにかくかっこいい城を!」という事で、その当時「かっこいい」とされていたアラビア風と欧風のスタイルを混ぜて城を作った。なので、前半分は、欧風、後ろ半分はアラビア風というなんとも不思議な建物になっている。

城の中にも入れない為、ささっと窓から覗き見して、ヨタラに行こうという話になり、道に向かって歩き出したら…またトラブル?!
今度は門が閉まっている!(来た方向には柵はなかったんだけどな~)
ということで、仕方ないので柵越え。
すぐ隣は、今は軍の訓練場になっているため、兵士達がもの珍しげに見ている…。
怒られるかも~とどきどきしていたんだけど、彼らはただ単に外国人のうちらが珍しかったみたい。
無事に柵を越え、道路へ。

ちょっと雨も降ってきたし、 予定より遅くなってきたので、ヨタラまではバスで行こうということになった。なので、道路に座ってバス待ち。
20分ほど待つと、ヨタラ行きのバスが!おお~やった~!といいながら、手を上げて「乗ります~!」(南アメリカでは、結構どこでも乗れてどこでも降りれる)のサインを出したのだけど…。
またトラブル!なんてこった、満員!止まってくれず。
次のバスは多分45分~1時間後。うーむ。まあ仕方ない、待つしかない。
…と諦め更に待つこと10分。ついにMiguelが痺れを切らし、ヒッチハイクすることに。
止まってくれたトラックの後ろに乗って、いざヨタラへ!
15分間、ガタガタガタガタ、なかなか楽しいヒッチハイクの旅だった。

ヨタラは、お祭りで周辺の村から人が集まるとき以外は、とっても静かな、古びた町。
特に珍しいものもなく、ただブラブラと歩いた。
「ランチはどうしようか~」という話をしていたら、丁度路上におばちゃんと揚げ物用の鍋が。
Miguelが、「マッシュポテトの中に卵かチーズを入れて揚げたもの」と説明してくれ、おいしそうだからトライすることにした。
おばちゃんの横に積んであった、小さい椅子(?!)を路上に出し、即席オープンレストラン(!?)に変身!待つこと数分、たった1ボリビアーノ(約10円)でおいしい揚げたてのアツアツをいただくことができた。

ランチの後は、また少しブラブラし、橋をわたって綺麗な庭がある家を覗きに行ったり、
もう一つ、面白い体験だったのは、Miguelが白い旗がたったChicheria(チーチャ屋)から2Lのコーラの空きボトルに買ってきたボリビアのコーンから作るどぶろく、chicha(チーチャ)。まず、インディアンの人たちが今でも大切にしている信仰、大地の神・pachamamaに一杯捧げて(=地面にたらす)、それから一杯ずつ、ココナツの殻のおちょこ(?)で6人で回しながら飲んだ。
味は…う~ん。アルコール度は低い。発酵してあるので、イーストっぽい味?私はあんまり好みじゃないな~。

まあそんなこんなで、色んなハプニングがあったけど、こういう臨機応変のツアーって、好きだな~。なんか冒険した気分!
楽しかった~!

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