2010年4月2日金曜日

Brazil: Sao Paulo: 涙の再会

[ブラジル ~サンパウロ~]

トリニダージの後、Paraty(パラチー)で数日過ごし、昨日サンパウロ入りした。
サンパウロは、日本国外で一番日本人人口が多い街。
そしてついでに、世界で二番目に危険だと言われている街。

トリニダージのホステルのオーナー、Osmarはサンパウロ出身だったので色々事前情報を入手できた。彼に言わせると、リオの方が危険を感じるとのこと。リオは、一定の地域に限らずどこでもスリがいたりするけど、サンパウロは一定地域を避けていれば問題ないらしい。
実際、私たちもリオについては結構友達が被害にあっているのを聞いていた。
一人で歩いていて(日中でも)通りでナイフを突きつけられて両手を挙げた時に他の一人がきてシークレットポケットも含めて全て持っていかれたというパターンと、スリ百人が集まって路上にいる人をまとめて集団強盗するパターン(道が埋め尽くされるため、警察はほぼ手が出せないらしい)があるらしい。そのアイディアには感心するけど、勿論実際そこにはいたくないね~。怖い~。

まぁそういうこともあり、リオではあんまり外を歩かず、しかも滞在は最小限の3日間だけにした。
私は、実際サンパウロに足を踏み入れてみて、リオより安全だしきれいだなぁというのを直感的に感じた。
でも、「リオ大好き!3週間も滞在しちゃった!」っていう旅人に会ったりもしたので、これから行く人は私の意見だけを参考にしないように!

サンパウロで安全に感じるのは何故でしょう。
勿論、実際リオより安全なのは確かかも知れないけど、もう一つ私には理由がある。
これは日本人旅行者はみんなそう感じるかもしれないけど、今まで南アメリカを旅してきて全然アジア人を見かける事が無く、どうしても「観光客」だというのが町を歩いていればバレバレだった。
一方、ここでは日系人(現在は5世、6世までいらっしゃるとのこと!長い歴史だな~。)が多いため、私はそんなに目立たない。イエ~イ。
逆に、北欧系の顔している旦那のほうが目立つくらい。


さて、サンパウロの街だけど、ここは経済の中心であまり観光できる場所が多いと言うわけではない。勿論フリマや美術館などはあるけど。
でも私は、バスターミナルについた瞬間から浮き足立っていた。
何故か。それは勿論、わ・しょ・く♪

今までは、旦那の方がポッと「寿司と味噌汁が恋しい」って言ったりするのが多かったんだけど、実際おいしい日本食が食べられると思うと知らずのうちにウキウキしていた私。
ホステルは、Ana Rosaにあり、日本人街からは地下鉄でわずか4駅しか離れていない。ラッキ~!

早速夕食は和食にすることにして、Liberdade(リベルダージ)の日本人街に二人で向かった。
すぐにでっかい鳥居がお出迎え。街灯は提灯型。
微妙に日本と違うけど、でもやっぱりブラジルでもない。
若い日系人の人をたくさん見てなんだかほっとしつつも、ポルトガル語を話しているのを聞いて不思議に感じながら(まあアメリカでは日系人の子が日本語しゃべれないのは普通だったりしたんだけど)、適当なレストランを探すべくぶらぶら…。
結局、偶然選んだのがガイドブックに載ってた「寿司安」という店だった。

ドキドキしながらガラガラと戸を開け入る。
「いらっしゃいませ~!」と日系人とブラジル人の板さんに迎えられ、席につく。
日本語のメニューを渡される。
演歌が流れ、テレビもNHK、店内は本当に日本の割烹と変わらない。
ここで、「あ、やばい?!」と気づく。
私達は、ポルトガル語がわからないし、向こうは英語を話さない!きゃ~。と思っていると、「マチコ」という名札をしたおばあちゃん登場。
「いらっしゃい。何食べたい?食べたいもの食べなさいね」と日本語で声をかけてくれた。
久しぶりに旦那以外の人から日本語で話しかけられた!
なんだかここで、不覚にも熱いものがこみ上げてきてしまった。ううぅっ。(涙)
やっぱりどこかで日本が恋しかったのね~、私。
アメリカに留学していたときは、久しぶりの和食に泣くほどでもなかったんだけどなぁ。旅に出て一ヶ月でこんな感じで、私大丈夫かしら?ふぅ~。年取ったなあ。

メニューにあるもの全~部食べたかったんだけど、結局お得な寿司と刺身の盛り合わせ77レアル(!)とJoeのリクエストにより納豆巻き(旦那は大の納豆ファン)を堪能した。味噌汁もついて、本当に幸せだった~~!!
こうして、久しぶりに日本と涙の再会を果たしたのでした。


さて、話し変わるけど、ブラジルは高い!(特にサンパウロ)
東京と物価がかわらないものもザラにある。貧乏バックパッカーにとっては大変なのだ。
円高も落ち着いてきちゃったので、更にビンボー。

高くても、ホステル代は削れない。(最低で一人一晩30~35レアル=1700円程)。なので削れるのは、食事代のみ…。勿論、ホステルで料理したりしてコストを削ってはいるけど、昼は外に出ているのでどうしても外食になってしまう。

そこで、うちらの作戦。
朝、まずホステルでの朝食をたらふく食べてお腹いっぱいにし、昼は3時頃に食べる。それか夜まで待つ。
昼は大抵エンパナーダ(ミートパイみたいなやつ)とか、サンドイッチとかの超軽食。そして夜はちゃんと食べる。
アルゼンチンでは昼に安いセット料理でお腹いっぱい食べて、夜は食べないか果物だけか軽食かと言う感じだったけど、ブラジルでは昼のセット料理は3時にはないので、それができないのだ~。

そんなこんなで1日2.25食位の食事をしている内に、胃も小さくなり、夜はそんなに食べなくてもすぐお腹いっぱい=安く済むという状況。一石二鳥!!しかも痩せたから一石三鳥?!
ガリガリの旦那を更に痩せさせるワケにはいかないので、Joeにはお腹がすいたらちゃんと食べてもらってるからご心配なく!

サンパウロは、今までのブラジルの町とは違って海岸ではなく少し内陸にあり、秋に入ったのもあってとっても過ごしやすい気温で、しかもじめじめしていない。お陰でダラダラせずに動き回れる。
美味しい日本食もあるし、 動いているので、高いけどつい外食しちゃうけど、今は贅沢していいよね?
ボリビアでは一気に物価が下がる予定だから、それまでの短い贅沢を楽しみたいと思いまーす。

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