2010年4月18日日曜日

Bolivia: Puerto Quijarro: 死の列車でSanta Cruz へ

[ボリビア ~キハロ~]

あまり現地の人や日本人旅行者には知られていないようだけど、ボリビアのPuerto Quijarro(プエルト・キハロ)からSanta Cruz(サンタ・クルース)に行く列車は、別名"el Tren de la Muerte" = "the Death Train" = "死の列車"と言われている。

 この怖い異名には色んな説があるみたい。
① 建設するときにたくさんの人が命を落とした
② 脱線などの事故が多く、人が多く命を落とした
③ あまりにも揺れて死ぬ思いをする為
④ その昔、黄熱病が流行ったときに死体をブラジルからボリビアに運ぶときに使われた

多分全て本当なんだろうけど、もともとは④が有力な理由らしい。


で、乗ってみたわけです。
キハロからサンタ・クルースまで毎日電車がでているんだけど、実は2つの会社が曜日ごとに交互に運行している。私達が乗ったのは、金曜日の夜7時発の便。

まあまあ混んでいた為、午前中に電車のチケットを買いに行ったときには既にCamaのクラス(一番良いクラス)は埋まってしまっていた。
なので、仕方なくSemi Camaを購入。一人222ボリビアーノ(約3300円)。14時間の食事つき、Semi camaの列車にしてはやっぱりここはさすがボリビア、安い!

うちらは、この時点ではまだボリビアーノに換金していず、ブラジルレアルしか持ってなかったので、購入は無理かな~と思ったんだけど、(悪いレートだけど)ブラジルレアルでも払えた。良かった~。クレジットカードは、思ったとおり使えなかった。

後で実際乗ってみて気づいたんだけど、うちらぱっと見た目に夫婦に見えないため(人種が違うから ^-^ ;)か、席が車両の前方と後方でかなり離されていた。二枚一緒に買ったのに…ひどい (涙

因みに、運賃と時刻はここで調べられます。チケットを買ったら席を確認して、隣同士か確認したほうが良いかも。

さて、いよいよ、出発時刻に。
午後6時半に水だけ買って、荷物をチェックイン。ここでバックパック一つにつき5ボリビアーノ(70円ぐらい)かかったけど、まあいいや。
すぐ乗車の時間になり、乗ってみると前述の席の件で、凹みまくり。14時間も知らない太ったおっちゃんの隣に座るのか~と…。でも実はこのおっちゃん、すごくいい人で、終始にこにこにこにこして、色々助けてくれた。

いや~、この電車、信じられないくらい揺れる。
前後に揺れるだけでなく、左右にも揺れ、いかにもレールが曲がってると思われるようなガタンっ!という揺れも多し。おっちゃんも体格がいいので席が狭いらしく、私のスペースは狭くなるばかり。
寝るどころでは無いんだけど、ご飯を食べ(シンプルだけど、悪くない味だった)、映画(米映画なのに、スペイン語吹き替えで英語字幕だったため、遠い字幕はほとんど見えずあまり意味がわからなかったけど)を見終えた頃には、うとうと…。
その後、何度も目を覚ましながらもなんとか6時半頃まで寝れた。
「この電車で、黄熱病の死者が運ばれていたのか…」とうっすらと頭の奥で考えながら。
(実際は、もう一つの会社で遅いほうの電車なんだけど、既に昔使われていた実際の車両は勿論もう使われていないと思われる)

すぐ、また別の映画が始まり、簡単な朝食も出てきた。
外を見てみると、延々と緑が広がっていて、どうも放牧地のような感じ。所々、ビニールと木で作った小屋に住んでいる貧しい家族も見えた。
ああ、ボリビアに来てるんだなぁ~としみじみと思った。

無事、予定より少し速く8時45分頃にサンタ・クルースに到着。
死ななくて良かった~。あの揺れは、脱線してもおかしくない!

駅から20分程、あまり舗装されていない道路を歩いて埃にまみれながらホステルに到着したとき、ホッとして脱力。ふぅ~。お疲れ、うちら。

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