2010年9月8日水曜日

Jordan: Jerash & Irbid: ヨルダン人

[ヨルダン~ジェラッシュ&イルビッド~]

今朝、ミニバスでAmman(アンマン)を後にした。
最初の目的地は、ローマ遺跡の残る、Jerash(ジェラッシュ)。
(アンマンからジェラッシュへのミニバスでの行き方はコチラ)
バックパックを膝に、狭い座席でちょっと腰が痛くなりつつウトウトしてたら1時間ちょっと(その前にアンマンでバスが満席になるまで1時間待ちだったけど)で到着。

遺跡の近くで降ろされ、さてこの大荷物をどうしようかとLP(ロンリープラネット)を眺めてたら、入り口のすぐ近くに小さい宿があるではないか!!ということで、早速荷物を預かってもらえるかききに行った。
泊まらないから、荷物だけ預かるのは嫌な顔されるかな~と心配だったんだけど、全くの杞憂で、とっても快く承諾してくれた。それどころか、聞いていない内からチケットを買う場所、Irbid(イルビッド)行きのバス停への行き方、ジェラッシュのダウンタウンへの行き方まで、丁寧に詳しく道順を教えてくれた。

すっかり身軽になり、チケットを買って遺跡を3時間ほどかけて探索。
それぞれの建物が独立して遺跡として紹介されているわけではなく、ローマ時代の町の範囲丸ごとが遺跡として保護されているため、大部分は壊れているか修正中でがら~んとした瓦礫の山だったりするけど、とにかく広い!!
でも、主なゼウスの神殿やアルテミスの神殿、オーバル広場などが残っている為、やっぱり迫力あり。
一つ残念だったのは、ショーが見れなかったこと。
ここでは、スウェーデンとヨルダン政府が協力して、5年ほど前から一日1~2回、馬車レース、グラディエーターの戦いなどが忠実に再現されたショーをやっているのだ。それを、古代の石でできた観客席で観れるってとってもロマンチック~。
ところが、火曜日は定休らしく、今日はお休み。残念…。
がっくりしてたら、係りの人が、会場の中(勿論これ自体も遺跡)を丁寧に案内してくれ、しかも馬や馬車を見せてくれ、グラディエーターのコスチュームまで試着させてくれた。
この人、Shihabもとっても親切~。

3時半頃、荷物を取りにホテルに戻り、そのままバス停へ。
ホテルのオーナーはまた笑顔でうちらを送り出してくれ、なんだか嬉しい気分で700mのバス停への道を歩いていたら…いきなり隣で車が止まった?!
「イルビッドに行くの?じゃあバス停まで乗っけてあげるから、早く乗って乗って!」と。
100mのプチヒッチハイク?!と思いながら、またまた親切な人に出会ったとウキウキで乗り込んだ。そして程なくバス停へ。


古代の劇場で公演
そしたらなんと、バス停はがら~~~んとしてるではないかぁぁっ。
それを見計らって、お兄さん、早速商売モード。「ラマダンでもう最終バス出ちゃって、今日はもうバスないよ。イルビッド行くなら、一人10JOD(1200円)で乗せてってあげるよ。」 と。
オイッ!
この人は、親切な人なワケではなく、商売がしたかったらしい。車がタクシーに見えなかったから油断した~。
この時点で既に、地元の人二人に、ラマダンだから最終のバスは7時じゃなく6時だけど、その前だったらあるから大丈夫とお墨付きを貰っていた。この時点で時刻は4時。
最終が無いというのは、多分ウソ。

でも、10分ほど「う~ん、高いな~。無理だな~」なんてゴネながら時間を潰してバスが来るのを願ってたんだけど、どこ行きのバスも来ない。全くこない。
ほんとに最終バスはもう無いのかも…。
この時点で、お兄さんの友達らしきバス停の売店のおにーさんやらおじさん4人ほどに囲まれて、みんなで「もうバスないよ」の大合唱。
ミニバスなら一人1JODもしない(=約100円で行ける)のに、一人10JODなんて、法外!!確かに、もしバスがなかったら、タクシーでイルビッドに二人で10JODかかるとは聞いていたけど、その倍じゃん!
古代劇場で観賞
ここで私もばっちり交渉モード入ったよ。
「全くお金が無いの…。20JODなんて、無理…。」
「じゃあ、いくらなら出せる?」
「だって…バス乗る予定だったんだもん…」
「じゃあ二人で10JODでいいよ」
「残念だけど、10JODも無理。明日まで待ってバスで行こうかな…。本当にお金が無いの。二人で5JODなら何とか…」(手で顔を覆う)
この時点で既に15~20分もゴネてた為、向こうも根気負け。
「いいよ!じゃあ。5JODで。」
やったぁぁ~~~!!!

こうして、45分後、無事イルビッド到着。やっぱり道でイルビッド行きや他のミニバスを何台も見たから、最終バスが出たと言うのは嘘だったんだと思う。
でも、そこまで損せずにイルビッドに来れたので良しとしよう。

イルビッドは、ヨルダンで2番目に大きい都市。あんまり観光する所は無いんだけど、次の目的地、シリアに近くなる為、敢えてアンマンに戻らず北上してきた。
大都市なので、アンマンと同じように結構冷たい人が多いのかな、と思ってたんだけど…。

最初にイルビッドで拾ったタクシーの運転手さんが満面の笑顔で「Welcome to Irbid!!」と歓迎してくれた後、「ここは、アンマンと違って人が親切だよ!」って自慢してた通り、あまり観光地化されていないためか、とってもうちら観光客に親切。
なんと、安宿にチェックインして6時半のコーランが流れ始め、今日のラマダン(日中の断食)が終わったので晩御飯を探しに行こうと外に出たら、町のあちこちで路上にプラスチックのテーブルとダンボールを出して家族でご飯を囲んでいる人たちがいたんだけど、その内数家族からお誘いが!
結局、最終的に誘いにのり、一緒にテーブルを囲ませてもらった。
ピタパンと、とってもおいしい大皿にのった、グリルしたてのKoftaと、様々なディップ(ハマス、ババガヌシュ、ヨーグルトなど)と、片言の英語と片言のアラビア語。なんだかよくわからない内に晩御飯を全く知らない人にごちそうになってしまった。

そして、帰りに路上で若者たちにまた「Welcome to Jordan!」と言われ、笑顔で「Thank you!!」と答えると、自分たちが吸っていたシーシャを試せと言ってシーシャまでご馳走になってしまった。


そう、今日は本当に超親切から騙しまで、一通り経験してしまった。
古代からザクロは大人気?!
実は、他のバックパッカーからは、「ヨルダンは本当に良い!」と聞いていたため、とっても楽しみにしてたんだけど、フェリーでAqaba(アカバ)に到着した時から、エジプト人よりも笑顔が少なく、なんか金の話が多いヨルダン人に少しがっかりしていた。
それでも、観光客と普段関わらない、仕立て屋のおじさんとか、ローカルな売店のおじさんとかは、歩いていたり道に迷ってるだけで「どうしたの?どこ行きたいの?」と声をかけてくれ、会話が弾んだり、普通に道に座ってお茶を飲んでるおじさんたちも、いきなり目が合うと「Welcome to Jordan!」と声をかけてくれていたので、観光客の行かないようなところに行けば、きっと真の親切なヨルダン人に会えるとは思ってた。
一方、あまりにもツアーの交渉とか、タクシーでの値段の交渉とかがエジプトとかよりもやりにくい(笑顔とか会話がない)ので、うんざりしてさっさとシリアに行きたいと思っていたのも本当。

やっと宿に到着。道で買ったウマいお菓子で一息
でも、こうして今日、やっと観光客の少ない町に来て、    観光客であるうちらを金ではなく人間として、ヨルダン人らしい親切さで接してくれたのが本当に嬉しかった。
こうして、やっぱり噂どおり、ヨルダン人はエジプト人に勝るとも劣らず親切なんだと実感できた。

私たちも、日本に戻って観光客が困ったら、迷わず手を差し伸べてあげたいと思う。
だって、ちょっとの親切で、その人の旅が忘れられないちょっとしたきっかけになったりするのを今まで何回も味わってきたんだもん。

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