2010年9月25日土曜日

Israel: Jerusalem: 神さま集合!

[イスラエル ~エルサレム~]

いや~、すごい所だった、エルサレムの旧市街。
世界の3つの大宗教の大聖地だもん。さすがだよね。

地元の人が地元の生活を普通に営んでいるんだけど、それでも言葉で言い表せないような雰囲気に包まれた、エルサレム旧市街。


イスラム教の3大聖地、預言者ムハンマドが昇天したと言われる、岩のドーム。
イスラム教徒以外は中に入れない為外から見学

ユダヤ教の最大性地、古代エルサレムに存在したユダヤ教の礼拝の中心地で唯一の神の聖所である、嘆きの壁。
嘆きの壁(Western wall)前でお祈りする人々

キリスト教の最大聖地、イエスキリストが磔にされ、埋められたとされる、聖墳墓教会。
聖墳墓教会内のキリストの墓

これが1km四方の小さな壁に囲まれた旧市街にギュッと凝縮されてるんだから、すごい!


土産屋が所狭しと並ぶ
そして勿論観光客の海。
しかもかなりの宗教的な観光客・巡礼者も多いため、それぞれの聖地で張り裂けんばかりの泣き声で、預言者の過去を悲しんだり、お祈りしたり。

歴史的な観光地って、結構それで終わり(?)なんだけど、ここエルサレムのすごいところは、旧市街が4つの地区に分かれていて、それぞれが交わらずに伝統を頑なに守り抜いているというところ。

ひとつの地区の子が他の地区の子と一緒に遊んだりしてるのを見たことがない。こんな狭い壁の中でも本当にすっぱりと分かれている。
この事実が、この昔から聖地争いの耐えないエルサレムの荘厳な宗教的な雰囲気を維持しているんだろうなあ。
とにかく、言葉では言い表せない。でも、本当にお奨め。みなさんも、行く機会があったら、是非!(その際には、ガイドブックでもWikiでも良いので、ある程度予習をしていくのがお奨め)


丁度、ユダヤ教のSukkot(スコット、仮庵際)だったので、嘆きの壁の前でお祈りする(お祈りできる場所は男女別に別れている)たくさんの家族の姿があったり。
レンタル十字架
キリスト教徒の団体は、金曜日にレンタルの十字架まで背負ってキリストが最後に刑場まで歩んだ道をとおり、それぞれ聖書に記されている重要な地点(キリストが十字架を背負いながら転んでしまったところ、など)で止まり、その部分の聖書を朗読したり。
ユダヤ・イスラム・キリスト地区はそれぞれ地元の人も観光客も多くてそれなりに賑やかなんだけど、一方ひっそりしているのがアルメニア地区。ここに行くと、旧市街の中にさらにアルメニア地区を囲む壁があり、夜になると門を閉め外出禁止になるのだとか。観光客に媚びる所など全くなく、主に居住地で、今でも中で、外界とあまり交わることなくひっそりと伝統を保っている。通りがかるだけの私たちみたいな観光客から見るとびっくりする位、感情的になる場所なんだろうなあ。



歴史的背景や今の生活も面白いけど、旧市街の風景も本当に素敵。
歩いていると本当に中世に戻ったような感じ。道行く地元の人の伝統的な衣装のせいだけでなく、車が通れない、クリーム色の石畳がうねうねと続き、コンクリートの建物などほぼない、昔そのまま(まあ昔といっても長い歴史だからどの地点かという問題はあるけどね)な感じ。
子供だったら隠れん坊大国じゃないか?!と思う程、3分も何も考えずに歩くと迷っちゃうところとか、本当に楽しい。私たちもこのせまい町で何回迷ったことか。わざと迷うと全然知らないところについて面白かった!


ホステルでもなかなか他でできない体験が。
丁度私たちが着いた時は、スコットでお休みだったこともあり(ユダヤ教のお休み中は毎週土曜も含め、公共交通機関がかなり動かなくなる)、どこもホステルはいっぱい。

私達が飛び込んだCitadel Youth Hostelも例外じゃなかった。でも、屋上なら空いてるとの事。夕方5時になると、人数分の薄いマットが屋上に並べられ、そこで寝れるようになっている、「屋上部屋」。面白いので、折角だからと50NIS払ってそこに泊まることにした。
実際、風通しがよくて、景色もエルサレムの旧市街を見渡せてとっても満足。
40人以上がごろごろと川の字じゃないけど並んで寝たよ。 合宿を思い出す...。

ただ、朝になって少し問題(?)が...。
午前5時には、モスクからの大音量のコーランと、町中に鳴り響く教会のベルで起こされ、6ヶ月以上も一滴も振らなかった雨が丁度この日、久しぶりに小雨でパラパラ降ったので、ダブルパンチで起こされた。まあ、でもコーランとベルで起こされるのは、贅沢だなあと思うくらい私は好きなので、苦じゃなかったけど。
ホステル屋上から旧市街を一望
雨はねぇ。ま、すぐ止んでくれたからいっか。イスラエルは、冬になると雨が降るらしい。(そして、緑に包まれるらしい。なんだか不思議)


エルサレムは全部で4日滞在したけど、個人的に心に残ったのは...
  • 聖墳墓教会の暗い、重い雰囲気
  • 岩のドームの美しいモザイク
  • 嘆きの壁の前でお祈りをする伝統的な衣装に身を包んだたくさんのユダヤ人
  • ホロコーストミュージアム (旧市街からバスで20分ほど)

  • 最後の晩餐があった場所(今は教会)で大泣きしている巡礼者
  • 美しい卵色の石畳の旧市街の道
  • ダマスカス・ゲートのすぐ外の屋台のシシケバブ
  • Linaの劇ウマのハマス
  • イスラム地区の活気溢れるマーケット
  • イスラム地区のパン屋さんで買う朝ごはん用パン
  • ホステルの屋根部屋

ダマスカス・ゲートすぐ外の安いケバブ屋さん








Linaのハマスはマジでウマイ♪

ブライアンと再会し、イスラム地区でまたシーシャ!
嘆きの壁を訪れていた素敵なユダヤ教一家

どっしりしたダマスカス・ゲート

滞在時に、旧市街のすぐ外で、イスラエル人にパレスチナ人3人が殺されたり、GAPとかいろんな公共施設とか観光客が集まるところはセキュリティを通らないといけなかったり、兵士が街角のいたるところで銃をひっさげてるなど、まだ血なまぐさい部分も多いけど、それもこの宗教的な重要な意味が大きいから。
普通に歩いている分には全く危険を感じないので、興味がある人は是非この荘厳な雰囲気を味わいに行ってほしいな。

イスラエルの写真はコチラ

0 件のコメント:

コメントを投稿