2010年8月5日木曜日

Spain: El Escorial & Toledo: 小さな町の怖くてでっかい修道院

[スペイン ~エル・エスコリアル&トレド~]


旅に出る前にチケットを取るとき(ワンワールドの世界一周旅行券は、出発前に全ての順路を決めなきゃいけない)、アメリカからスペインに飛ぶことにした特別な理由はなかった。
その時は、スペインは、ユーラシア大陸への入り口ぐらいにしか考えてなかったんだけど、今回Madrid(マドリッド)に飛ぶことにして良かったと思った。
というのは、南米で5ヶ月も使っていた言葉が通じるから!お陰で、ちょっとストレスが少ないかも。

スペインは、言語の面で苦労が少ないのと、1週間ちょっとしか滞在しないのもあり、俄然行動のスピードが速くなってしまう。




旅の後半が始まって、ちょっと興奮気味なのもあるのかな~。
マドリッドは、住むには面白そうだけど、あまり美術館系に興味が無い私には、観光としてみるところが少ない。元々、大都市よりも小さな町に興味があるし…。
こうして、日帰りでいけそうなところを探してみた。
ガイドブックを観てると、そんなんゴロゴロある!


結局、一日は El Escorial(エル・エスコリアル)というでっかくて古い修道院がある町、もう一日はToledo(トレド)という、オハイオ州にも同名の町がある(ので、ジョーが行きたがった)、古い首都に行くことにした。
二つとも、Madridから一時間ほど。

El Escorialは、本当に観るところと言えば、修道院しかない。
なので、あまり外国人観光客もいない。
でも、これがまたでっかくて、古くて、町もこぢんまりしていて、静かで、素敵な日帰り旅行となった。
片道バス4ユーロで行けるのも魅力。

この修道院、勿論教会自体や、それぞれの部屋も歴史がって見応えがあるんだけど、なんと言っても目玉(?)は、代々王家との強い結びつきで、代々の王様と女王様、そしてその子供達の亡骸が納められている所。
一つ一つの棺はとってもゴージャスな大理石で作られていて、でかい。そして、数も半端無い。
地下室に、ずらっと部屋が並び、その中に更にずらっと棺が並んでいるんだけど、見応えあると言うか、コワい(失礼?)と言うか。
大理石のヒンヤリ感だけでなく、なんとなく雰囲気がヒンヤリとしていて、背筋がゾクッとしたなぁ。
棺の装飾も、いたるところにあるエンジェルの像も、十字架も、ゴージャスなんだけど。
写真は、修道院内は全く許可されていないので、残念ながらないけど(撮れたとしても、地下では撮らなかったと思うけど。一般的に、日本人は、お墓ではあまり写真撮らないもんねぇ。欧米人はパシャパシャ撮るけど。ブエノスアイレスでの墓地で思った。文化の違いだね。)
実際には見れなかったけど、棺に入れる前に、20年ほど身体を置きっぱなしにして腐らせてから(骨にしてから?)棺に入れる部屋もあるらしい。
まあ、生も死も司る教会だから当たり前なんだろうけど、こんなに生々しく展示してあるところは初めてだなぁ。びっくり。


一方、トレドは世界遺産という事もあり、とっても観光地化されている。
いかにも~な土産がならぶ土産屋さんが所狭しと並び、
でも、さすが世界遺産。
元々首都だったこともあり、スペインを支配した色んな文化が混ざっていて、見応えあり。

ムーア人のイスラム文化、ユダヤ人のユダヤ文化、そして、カトリックの文化。一番影響が顕著に現れているのは、やっぱり建築かな。色や、柱やドアの形、など。

道は、石畳でかわいいし。町は、城壁で囲まれていてとっても素敵。私が大好きなイタリアのUrbino(ウルビーノ)を思い出した。

激暑かったけど、4時間ほどブラブラし、堪能した。
本当は、一番の見所の大聖堂は見学すべきだったんだろうけど、入場料12ユーロが勿体無くて、やめちった。
その代わり、心を悪魔に売って、1.5ユーロのアイス食べた。う~ん、美味。


こうして、マドリッドだけでなく、その周辺の小さい町も見れて、満足した私達。
小さい町の方がやっぱり良いよねと盛り上がり、当初Barcelona(バルセロナ)に行く予定にしてたのを急遽変更して、スペイン北西部にある、Santiago de Compostela(サンティアゴ・デ・コンポステーラ)という、エルサレム、ローマに次ぐ、キリスト教大聖地で巡礼路の最終地である街に向かうことにした。

古い町、石畳、巡礼地…ロマンを感じるでしょ?
バルセロナは、日本から飛行機が出ていて将来いつでも行けそうだし、大都市ということもあり、今回は見送る事に。
久々に夜行バスをネットで予約。楽しみだな~!

0 件のコメント:

コメントを投稿