2010年8月8日日曜日

Spain: Santiago de Compostela: 巡礼したくなる美しい町

[ スペイン ~サンティアゴ・デ・コンポステーラ~]

Santiago de Compostela(サンティアゴ・デ・コンポステーラ)。
エルサレム、ローマに次ぐ、キリスト教の3大聖地。
人々は、ポルトガルや、フランスなどからの5つの巡礼路の内の一つを辿り、ここの大聖堂で証明書を貰う。(歩きなら100km以上、サイクリングだと200km以上やらないと、証明書は貰えないらしい)


正直言って、今回、「バルセロナ以外で楽しそうな所ないかな~」と色々探すまであまり知らなかった。でも、行って大正解。


朝9時に夜行バスを降り立って、市バスに乗り換えて町を眺めていると、歴史ある町並みが本当に素敵で、もうワクワク!…あれ?なんだか、建物が一気に新しい、モダンな感じに…。あれあれ?中心地まで1kmじゃなかったっけ??あれあれあれ?なんだか田舎道に入ったぞ?!?!
急いで運転手さんの所に行って、「もしや、大聖堂通り過ぎた?!」と聞いたら、わめかれ怒られた。「なんで降りなかったの?!!」と。
だって、バス停は何にも書いて無いし、大聖堂前にはそもそも止まらないからどこで降りたらいいかわかんなかったんだもん。
乗るときに、「大聖堂に行きますよね?」と聞いたのは、大聖堂近くのバス停で教えて欲しかったからなんだけどな…。にしても、そんなに怒鳴んなくてもいいじゃん!

ぶ~~~。

結局、町を2kmも通り越した何も無い田舎道でほっぽり出され、重~いバックパック(ジョー20kg、私15kg)を担いで、最初のバス停~中心街までの距離の二倍も歩くことになってしまった。
勿論、近くのバス停から反対方向行きのバスに乗ることも出来たんだけどね。一人90円かかっちゃうからね。出費は、塵も積もればナントカ、ですよ。
天気も良かったし。
歩くことにした。


でも、これがまた意外と良かった。
なんといっても、ここは巡礼地。
バックパックを担いで、髭ボーボーで、何百キロも歩いてくる人がうじゃうじゃいる所。
彼らのバックパックは勿論私達に比べたら断然軽いんだけれども。
で、町のはずれから歩き出し、





モダンな郊外を通り、



旧市街に入り、


迷って道を聞きながら歩き続け、大聖堂が見えたとき、プチ巡礼気分を味わうことができた。
大聖堂の鐘がチラッと見えたとき、ちょっとウルッときちゃったよ。




計45分の巡礼の旅。


さて、何故大聖堂を目指してたかと言うと、うちらの Casa de Huespedaje(民宿みたいな、簡素な宿)が大聖堂前にあったから。ここのおばちゃん、とってもいい人で、長旅の後、ホッと安心した。
宿のロケーションも最高!

早速、いつもの通り、散策へ。
丁度夏でお休みだと言うこともあり、多数のボーイスカウトの様な団体や、20代の若者のツアーから、50代・60代のグループまで、色んな団体が巡礼をしてた見たいで、次から次へと、色んな団体が大聖堂前に到着してた。
みんな、旧市街に入ると大声でそれぞれの応援歌みたいなのを張り叫びながら、最後は大聖堂前で「やったぞ~~~~!!!」とか「着いた~~~~!!」とか叫びながら、感動してた。
いつか、私もやってみたくなったぞ。
あるカナダ人の60代ぐらいの夫婦は、今年で5回目だとか。そう、全ての5ルート達成だって!びっくり。


さて、この大聖堂。
今まで、ヨーロッパの色んな大聖堂を見てきたけど、今回のこの大聖堂は格別に美しく、もう感動の嵐。因みに、今までの個人的大聖堂ランキングは、イタリアのSan Petro、ドイツのケルンの大聖堂、スペインのマラガの大聖堂など。このサンティアゴ・デ・コンポステーラのも、ランクイン。

古くて少し風化してそのままにしてある石造りの外面に始まり、その大きさ、彫刻の見事さ、荘厳なオルガン、僧侶8人もかかって教会内にお香を振りまくときに使う香炉とか、もう本当に全てが溜め息でちゃう。


何よりも、夕日に照らされた大聖堂が声も出せないほど感動した。
午後9時半(夕暮れはオハイオよりも遅い!)、晩御飯を探す前に思わず大聖堂前の地べたに座り込んで見惚れてしまった。


ほぅ~~。



旧市街も、私の大のお気に入りのイタリアのUrbino(ウルビーノ)に匹敵するほど。
観光地っぽい感じは否めないけど、それでも変にモダン化されていず、かわいい昔からのスタイルの看板や、日陰がいっぱいある広場、くねくねと曲がる石畳の道など、見慣れていない日本人には正におとぎ話に出てきそうな町。私は、ハリーポッターを思い出したよ。


















さて、夕食の時間が近づいてきた。
と言っても、スペインに来てから、つまみと飲み物は食べても、まともな夕食を食べに行った記憶があまりない。 高いんだもん。

この日も例外じゃない。
マドリッドからのバス代が一人42ユーロもしたので、夜行にしたお陰で宿代が一泊浮いたとしても、断然予算オーバー。必然的に削られるのは、食費。
でも、折角海の近くまで来たのでBoccadilloじゃ味気ないから、せめてイカのから揚げでも食べようということになった。(やっぱりつまみサイズだけど)
作戦を立て、まずパン屋でパンを買ってお腹を膨らまし、Bar(バル)に入って、つまみのイカのから揚げと、小さいビールとサングリアを注文。
11ユーロでちょっと楽しい時間がすごせたのでありました。


本当は、Santiagoでゆっくりしても良かったんだけど、ジョーが折角Galicia(ガリシア)地方まできたんだから、他のところも見ようと、次の日移動することにした。
ガイドブック観てると、Bilbao、San Sebastian等、どこをとっても観光地化された都市ばかり。インターネットで探そうにも、ホステルにもカフェにもなかなかWifiが無い。

結局、Tourist Informationで貰ったガリシア地方の地図とにらめっこして、小さな城壁のマークがついたLugo(ルーゴ)という小さい町に行ってみることにした。
全く情報が無い状態で行くことになった、ルーゴ。
どんな冒険が待ち構えてるか?!

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